今回は初心者が覚えておきたいコマンド一覧を記事にしたいと思います。
- ディレクトリ(フォルダ)操作のコマンド
現在のディレクトリを表示
pwd
pwd(print working directory)は、現在自分がどのディレクトリにいるかを表示します。ファイル操作を行う前に、どの場所にいるかを確認するために便利です。
ディレクトリの内容を表示
ls # Mac/Linux
dir # Windows
ls(list)は、現在のディレクトリ内のファイルやフォルダの一覧を表示します。
dir は、Windowsで同じことを行うコマンドです。
ディレクトリの移動
cd [フォルダ名]
cd(change directory)は、指定したディレクトリに移動します。例えば、cd Documents と入力すると Documents フォルダに移動できます。
一つ上のディレクトリに移動
cd ..
cd .. は、一つ上の階層に戻るコマンドです。現在のフォルダの親フォルダに移動したいときに使います。
- ファイル操作のコマンド
ファイルやディレクトリを作成
touch [ファイル名] # ファイルを作成
mkdir [フォルダ名] # フォルダを作成
touch は、指定した名前の空のファイルを作成します。例えば、touch index.html で index.html というファイルを作成します。
mkdir(make directory)は、新しいディレクトリ(フォルダ)を作成します。mkdir myfolder で myfolder フォルダを作成します。
ファイルやディレクトリを削除
rm [ファイル名] # ファイルを削除
rm -r [フォルダ名] # フォルダとその中身を再帰的に削除
rmdir [フォルダ名] # 空のフォルダを削除
rm(remove)はファイルを削除します。rm file.txt で file.txt を削除できます。
rm -r を使うと、フォルダとその中身を削除できます。
rmdir は空のディレクトリのみを削除する場合に使います。
ファイルのコピーや移動
cp [コピー元] [コピー先] # ファイルをコピー
mv [移動元] [移動先] # ファイルやフォルダを移動
cp(copy)はファイルをコピーします。cp file.txt backup.txt で file.txt を backup.txt としてコピーします。
mv(move)は、ファイルやディレクトリを移動または名前変更する際に使います。mv oldname.txt newname.txt でファイルの名前を変更したり、mv file.txt ~/Documents で別のフォルダに移動したりできます。
- システム情報の確認コマンド
実行中のプロセスを表示
ps # Mac/Linux
tasklist # Windows
ps(process status)は、現在実行中のプロセス一覧を表示します。
tasklist はWindowsで同様に現在実行中のプログラムを確認するコマンドです。
ディスクの空き容量を確認
df -h # Mac/Linux
df -h は、ディスクの使用状況と空き容量を表示します。-h オプションで、わかりやすい単位(KB、MB、GB)で表示されます。
- 開発ツール関連のコマンド
Git(バージョン管理)関連コマンド
リポジトリの初期化
git init
新しいGitリポジトリを作成します。
ステータスの確認
git status
現在の変更内容や、追跡されていないファイルの状態を確認します。
変更をステージング
git add [ファイル名]
変更されたファイルをステージングエリアに追加します。git add . とすると、全ての変更を追加できます。
コミット
git commit -m "コミットメッセージ"
ステージングされた変更をローカルリポジトリに保存します。
リモートリポジトリにプッシュ
git push origin main
変更をリモートリポジトリ(例: GitHub)に反映させます。
Node.js関連コマンド
プロジェクトの初期化
npm init
package.json を作成し、Node.jsプロジェクトを初期化します。
依存関係のインストール
npm install
package.json に定義された依存パッケージをインストールします。
サーバーを起動
npm start
package.json で定義された start スクリプトを実行し、サーバーを起動します。
- 便利なユーティリティコマンド
ファイル内容の表示
cat [ファイル名]
cat(concatenate)は、ファイルの内容を表示します。例えば、cat README.md で README.md ファイルの内容を表示できます。
テキストの検索
grep [検索する文字列] [ファイル名]
grep(global regular expression print)は、指定した文字列をファイル内で検索します。grep "error" log.txt で、log.txt 内の「error」という文字列を含む行を表示します。
ファイルの行数や文字数をカウント
wc [ファイル名]
wc(word count)は、ファイルの行数、単語数、文字数をカウントします。wc -l file.txt とすれば、行数だけをカウントします。
- ヘルプを表示
コマンドの使い方を確認
man [コマンド名] # Mac/Linux
[コマンド名] /? # Windows
man(manual)は、コマンドの詳細なマニュアルを表示します。例えば、man ls と入力すると ls コマンドの使い方を確認できます。
今回はコマンドについて記事にしました。