3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

PCスペックについて語ろうAdvent Calendar 2023

Day 24

余暇の時間にAI自由研究やDL OSSへのContributionをするためのロマンPC設計書

Last updated at Posted at 2023-12-25

この記事はPCスペックについて語ろう Advent Calendar 2023 24日目の投稿です。

概要

以前からGPU搭載マシンを新調しようと考えていたので色々構想を練っていた所、既製品では欲しいスペックが揃ったPCがなかなか見つからないか、見つかったとしても高額過ぎてとても手が出ないということで今回PC暦20年超1になる筆者が生まれて初めてパーツの選定からPC自作に挑戦することにしたのでその構想内容を記事にして投稿することにしました。

事の起こり

今年も冬のボーナスの時期がやってきました。多くの人はボーナスシーズンはウキウキすることでしょう。筆者は記憶に有る限り、就職後ボーナスシーズンはウキウキしたという記憶が殆ど有りません。何故か。それは評価と賞与査定のフィードバックが有るからです。12月上旬、9月末をもってサヨナラした元部署時代の上司から連絡が有り、渋々フィードバック面談に出ることに。元上司のフィードバックは散々頓珍漢な自説を聞かされ僅か2~3分で終了2。こんな素晴らしいお歴々とサヨナラ出来て、新天地に移籍し、ロマン有る仕事に従事している(別記事にて詳述)のが最高にして最大の賞与だと思っていたのですが、現金賞与をくれてやると言われたので、ありがたく頂戴 :yum: し、ロマンPC自作に取り掛かる事にしました。というのも10月から異動した新天地でTensorFlowやKerasなどDL系のOSSにコントリビューションすることになり、その面白さにハマってしまい、業務時間だけでは飽き足らず、余暇の時間にもやりたいと思う様になってしまいました。しかし、手持ちのPCではスペック不足だったので、余暇時間にAI自由研究やDL OSSへのContributionが出来るロマンPCを作りたいと思っていました。正に渡りに船とはこのことです。

各パーツの選定

当初は自作キットの力を頼って構築することを考えていました。その後、自力設計に切り換えました。

自作キット(没案)

当初、Intel NUCのフラグシップモデルを用いてロマンPCの構築を考えていました。御存知の方も多いと思いますが、IntelはNUCの製造販売事業を台湾のASUSに譲渡し、Intelとしての製造、販売は取りやめるという報道が出ていた為、Intel NUC最後のフラグシップモデル「NUC13RNGi9」をベースに記念碑的なマシンの構築を進めることを考えました。コンパクトな筐体ながらCore i9 13900Kを搭載しており、加えて、背面にThuderbolt 4ポートが搭載されている点もポイントの高い点でした。というのも、今回はメイン部分の構築だけで、ビデオカードなどの部品など使い回しが出来るパーツは流用して低予算でハイスペックマシンを構築し、今後ビデオカードだけアップグレードするつもりだからです。この時、外付けGPUボックスを使えば、eGPUとして古いビデオカードはThunderbolt接続が出来るからです。

しかし、この案は結局没になりました。まず筆者の(変な)拘りでIntel CPUは偶数番世代のCPUを採用するという目論みだったのですが、IntelがNUCの製造、販売の終了を宣言したのが13世代が出た時期だったため、CPUは13世代Core i9搭載となります。そして、決定的だった理由が電源容量です。750W電源が搭載されていますが、将来的にNVIDIAのGeforce RTX 4090搭載を計画しており、推奨電源容量が850W以上であるため、電源の交換が必要になります。しかも、SFX電源のみ搭載可能であるため、種類が少ない上に非常に高額で、選定に難儀します。。。また、マザーボードクラッシャーの異名を持つほど高温の廃熱を出す4090の廃熱にこのコンパクトな筐体では冷却が追い付かず壊れてしまうのではないかとの懸念も出ました。更に、最大搭載可能DRAMの容量が64GBというのも、今頃はノートパソコンでも64GB搭載可能なモデルが出ているご時世にちょっと。。。:weary: ということで没案となりました。

