概要
Raspberry Piは数年前までどちらかと言えば玩具といった印象でしたが、近年はARMアーキテクチャCPUを搭載したパソコンとして利用出来る程のスペックになってきています。Raspberry Pi 5(以下、RasPi 5)では遂にNVMeのSSDを接続することに対応しました。よって、その公式SSDキットを接続したRasPi 5にUbuntuをインストールする方法を備忘録として残しておこうと思います。
事の起こり
RasPiを以前から購入しようと考えていたところに、RasPi 5とSSD接続キットが発売されました。従来はmicro SDカードか、USB接続デバイスのみで起動が可能だったところが、遂にNVMe接続のSSDにまで対応しました。よりオーバーヘッドの小さいディスクで起動可能ということで早速購入してみました。
Ubuntuのインストール方法
NVMeのSSDの接続に対応はしたものの、いきなりSSDにインストールすることは出来ません。今後の進化に期待したい所ですが、インストールは以下の流れで行います。
Step 1 micro SDまたはUSB接続デバイスにイントール
Ubuntuをまずmicro SDカードまたはUSB接続デバイスにインストールします。筆者はUSBメモリにUbuntu 24をインストールしました。インストールにはRaspberry Pi Imagerを利用します。Mac/Win両方に対応しており、簡単に利用出来ます。
Raspberry Pi Imagerを起動すると以下のウィンドウが表示されます。まず、Raspberry Piデバイス
の項目でお手持ちのRaspberry Piデバイスのバージョン(筆者の場合はRaspberry Pi 5)を選択し、続けてOS
の項目でインストールしたいOSを選択します。Ubuntuは「Other general-purpose OS」の項目内から選択します。そして最後にストレージ
の項目でインストールしたいストレージ(まずはmicro SDカードまたはUSBメモリ)を選択します。筆者はUSBメモリを選択しました。全て選択後、次へ
をクリックすることで書き込み作業が開始します。
Step 2 インストールしたストレージからUbuntuの起動
書き込みが完了後、そのデバイスをRaspberry Piに接続します。そして、Ubuntuを起動します。
Step 3 aptでRaspberry Pi Imagerをインストール
起動したUbuuntuにRaspberry Pi Imagerをインストールします。
sudo apt install -y rpi-imager
Step 4 SSDキットのSSDにUbuntuをインストール
Step 1の時と方法はほぼ同じです。Ubuntu上でRaspberry Pi Imagerを起動して、ストレージの項目でSSDキットのSSDを選択します。書き込み完了後、一旦シャットダウンし、micro SDカードまたはUSBメモリを取り外した上でRasPi 5を起動します。Ubuntuが正常に起動すると思います。起動後、openssh-sereverをインストールすれば、SSHログインも可能となります。
まとめ
RasPi 5とSSD接続キットを購入してUbuntuマシンとして起動出来る様にしたので、その方法を備忘録として残しておくことにしました。今後RasPi 5を積極的に活用していきたいです。
Reference