昨年末にFindyとのキャリア面談に参加してこれまでのキャリアについて面談担当者の方と話した内容を膨らませて以下の記事を投稿しました。
本記事では、上記記事ではあまり触れていなかった点をまとめたいと思います。
さて、これまでの6年間を振り返ると現状をどの様に打破しようと思い悩むことの多かった6年間だったと思います。そこで得られた教訓と今後のキャリアプランについて考えたいと思います。(あくまで現状のプラン)
これまでの6年間
理想
AIの研究開発に取り組み、AIで社会課題の解決を図ると共に、社会実装の実現に向けた研究開発を行い、可能であればアカデミアにもOutputを出したい。
現実(~2023年上半期)
最早何をやりたいのか誰にも分からない。やることなすこと意味不明。研究開発職、ソフトウェア開発職とは名ばかりの組織において、頻繁に組織や業務が変わる。理不尽な降格や専門性なんて無意味だと言わんばかりの人材育成体制の組織の中で、どの様に自分のキャリアプランを実現していくか?どの様にロマンの有る業務に関われる環境へ移るか?考える日々が続く。。。
現状(2023年下半期~)
色々考える中で、現在取れる選択肢の中で最も自分の理想に近い物、多少のリスクを取っても、自分の成長に繋がる選択、自分に取って楽しい選択、ロマン有る選択を選ぶことを心掛けた結果、随分と遠回りをしましたが、自分のやっていることを評価してくれる人が徐々に増え始め、入社後6年目にして初めて社内転職制度を利用して部署異動。夢にまで見たロマン有る業務に従事する日々となる。(詳細は上述の記事内に記載)
得られた教訓
- 迷ったらロマン有る選択肢、楽しい選択肢、成長に繋がる選択肢を選択するべし
- リスクとベネフィットを秤にかけて、多少のリスクは長い目で見て判断すべし
- 話をしても分からない人々には新天地の成果で見返すこととし、速やかにサヨナラすべし
振り返ってみれば、6年間の大半の期間は、何とか新天地に移りたいと願いつつ、その実現に実に6年もの歳月を費やしましたが、それによって得られた教訓は上記3つと言えるでしょう。まず、ロマンや楽しさ、面白さが皆無な物はどれだけ時間を掛けても、研究開発職という職種の特性上恐らく成長には繋がらないと思います。よって、このことを常に頭の片隅に置いておくことは重要だと思います。また、リスクを見る時は、ベネフィットと双方を秤に掛けて見る必要が有ると思います。ノーリスクでベネフィットが大きい物は少ないと思います。なので2つを秤に掛けて、少しでもベネフィットが大きい場合は兎に角やってみるというのは大事だと思います。筆者も研究開発の経験を積むために、社内インターンに2回行きましたが、その間の当時の上司の評価は最悪だったと言えるでしょう。しかし、行かずに元の部署にそのまま居れば良い評価が貰えたかと言うと前述の様な部署において、筆者の性分を考えると極めて困難だっただろうと思います。その時は評価が下がりましたが、結果としてそのリスクを負ったことで、部署異動に繋がりました。(詳細は上述の記事)長い目線でリスクを評価したことは良かったと思います。また、過去に居た部署の人々とは兎に角技術的な話が全く噛み合いませんでした。彼らは何故かこれだけAIがホットになっているご時世にAI技術についてあまりに無知かつ理解が薄弱で、あまつさえAIに将来性が無いという一部の人々の主張をまことしやかに信じている風さえ有りました。こう言った人々と議論をしても明らかに時間の無駄な上に、精神衛生上よろしくありません。こう言った人々への対処方法は新天地の成果で見返すこととし、速やかにサヨナラすることが最善策だと思います。
これからのキャリアプランを考える
さて、今後のキャリアプランですが、最近「リスキリング」なる言葉が市民権を得つつ有ります。人生100年時代と言われる昨今、研究開発職の今後のキャリアプラン、自信のスキルを揺るぎない物にするにはどうすれば良いのか?考えてみることにします。
技術者としてのスキルアップの方策
OSSへのコントリビューションに力を入れたいと思っています。GitHubのダッシュボードに1つでも多くの「草を生やす」ための努力をする。業務、プライベートで気になっているOSSにコントリビューションする中で技術力をUpしたいと思います。特にTensorFlowやPyTorchなどのAI系OSSに積極的にコントリビューションしたいと思っています。
研究開発職としてのスキルアップの方策
より上の学位、筆者の場合は、それが博士号になる訳ですが、リタイアするまでには取りたいと思っています。日本は欧米と異なり学位を取ってもあまり評価されないと言われます。「ドクターは靴に付いた米粒。取っても食えない。しかし、取らなきゃ気になる。」などと言われます。しかし、限られた期間にユニークなテーマを自分なりに掘り下げて研究する訓練は研究開発職の能力向上に小さくない影響を及ぼすと思います。これまでドクターを取られている方とお仕事をする機会に何度か恵まれましたが、非常に物事を俯瞰的に見ることが出来る上に、自分の知っていること、知らないことに謙虚な姿勢の方が多い様な印象を受けました。矢張り研究開発職として専門性を高める訓練を積む中でこう言った姿勢が醸成されるのではないかと思います。現状筆者は研究をしていないため、すぐには難しいと思いますが、今後のキャリアプランの中に学位取得を1つの通過点に加えるのは有りだと思っています。
形に残る物:資格取得
研究開発と資格。この2つは目指す物が全く異なります。ただ、筆者がこれまで6年間モチベーションを何とか維持することに役立った資格取得は今後も続けて行こうと思います。資格取得は形に残ります。また、研究開発とは使う頭の回路が異なるため、良い刺激が得られるということも言えると思います。
2024/4/18追記: 投稿キャンペーンの抽選に当選しました。
この記事を投稿した時に「自分のエンジニアとしてのキャリアを振り返ろう!」という記事投稿キャンペーンに投稿しました。このキャンペーンではエンジニアお守りが抽選で当たるとのことでした。投稿〆切後、筆者に抽選当選のメールが届き、エンジニアお守りを頂きました。「タイポ用心」のお守りで、筆者はタイポが多いので御利益が有るかもしれません(笑)