その後、メーカー製PCやBTO PC等を探すも、良い物が見つかりませんでした。特にThuderboltを搭載しているデスクトップPCはほぼ皆無。見つかったとしても、非常に高額で買えません。。。:scream: :scream_cat: その後、全て白紙に戻して、0から設計を練り直すことに。そうして出した構想が以下の内容です。

CPU

第14世代Core i9 14900Kを採用します。Intelは2008年に登場したCore iブランドを第14世代をもって終了し、新しいブランドに移行することを発表しています。よって、Core i9 14900KはCore iブランド最後のCore i9であるため、その記念碑的なマシンとなる意味合いも込めて採用を決めました。24C32Tで、ターボブースト時に最大6.0GHzの動作クロック。。。楽しみです。ただ、以前のCore iシリーズではコア数の2倍の論理コアが搭載されていたのが、Pコア8コア(論理コア:16コア)、Eコア16コアで32スレッドという何ともケチ臭い設計になったなとは思います。。。

マザーボード

ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI IIを採用します。14世代Core iプロセッサー対応、Thuderbolt搭載、最大128GB DDR5 メモリ搭載可能等、必要にして十分なスペックです。

CPUクーラー

DEEP COOL LE720 R-LE720-BKAMMN-G-1を採用します。静音性、冷却性に優れた簡易水冷のCPUクーラーを採用します。

電源

MSI MAG A850GL PCIE5を採用します。80PLUS GOLD認証取得 ATX 3.0対応 フルモジュラー電源ユニット 850Wということで、将来的なビデオカードのアップグレードも見越して余裕の有る電源容量の電源を採用します。

DRAM

Corsair DDR5-5600MHz デスクトップPC用メモリ VENGEANCE 64GB(32GBx2) CMK64GX5M2B5600Z40 MM8194を採用しました。初のDDR5搭載PCとなります。初期搭載は64GBですが、将来的には128GB搭載を計画しています。

image.png

SSD

旧マシンから継続利用なので、今回SSDは購入しません。参考までに利用するSSDのモデルを記載します。rootドライブとユーザーデータドライブ各々1台ずつ搭載します。

rootドライブ: Team ‎TM8FP6001T(NVMe 1TB)

image.png

ユーザーデータドライブ(/home用): Silicon Power A55(SATA 1TB)

image.png

ケース

DOSPARAでロマン有るPCケースを見つけました。DEEPCOOL CH510 PASTEL PURPLE R-CH510-PSPU-J-1 (E-ATX ガラス) ドスパラ限定モデルです。色もラベンダー色。なかなか面白い製品です。

image.png

GPU

ビデオカードも今回は旧マシンから引き継ぎます。以下の記事でも取り上げたNVIDIA Geforce RTX 3060 12GBを搭載します。

今後、Geforce RTX 4090にアップグレードを計画しています。現状高価すぎるため購入を見合わせていますが、輸出規制している国向けに4090 Dが来年発売されるため、今後価格が下がる可能性が有ります。

OS

OSはUbuntu 22.04 LTSとします。これまでUbuntuを使ってきたので、継続利用です。

まとめ

自作ロマンPCの部品を選定しました。今回初めて部品選びからやってみたのですが、なかなか面白かったです。PC完成の暁にはこの記事もアップデート予定です。

  1. パソコンを本格的に始めたのは小学4年生の時でした。周辺の同級生がゲーム機に夢中になっている時に、筆者はローマ字入力の練習を夢中でしていました。フロッピーディスクを知る最後の世代かもしれません。。。

  2. 以前Chat GPTが上司の代わりに部下にフィードバックするという研究テーマに関わっていましたが、その時の経験から言うと、まだGPTの方が納得感の得られるフィードバックをするだろうと思います。(これはあくまで筆者個人の感想です)

3
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?