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Tailwind CSSの取り入れ方

Last updated at Posted at 2025-02-05

Web制作のスピードとデザイン性を両立できるCSSフレームワークといえば、いまや人気急上昇中のTailwind CSS。シンプルかつ柔軟なユーティリティクラスを使うことで、HTMLファイルだけで高速にサイトのスタイリングが可能です。これまでBootstrapなどのコンポーネントベースのフレームワークを使っていた方でも、Tailwind CSSの手軽さと拡張性の高さに魅力を感じるはず。本記事では、Tailwind CSSを導入するメリットや基本的な使い方を紹介します

Tailwind CSSとは?

Tailwind CSSとは、あらかじめ定義された**ユーティリティクラス(utility classes)**を組み合わせるだけでデザインを行えるCSSフレームワークです。ここでいうユーティリティクラスとは、mt-4 (margin-top: 1rem) や text-center (text-align: center) など、特定のスタイルを1つだけ持つ超シンプルなクラスのこと。これをHTMLタグに付けていくだけで、必要なスタイルを適用できます。

一般的なフレームワーク(例: Bootstrap)は、すでに用意されたコンポーネントを使う場合が多いですよね。それに対しTailwind CSSは、要素を細かくスタイリングするための一連の小さなクラスを提供している点が大きく異なります。

Tailwind CSSを使うメリット

圧倒的なスピード感ユーティリティクラスをHTMLタグに直接書いていくだけなので、CSSファイルを都度編集したり、複雑なコンポーネントをカスタマイズする手間が大幅に削減されます。

一貫性のあるデザインが簡単に実装できるTailwind CSSでは、デフォルトのテーマ(カラーやフォントサイズなど)を設定ファイルで一括管理できます。チーム開発の際も、プロジェクト全体で統一感をもたせやすいのが魅力です。

自由度が高く、コンポーネント化がしやすいプリセットのコンポーネントがない分、自由度が高く、柔軟なUIデザインが可能。ReactやVueなどのフレームワークと併用すれば、独自のコンポーネントを簡単に作成して使い回せます。

CSSの肥大化を抑えられるTailwind CSSには、「PurgeCSS」という不要なCSSクラスを削除する仕組みが組み込まれています。そのため、本番ビルドでは実際に使われているクラスだけが残り、ファイルサイズを最小限に抑えられます。

基本的な使い方

1. プロジェクトへの導入

Tailwind CSSを使い始めるには、Node.jsの環境が必要です。まずはプロジェクトの初期化をして依存関係をインストールしましょう。

npm init -y
npm install -D tailwindcss postcss autoprefixer
npx tailwindcss init -p

このコマンドを実行すると、tailwind.config.js と postcss.config.js という設定ファイルが作成されます。

2. Tailwindの初期設定

Tailwindは基本的に必要なクラスをすべて読み込む形なので、最初はファイルサイズが大きくなりがちです。しかし、PurgeCSSを設定すると、実際に使われたクラスだけをビルド時に抽出してくれます。tailwind.config.jsのcontentセクションに、HTMLや各種フレームワークのテンプレートファイルのパスを指定します。

// tailwind.config.js
module.exports = {
  content: [
    "./src/**/*.{html,js,jsx,ts,tsx}",
  ],
  theme: {
    extend: {},
  },
  plugins: [],
}

3. TailwindをCSSファイルに読み込む

Tailwindでスタイリングするために、CSSファイル(例: src/index.css)で必要なディレクティブを読み込みます。

@tailwind base;
@tailwind components;
@tailwind utilities;

このファイルをビルド・コンパイルする際に、Tailwindのユーティリティクラスが生成されます。

4. HTMLにユーティリティクラスを適用

具体的に、HTMLタグにクラスをどのように割り当てるかを見てみましょう。たとえば、シンプルなボタンを作りたい場合:

<button class="bg-blue-500 hover:bg-blue-700 text-white font-bold py-2 px-4 rounded">
  ボタン
</button>

わずか数個のクラスをつけるだけで、背景色、ホバー時の背景色、テキストカラー、フォントの太さ、上下左右の余白、角丸などが一度に適用されます。

カスタマイズとテーマ

Tailwind CSSは、そのまま使っても十分便利ですが、プロジェクトごとにカラーパレットやフォントなどをカスタマイズできます。たとえば、ブランディングカラーを追加したい場合:

// tailwind.config.js
module.exports = {
  // ...
  theme: {
    extend: {
      colors: {
        primary: '#1E40AF',
        secondary: '#9333EA',
        // 好きなだけ追加
      },
    },
  },
  // ...
}

こうすることで、
button class="bg-primary text-white"のように、独自の色を簡単に適用できます。

Tailwind CSSを活用してみよう

Tailwind CSSは学習コストこそ低くありませんが、慣れてしまうとプロトタイプや本番環境でも手早くきれいなUIを作れる強力なツールです。特に以下のようなケースでおすすめです。

SPAフレームワーク(React, Vue, Angularなど)を使っている

コンポーネントベースの開発に慣れている

デザインに独自性をもたせたい

サイトのパフォーマンスを重視している

Tailwind CSSを導入することで、細部までこだわり抜いたUIを作りながらも、チーム全体でスタイリングルールを揃えやすくなるのが大きなメリットです。

まとめ

Tailwind CSSは、ユーティリティクラスを活用するという独特なアプローチで、Web制作の効率化と自由なデザインを両立させる注目のフレームワークです。一度試してみると、その手軽さやカスタマイズ性の高さにハマる方も多いはず。もしBootstrapなどの既存フレームワークに物足りなさを感じていたり、もっとコーディングを効率化したいと考えているなら、ぜひTailwind CSSを導入してみてください。

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