概要
日本量子コンピューティング協会主催の量子エンジニア(エントリー)講座を受講し、認定試験を受験してみたところ、無事合格したので記憶が薄れないうちに色々まとめておこうと思います。
現在の量子アニーリングのエントリー講座は筆者が受講した時と形式(全5回→全3回、教材、試験問題公開→教材は一部公開、試験問題は非公開)や講師が変わっている様です。あくまで参考情報として御覧下さい。
そもそも量子アニーリング認定(エントリー)とは?
詳細は以下の公式ページを参照いただければと思いますが、講座の内容としては量子アニーリングによる組み合わせ最適化の基礎やOSSのシミュレーターTytan SDKを用いた組み合わせ最適化問題の解き方の基礎などを学べます。昨今しばしば話題に上ることが多くなった量子コンピュータですが、大別すると量子アニーリング方式と量子ゲート方式が存在しますが、この講座では量子アニーリング方式の方が学べます。5回の講座を受講後、認定試験問題に解答し、合格すると量子アニーリング認定(エントリー)に認定されます。筆者はこれまで何度も量子コンピュータを勉強しようと思いながら、その度に専門書の難解さに辟易として挫折していました。しかし、以下の啓蒙書を読んで改めて面白さを実感し、改めて少しずつ勉強しよう思い立ち、その最初のステップとして当認定を受けてみました。
- 参考: 公式ページ
- 参考: Tytan SDK @ GitHub
- 参考: 講座情報 @ Connpass
受講料・受験料
筆者が受講した時期(2024年6月〜7月)は講座の受講自体は無料、認定試験も受験だけであれば無料でした。但し、正式な認定証を発行して貰う場合は、手数料として9,800円(これが実質受験料)必要となります。認定講座は非常に分かりやすく面白かったのと、折角認定に合格したので、筆者は手数料を支払い認定証を発行して貰うことにしました。但し、今後は受講料、受験料共に有料化?される様です。
教材
講座の各回の教材はGitHub上で公開されています。Google Colaboratoryで作成されており、解説+実行コードがセットになっています。
認定試験問題
筆者が受講した頃の認定試験問題はGitHubで公開されていました。講座を受講していなくても認定試験に合格すれば認定される方式でした。試験問題の形式としては選択問題が1問、コード実装問題が2問の計3問の試験でした。
この試験問題での受験は受付を締め切られている様です。
試験受験後
試験問題解答後採点担当者の方にメールで回答したNotebookファイルをメールで送信します。(Google ColabのNotebookをIPython Notebook形式でダウンロードする方法は以下の参考ページを参照して下さい。)送信後、数日で採点結果が送られて来ます。筆者の場合、コード実装問題は全問正解、選択問題で凡ミスをしてしまい、再提出になりましたが、無事再提出後合格になりました。参考までに以下の様な採点結果とフィードバックがメールで送られてきました。どうやら全問正解で合格の認定試験だった様です。
採点結果のコメント
▼問題A:要修正
順に◯◯✕◯◯です!
ひっかけ問題のようで申し訳ありません…!▼問題B-1:正解☆
適切な解が出ております!
チェック用の関数も用意していただいて素晴らしいです!▼問題B-2:正解☆
コストの言い換えも含め、適切に設定されています!
特に重みの見積もりが素晴らしいです!
修正後合格の連絡が来たときのコメント
修正をありがとうございます。
問題Aも正解となりましたので、合格おめでとうございます!!
- 参考
まとめ
量子アニーリング認定(エントリー)の認定に合格したので記事を投稿してみました。実際は6月下旬〜7月中旬に講座を受講していましたが、認定問題の解答になかなか着手出来ず、お盆休みを利用して解答し、解答結果を送ったため、ひょっとするとこの形式の問題における最後の認定者だった可能性が有ります。。。 (筆者が合格後解答した試験問題の提出受付が終了していたため)実は量子アニーリング(アドバンス)にも合格しているので、後日改めてまとめ記事を投稿したいと思います。
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