この記事はFUJITSU Advent Calendar 2024 25日目の記事です。
概要
今、世界中で深刻な問題として騒がれている?第14世代 Core i CPUを所有しているため、インテルに交換して貰ったことについてまとめようと思います。
事の起こり
この夏、Intel 第13世代、第14世代 Core i CPUの深刻な欠陥に起因する故障問題がしばしば報道されました。そもそもの欠陥の要因はCPUの動作を制御するマイクロコードにバグが有ったためであり、そのバグを修正すれば何とかなるのではないかと思われました。当初Intelも楽観的な見方をしており、事態は深刻では無いといった見解を示してさえいました。ところが、今回の欠陥はマイクロコードのバグに起因する問題ではあるものの、結果として集積回路に物理的な故障を発生させるバグであると判明しました。こうなるとソフトウェアの修正だけでは済まされず、故障した部品(要するにCPU)を丸ごと交換しなければ問題は解決しません。最終的にIntelも責任を認め、対象のCPUについては保証期間の延長を発表し、故障しているCPUについては交換対応を行うと発表しました。報道によると、アメリカではあろうことか、Intelが散々ごねて交換を拒否されるという事例まで有るそうです。筆者は不幸にも昨年末にデスクトップPCを自作しようと購入したCPUが第14世代のCore i CPUでした。。。 今回Intelの日本法人に連絡をして対応して貰いましたが、スムーズに進みました。しかし、この交換対応について、筆者が調べた時点ではCPUの購入店に問い合わせて交換を依頼するとのことだったので、問い合わせたところ、Intelの日本法人と直接やり取りをすることを勧められました。そこで、同様の手続きを今後やる方の参考になるように可能な限り詳しくまとめたいと思います。3ヶ月以上前の出来事のため、記憶が薄れつつある中で執筆しています。時間が無く、まとめられていなかったとは言え、もう少し早く何らかの形でメモを残しておけば良かったと後悔しつつまとめています。
- 参考
1. まず最初に実施したこと: 購入店に問い合わせ
報道で日々深刻な欠陥について報道されていることを鑑みて、購入店のパソコン工房に問い合わせを出してみました。
ところが。。。
対応完了まで2ヶ月!?。。。 問い合わせが殺到していることが容易に推察出来ます。。。今回欠陥が判明しているのは第13世代、第14世代のCore iシリーズのCPUで、i9, i7, i5のデスクトップ版(モバイル版やi3は除く)とのことです。特にハイエンドであればあるほど(要するにi9 > i7 > i5の順に)この欠陥は顕在化するとのことです。また別の窓口に電話しなければならなくなりましたが、丁寧な対応をして貰えたので、気を取り直して翌日Intelのカスタマーサポートの営業開始時間に問い合わせをしてみることにしました。
2. いよいよIntelの牙城(CS)に連絡
Intelのカスタマーサポートに連絡しました。電話口に明らかに外国籍だと分かる方が出たため、もしや英語でやり取りをしなければならないのかと心配しましたが、杞憂であり、案内は流暢な日本語かつ、丁寧な対応であったのでスムーズに話が進みました。聞かれた内容を列挙しておくと。。。
- Q1. CPUのシリーズ及び型番
- Q2. 現在発生している不具合及びマザーボードメーカー、Intelが推奨している設定での利用の有無1
- Q3. 今後の手続きに利用するメールアドレス(PCで利用しているメールアドレス)2
先方の上記の質問に回答した後、今回の交換対象のCPUである旨が説明され、今後届くメール内に記載されている手順に従って交換に向けた申請を実施して欲しいとの旨が説明されて、カスタマーサポートとのやり取りは終わりました。
3. 送られて来たメール内の手順に従った手続き
交換に向けて、返信で色々送らなければならない物が有ります。まず名前や住所は当たり前として、CPU表面の金属板(ヒートスプレッダー)や緑色の絶縁底盤(コアが乗っている土台部分)の写真、そして何と納品書が必要とあります。。。筆者は焦りました。。。納品書を残しておいたか記憶がハッキリしていなかったからです。納品書は通常商品を受け取ったらそのままゴミ箱へ。。。 しかし、無事残していました。あまりにも高額な買い物だったので、記念に取っておいたのを思い出し、無事写真を撮りました。ヒートスプレッダーと絶縁底盤の写真はピント合わせが難しく、苦戦しましたが、何とか撮影を終え、無事以下のメールを送信できました。
