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Intel NUC + SSD 2TB + DRAM 32GBでハイスペックLinuxデスクトップを作ってみた

Last updated at Posted at 2020-02-12

一昨年のボーナスシーズンにPayPayでMacBook Air 2018を購入した時に購入金額の20%分として付与されていたPayPayポイントを有効活用するべく、昨年9月末の増税前にIntel NUCを購入しました。そして、昨年末のボーナスシーズンにSSDとDRAMも購入し、Linuxデスクトップマシーンを構築したので記念に色々まとめてみることにしました。

今回の自作のあれこれ

  • Deep Learningなどの自由研究に使えるGPU搭載マシンが欲しかったので手始めにLinuxマシンを自作してみることにしました。
  • 自作初心者なのでマザーボード選びで悩まなくても済む様に、Intelのベアボーンキットを購入することにしました。
  • 最近登場したeGPUというのを試してみたかったので、敢えてThundebolt 3に対応したベアボーンを購入しました。
  • GPUマシン化はグラフィックカードを購入したら挑戦しようと思います。

部品の購入

参考までに今回購入したパーツの詳細情報を記載します。ベアボーンは消費増税前に買ったのであくまで当時の価格です。

パーツの種類 型番 メーカー 価格 備考
本体 NUC8I7BEH Intel ¥66,000. CPU付属のベアボーン, 支払いには¥44,461.分のPayPayポイントを利用
CPU Core i7 8559U Intel - ベアボーンに付属, 4C8T, 2.7GHz(TB時:4.5GHz)
SSD1 NM610(1TB) Lexar ¥11,528.(うち交換保証:¥500.) NVMe SSD OS, ブートローダーインストール用に使用
SSD2 NS100(1TB) Lexar ¥10,428.(うち交換保証:¥500.) /home用ドライブとして使用
DRAM CT2K16G48FD8266 DDR4 2666(32GB) crucial ¥16,918. マザーボードの最大搭載可能メモリ容量上限値が32GBのため
ディスプレイ
21.5inch Wide
PH15997426 PHILIPS ¥8,980. HDMIx2+D-SUB搭載
NTT-X Storeのお正月セールで購入
キーボード K380 Logicool ¥3,500. PCを3台まで登録出来るので購入。マウスは既に有るものを流用
ヒートシンク SS-M2S-HS02 長尾製作所 ¥1,359. NVMe SSD冷却用に購入
電源ケーブル - - ¥0. ベアボーン付属のACアダプタには電源コードが付属していないため、不要なタブレットPCのACアダプタより拝借

合計費用: ¥107,185.(PayPay考慮時: ¥62,724.)

(追記) Intel NUC8I7BEHの拡張性

今回使用したベアボーンは手のひらサイズですが、拡張性はそこそこ有ると思います。(以下の写真は粗実物大)

image.png

仕様
USB3.0 x 4(前面x2, 背面x2)
Thunderbolt 3ポート(背面)
HDMIポート(背面)
Intel® Ethernet Connection I219-V(背面)
オーディオポート(ヘッドフォン・マイク対応、前面)
Intel® Wireless-AC 9560 + Bluetooth 5.0(内蔵)
マイクロSDカードスロット(左側面)

参考: インテル® NUC キット NUC8i7BEH

PCの組み立て

ベアボーンに購入した部品を取り付ける作業は0から自作するのと比較してとても簡単です。ベアボーンを開けてマザーボード上に部品を取り付けるだけです。

OSセットアップ

OSのセットアップを行い、組み立てたPCが動作できる様にします。今回はUbuntu 18.04.4 LTS Desktop版をインストールしました。最初はServer版をインストールしようと試みましたが、SSDがどうしても認識されなかったのと、GUIも使いたかったのでDesktop版をインストールすることにしました。パーティション構成は以下の様にしました。

パーティション 容量 備考
efi 1GB UEFI用パーティション。従来の/bootに代わるパーティション
/ 300GB /rootなどが入るパーティション
/usr 344GB インストールするアプリケーションが格納されるパーティション
/var 344GB 当初は20GBぐらいにするつもりが、KVMで重要な役割を果たすパーティションと判明したため増量
swap 10GB /~swapはNVMe SSDに割当
/home 1TB SATA SSDをまるまる1台/home用に割当

Ubuntuのパッケージマネージャー

Ubuntuのパッケージマネージャーはapt-getが一般的ですが、最新版のUbuntuではaptが推奨の様です。aptitudeというパッケージマネージャーも有りますが、Ubuntu 18.04では非推奨となっている様です。今までaptitudeを使っていましたが、これを機会にaptに乗り換えることにします。
参考: http://ultra-genma.hateblo.jp/entry/2019/04/08/233718

ufwの設定

ファイアウォールを設定しました。ufwが既にインストールされていた為、設定しました。16.04までは自分でインストールする必要が有りましたが、自動的にインストールされる様です。
参考: ufwの基本操作

sshの設定

パスワード無しログインが出来る様にキーファイルを作成し、受け渡しを実施します。

ssh-keygen -t rsa -f ~/.ssh/id_rsa_ubuntu18
ssh-copy-id -i ~/.ssh/id_rsa_ubuntu18 <USER_NAME>@<HOST_IP>

参考: ssh-copy-idで公開鍵を渡す

mDNSの設定

同一ネットワーク内からのSSHアクセスならHOST_NAME.localでアクセス可能となり、IPアドレスの入力が不要になります。

参考: mDNSを設定して、いちいちIPアドレスを打ち込むのをやめよう。

まとめ

Intel NUCを用いたLinuxマシーンを自作しました。このスペックで10万円ちょっとならかなりコストパフォーマンスの良い自作になったのではないかと思います。折角リソースが潤沢なマシンを作ったので、KVMベースでマルチノードKubernetesの構築やThudebolt 3に対応していることを生かしてeGPUを取り付けてGPUマシン化に挑戦したいと思います。

今後の改良予定(要予算との相談)

  • DockerをインストールしてJupyterLabサーバー化
  • R Studio ServerをDockerで立ち上げ
  • KVMベースのマルチノードKubernetesの構築に挑戦
  • eGPUをドッキングしてGPUマシーン化
  • TensorFlowやPyTorchをGPU動作させられるマシーンに

Reference

https://eng-entrance.com/linux-partition
Core i7-8559U

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