筆者は日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施しているJDLA Deep Learning for GENERAL 2020#2(G検定)及びJDLA Deep Learning for ENGINEER 2021#1(E資格)を取得しています。E資格について調べていた時に、ふと以下のリンクを公式サイトで発見しました。
社内でAIの認定が開始されるという噂を耳にしていましたが、どうやらこのことだった様です。富士通の認定資格は筆者が以前取得したセキュリティアーキテクトの様に社内でしか通用しない認定とソフトウェアマスターの様に社外の人も申請、取得できる認定が有る様です。公式サイトに詳しい説明が掲載されています。本認定の設置目的を公式サイトでは以下の様に述べています。
「富士通ソフトウェアマスター」では、あらゆる業界でAI技術の活用が進んでいる状況に対応するため、AIの1つであるディープラーニングの技術者育成に向けて、AI分野の資格を新設しました。
よく見るとAI以外にも認定が有ることが分かります。AgileとSecurityは聞いたことが有りましたが、それ以外にもこんなに。。。
申請すれば全員プレゼント!?
タイトルから半分ネタバレしていますが、この認定はE資格 / G検定取得者が専用の申請窓口に申請すると貰える認定資格の様です。認定資格のグレードとE資格 / G検定との対応は下図の様な対応関係です。(公式サイトより)後述しますが、認定のための別途試験などは有りません1。筆者はE資格もG検定も取得しているので両方貰える様ですが、上位の方だけ貰えれば良いのでFUJITSU Certified Master AIの認定申請を行いました。
但し、認定には以下の事項に注意する必要が有ります。
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申請は取得から2年以内
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有意性は認定から2年
詳細は公式ページに記載が有りますが、以下の様な理由から**2年以内**の様です。
富士通ソフトウェアマスターでは、各資格に「有意性の期限」を設けております。
この有意性の期限は、資格取得者の方々が最新の技術力を有していることを証明するものです。有意性の期限が過ぎたとしても、「富士通ソフトウェアマスター」として認定された資格が無効になることはありません。
ただし、有意性の期限を過ぎた場合には、「富士通ソフトウェアマスター」資格取得者向けの以下のような各種特典を利用することができなくなります。
有意性は失うが、資格は無効にならないとの記載が有りますが、実質様々な特典を受ける権利を失うので無効に近い状態となります。公式ページを参照すると分かるのですが、有意性期限が設けられていない認定も有ります。しかも2年経過後再度有意性を担保するためにはMasterの場合はE資格を、Professionalの場合はG検定を受験して合格する必要が有るとのこと。。。有意性復活に2年ごとに最低でも約3万円少々、最大で何と約30万円少々。。。大人の世界の怪しい思惑の気配が。。。
実際に申請してみた
実際に申請ページから申請をやってみました。近々社員用の申請窓口が開設されるそうですが、筆者が申請時点ではまだ出来ていなかったので、社外窓口から富士通ソフトウェア会員になる申請から順番に実施しました。(詳細は以下の各々のページ)
パスワードの確認という画面が申請途中で表示されます。誤ったパスワードを入力しても完了画面に遷移(その後何も起こらない)してしまいます。間違わない様に注意しましょう。
申請完了の数日後に以下のメールが届きました。認定申請者様(申請者の名前じゃ無い)ところがサーバーから自動的に登録した文面で返事を出している感が。。。問い合わせと認定に1ヶ月!?だそうです。別途独自の試験が無いにも関わらず随分時間が掛かる認定です。
まとめ
E資格に合格したので富士通ソフトウェアマスター AI認定を申請してみました。認定には1ヶ月!?も要するとのことなのでどんな立派な認定証が送られてくるか楽しみに待っていようと思います。
素朴な疑問Q&A
素朴な疑問を認定元に聞いてみた所、回答が返ってきたのでQ&A形式で掲載します。
Q1: 富士通社員の申請方法は社外の申請者と一緒か?
A1: 現時点では同じ。近々社内窓口を公開予定。
Q2: 有意性喪失=無効?有意性を失った場合の更新の経済的負担がのしかかるのでは?
A2: 有意性を喪失しても資格は無効にならない。更新費用は業務遂行上必須であれば会社に相談すれば良い。自己啓発の場合はあくまで自己負担。期限を延長するか本人次第で事務局は関与できない。
※ 実際に送られてきた文面と多少表現を変えていますが、内容はほぼ同じです。お役所の窓口で問い合わせをしている様な感じです。。。
Q3:Senior Masterの認定はどの様なプロセスを辿るのか?
A3: 公式ページ
公式に認定条件の早見表が有りました。それによると
以下の2つの条件を満たしていること
・「FUJITSU Certified Master AI」資格を保有していること
・下記の実績を記載した「申請書」を提出し、認定されること
- 実業務において経験と実績を有していること
- スキルの専門分野を確立していること
- テクノロジやメソドロジ、ビジネス変革を実施していること
とのこと。急激に難易度が上がります。。。技術や方法論、ビジネス変革を実施。。。????それを申請書の文面だけでどうやって証明するのか?フェ〇マーの最〇定理の証明と同じぐらい難易度が高そうな予感。。。(あくまで筆者の感想)
2021/3/31更新: 再許諾??
突然許諾頂いた内容に不足が有りますなる文面のメールが届き、再許諾申請が必要とのこと。。。しかも文面では申請者側に不手際が有るとも読めなくも無い文面ですが、シロです。
2021/4/26更新: (後日談)認定証が届きました
認定証が届きました。~~よく見る資格の認定証という様なデザインの認定証でした。~~社長の署名が入ってるのがご愛敬。認定証上部のロゴと同じ画像データもダウンロード出来る様です。名刺に添付できると謳っていたものの。。。うちの名刺そもそも資格記載出来たかな。。。?という疑問。。。
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試験を作れる程の知見が有る人がいないということを断言してしまっている様な気がするのは筆者だけでしょうか。。。 ↩