今回の教訓として(特に高額な買い物の)納品書は電子化するなどして保管しておくべしです。今回の事例の様に偶然保管しておいたから良かったものの、最初の1歩目で躓きかねないことになります。
その後、以下の返信が来ました。
4. 発送
その後以下のCPU送付手順が送付されてきました。
さて、これで後は指示通りに、CPUを梱包し、着払いでヤマト運輸を用いて指定の宛先に発送するだけとなりました。梱包時はCPU本体だけを送付する(箱などの付属品は同封してはいけない)ことになっているので、CPUを購入時に入っていたプラスチックのケースに収納した上で、緩衝材で厳重に包み、箱に入れた上で、指示書のメールの印刷を同封して厳重に封を。。。する前にもしもの事故を防ぐため、箱の中身を写真に撮影しておくことにしました。(写真は残っていませんでした。。。)そして、ヤマト運輸で着払いを依頼し、準備完了です。
※ 送付先住所は公開情報とは思われますが、対応のタイミングによって変更されている可能性が有るため、黒塗りにしておくことにします。
5. 受領済の連絡が届く
ところで、気になる一文が。。。
ご送付いただいた不具合品を弊社担当部署にて受領しましたのでご連絡させていただきました。これより、不具合品の検証を行いますが、確認作業には最大3営業日ほどかかる場合もございます。
噂によると不具合を検証して、不具合が見付からなければ交換して貰えないとのことです。。。 ひょっとして交換対象外となってそのまま戻って来るのではと不安を抱えつつも、人事を尽くして天命を待つことにしました。
6. 新品が届く
無事発送されました。しかし、現物を受け取るまで安心できません。。。
後日CPUを受け取りました。CPU本体だけが厳重に梱包された状態で送られてくるのかとばかり思っていたのですが、結論から言えば、新品のCore i9 14900Kが化粧箱に入った状態(つまり店頭などで売られている状態)で箱に梱包されていました。めでたし。めでたし。
7. まとめ
無事新品のCPUを受け取れました。過去のメールを探し回って何とかまとめましたが、予想以上に長文の記事になってしまいました。さて、丁度1年前筆者は以下の記事を投稿していたことを思い出しました。「ロマンPC設計書」は、執筆当時は一部妄想を含めて執筆してしまいました。その後どの様な形で完成したのかをまとめた続編が投稿出来ていなかったので、近々投稿しようかと検討中です。
Appendix
筆者と同じくCPUを交換して貰えた方の記事をたまたま見付けたのでリンクを記載。なお、この方は品薄の影響で同じ13世代のより上位グレードのi5に交換して貰えた様です。同様に13世代のi9 13900Kが品薄状態のため、i9 14900Kが送られて来た事例も有るようです。
なお、CPUはi5-13400を送ったのですが、商品不足で上位製品のi5-13500になって帰ってきました。
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これは今回の欠陥によりクラッシュを繰り返すことを伝え、そしてマザーボードメーカは対象のCPUを利用しているマザーボードのメーカー、そして今回の問題が発覚後、Intelから発表されたマイクロコードを含んだBIOSのUpdateがリリースされている場合はそれを適応し、Intel Default設定のBIOSを適応した状態(つまりIntelが推奨している環境下)で利用していても不具合が発生しているかの質問です ↩
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口頭でメールアドレスを伝えなくてはなりませんでした。。。 筆者のメールアドレスは自分で言うのもなんですが、口頭で伝えるのが難しい部類だと思います。。。しかし、「○○のA」と言った説明方法で何とか先方に伝えました。 ↩