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概要

情報処理安全確保支援士登録を辞める方も居る中、敢えて自腹更新継続を決めた人間のお話です。

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  • 辞めた方々の記事

  • IPAの数値目標に届かず、寧ろ減ってしまったという記事

事の起こり

筆者はちょうど3年前の今頃情報処理安全確保支援士試験に合格しました。安全確保支援士試験合格者は合格後「情報処理安全確保支援士」の名称を利用するには登録する必要が有ります。よって、合格者は、必ず一度は登録するか、しないか選択することになります。登録した場合、初期費用や継続教育を受講する義務の発生に伴う出費により、結構な費用となります。(登録料1.97万、オンライン講習 2万/年 + 集合研修 8万/3年)また、独占業務なども無いため、登録するメリットが無いと登録しない人が多いのも現状です。(筆者の周辺でも然り)筆者は、当時所属していた部門で、登録料や継続教育費用が一種の教育費として出して貰えることが分かった上に製品のセキュリティ監査を担当していたので、迷うことなく登録しました。しかし、紆余曲折を経て社内転職で部門を移ったこともあり、事情が変わりました。現在の所属部門では教育費という概念の予算が存在しないため、自腹で継続するか、登録を辞めてしまうか、の2択になりました。一緒に登録した友人はこれを期に登録を辞めてしまいましたが、筆者は登録を継続することにしました。(次回の更新は3年後なので未定です。気が変わってしまっている可能性が0とも言い切れません。。。)

  • 参考

継続しようと思った理由

矢張り国家資格はベンダー資格とは重みが違う

国家資格とベンダー資格の違いは受験料の金額(ベンダー資格は高額)、有意性なる謎の概念の有無など様々な違いを挙げられますが、最も違うのが、国家資格には日本の法律による資格試験設置の裏付けが有るかだと思います。情報処理安全確保支援士資格は裏付けとなる法律が有効である間は、国から資格の有効性を保証して貰っていることに等しいと思います。よって、登録時に登録免許税を納入しています。そういったこともあり、登録解除には至りませんでした。

セキュリティの知識は全てのICT分野で必須になりつつある

しばしば、セキュリティ業務に関わっていない人間にとってはメリットの無い資格だという論調を目にしますが、セキュリティは、嘗ては独立した1つの分野の様に扱われていましたが、近年は様々な分野でセキュリティの重要性が叫ばれる様になり、物事は複合的になりつつ有ります。特にICTの分野でセキュリティが重要ではない分野というのは皆無でしょう。AIの分野でもデータセットの汚染やAIが無効な出力を出力してしまうプロンプトの入力など、近年AIシステムの汎用的な利用におけるリスクが、取り沙汰される場面が増えました。よって、セキュリティを専門分野とは別に学ぶ機会を設ける意味でこの資格の継続教育は役に立つなと筆者は思います。

セキュリティの最新動向等を追い続けるのは困難

本業とは別にセキュリティの最新動向を片手間で追い続けるのは困難です。また、国の施策や公開資料などは膨大に有るため、これを1つ1つ探し出してくるのはとても骨が折れます。賛否が分かれるオンライン講習ですが、筆者も否定的な意見に対して同意する意見も有ります。ただ、IPAが作成している講習ということもあり、近年の国の施策や重要資料についてまとめられており、その部分は高く評価しても良いのでは?と筆者は思います。(2万円の受講料を取るならもう少しわかりやすくして欲しい、テストの形式も工夫の余地が有る。。。等、色々言いたいことも有りますが。。。)また、集合講習は昔の投稿記事を見ていると散々叩かれていましたが、筆者が参加した講習は専門家の方の丁寧な指導も有って、受講料(8万円)以上の価値は有ったと思います。継続更新のためには、下図の様にオンライン講習×3+集合研修の受講が必須であり、継続費用が高額だという批判は確かにその通りだと思います。この点はIPAに頑張って改善して欲しいなと思います。

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  • 参考

今後有資格者の処遇が良い方向に変わる可能性が有る

現状は万人にメリットが有る訳ではない、独占業務が無い、など色々言われている資格ですが、今後有資格者の処遇がより改善されるという可能性は0では有りません。しばしば報道もされていますが、我が国は現在セキュリティ人材が大いに不足している上に、毎年大規模なサイバー攻撃の被害情報が報道されます。報道されていない被害も有る可能性が有ります。そういった現状から今後資格取得者への特別な処遇(独占業務?、セキュリティ専門人材への登用?。。。等)が強化される可能性も0では有りません。

今の仕事がいつまでも続けられる保証はどこにも無い

実はこの理由が最も大きいとも言えます。以下の組織で取り組んでいる仕事は恐らくある節目で組織が解散して別の仕事をやることになるでしょう。部門を移るという可能性も有ります。その時に活用出来る可能性も0では無い上に、どこに行っても非常に重要な分野であるセキュリティをキャッチアップする機会が毎年得られる(自腹なら猶更元を取ろうと頑張る。。。)のであれば、現状登録を継続しても良いかなと思い筆者は継続を思い立ちました。

まとめ

思いつくままに情報処理安全確保支援士(登録セキスペ、RISS)登録継続について書きました。今回の更新で登録証カードが青になります。次回は金のカードになりますが、その時継続する気持ちが残っているか、ここで書いたこととは真逆の考えになっていて、登録を解除するか、それは筆者本人にも現状分かりません。。。

参考資料

  • 筆者が過去にまとめた記事一覧

試験対策

登録手続き関連

特定講習受講

オンライン講習 資料備忘録(後で読み返したい資料一覧)

  • 更新手続き手引き

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