過去記事で書いたように、情報処理安全確保支援士試験は試験に合格しても「情報処理安全確保支援士」と履歴書には書けません。これは慣例といった手緩いものではなく、法律で禁じられています1。合格したのに履歴書に書けないのはあまりにも悲しいので、早速登録しようと思い登録方法を調べてみました。そして分かった驚愕の事実は。。。
この記事は情報処理安全確保支援士試験の合格者だけが悩める贅沢2について説明している記事です。森に住む木の実が大好きな可愛い小動物に関する記事ではありません。また、情報処理安全確保支援士試験そのものについては以下の記事にまとめています。
そもそも正式名称が長いし漢字だらけじゃないの問題
2017年から従来の情報セキュリティスペシャリスト試験を登録制の資格に移行した資格がこの情報処理安全確保支援士試験です。私の職場でも旧称は知っている人が多いのですが、今の名前は知らない人が多いです。。。そもそも漢字だらけ。。。なんで漢字だけの名前にしてしまったのか。。。??謎です。登録制の国家資格だから漢字名にしたかったのではと考察している方が居ました。確かに登録制の国家資格は漢字だらけの名称の資格が多いです。でも例外が有ります。高圧ガス関連の国家資格は全てカタカナが含まれています。「瓦斯」などと漢字表記にはなっていません。。。この資格の名称は当初より不評で、「ダサい」、「長過ぎる」、「名前を聞いても何の資格か分からない」など惨憺たる言われようでした。。。そこでIPAの苦肉の策として「登録情報セキュリティスペシャリスト」や「登録セキスペ」という通称も使用して良いということになりました。英語での名称は「Registered Information Security Specialist」(略称:RISS)であり、これは誠に分かりやすい名称だなと思います。
登録料は19,700円也、維持費用が高すぎる問題
情報処理安全確保支援士を名乗るためにIPAに支払うお布施は総額19,700円也です。正確な内訳は、登録免許税の収入印紙代が9,000円、登録手数料が10,700円です。収入印紙に似ている物として収入証紙が有りますが、違いは納税の対象が国か地方自治体(都道府県)かの違いです。今回は国家試験の登録料なので収入印紙を購入します。筆者はかつて印紙と証紙を取り違えて酷い目に遭いました。。。国家試験でも証明書の発行が自治体の場合は証紙を求められることが有ります。よって購入前によく確認3しましょう。しかし、登録料だけで2万円近く掛かるとは。。。更に登録後は継続教育費用として、毎年オンライン講習に2万円、3年に1度実践講習(または特定講習)に8万円が掛かります。。。維持も楽じゃ無いです。。。この資格はそもそも個人が登録してどうこうという資格というよりは企業など大きな組織で働く人が会社からの理解で登録することを想定している様です。筆者も勤務先に相談し、「登録料、教育費は支給する」旨の返事を貰ったため、この度登録に踏み切りました。
IT系資格の筈なのに。。。ペーパーワーク大好き問題
登録料・継続教育に関する費用についての不安が無くなったので、満を持して登録手続きに踏み切りましたが、手続きに必要な紙の書類がこれまた多い多い多い。苟も「情報処理技術者試験」の高度試験の一区分である情報処理安全確保支援士の登録なのですからもっとIT化されて洗練されていることを期待したのですが、そんなことは有りませんでした。。。これでも最初期に比べれば簡素化されたとか。。。そこは普及が進んでいるマイナンバーカードを活用した洗練されたシステムが今後考案されて(次回の更新時から)ネットでパパッと終わるみたいになると良いのですが。。。
登録に必要な主な書類一覧
- 登録申請書・現状調査票
- 登録免許税の収入印紙・登録手数料の振込を証明する書類が必要
- 誓約書
- 情報処理安全確保支援士試験の合格証書のコピー又は合格証明書の原本
- 戸籍の謄本若しくは抄本又は住民票の写し(市区町村役所等で取得、原本を提出)
- 登録事項等公開届出書
- 登録申請チェックリスト
詳細は以下
登録証が届いた!!紙の賞状とは一味違う
簡易書留で受け取った登録証はプラスチック製のカードでした。3年更新で次の更新で上部が青色に、次の次の更新で金色になるそうです。運転免許証と同じだなと思ったのは筆者だけでは無い筈です。
裏面には規則が細々と。。。
個人プロフィールが公開される
登録時に申請した内容を元にプロフィールページが作成されます。内容を編集するためのページへのログイン情報は登録証と一緒に郵送されてきます。
ロゴを貰ったので記念に
ロゴをダウンロードしました。本来は名刺などに貼付するみたいです。デザインは盾をモチーフにしたなかなか格好いいロゴだなと思いました。他の区分(NW,DB,ST等)もこういうロゴマークが出てくれると良いなと思いました。
参考: 他の区分のロゴを考案して記事にされている方がいました。
まとめ
支援士登録についてまとめました。今後継続教育を受講していくので、受講した感想や学び等を投稿していくことが出来ればと思っています。