概要
Anacondaライセンス問題を回避する環境をコンテナで構築する方法の備忘録です。
Anacondaの商用利用は有料です。
Pythonの環境構築をする時に必ず取り上げられるAnaconda。しかし、従業員数200名を超える組織にはライセンス料が発生します。Miniconda + conda-forge(リポジトリ)で利用すればこの問題を回避出来ます。ところが、どうやら公開されているMinicondaのコンテナイメージはデフォルトではconda-forgeを利用する様になっていないようです。よって、本記事ではこの問題を回避するコンテナの構築方法をまとめたいと思います。
- 参考
Dockerfileの作成
Ubuntu 22.04のコンテナイメージをベースに作成します。
FROM ubuntu:22.04
ARG arch="x86_64"
RUN apt-get update && apt-get upgrade -y
RUN apt-get install -y wget vim
RUN wget "https://github.com/conda-forge/miniforge/releases/latest/download/Miniforge3-Linux-${arch}.sh" && \
bash Miniforge3-Linux-${arch}.sh -b
- 参考
コンテナイメージをビルドし、コンテナを起動
作成したDockerfileをビルドし、ビルドしたコンテナイメージからコンテナを起動し、コンテナにログインします。(詳細は割愛)ログイン後に、/root
配下を見てみると、miniforge3
というディレクトリが作成されています。この配下に格納されているconda
の実行ファイルを実行してみましょう。以下のコマンドを試してみます。
/root/miniforge3/bin/conda --version
conda 24.5.0
環境変数PATH
にminiforge3
ディレクトリのパスを追加すれば、conda
コマンドだけで利用できる様になります。
まとめ
Anacondaライセンスを回避することが出来るMiniconda + conda-forgeを利用するコンテナを作成する方法をまとめました。