##はじめに
Libero SoCとはMicorsemi(Microchip社)のFPGA開発環境です。xilinx,Intel,Latticeに比べて格段に知名度は低いです。
私は仕事の都合上10年以上前(当時はActelという社名でした)に使ったのが最初です。
特徴としては以下のとおり
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論理セルがFlash型
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Flash型なのでコンフィグ用のROMが不要
(SRAM型CPLDのようにデバイス内にRAMが内蔵されているという事もなく、論理セルで情報を保持してるらしいです。) -
ソフトエラー耐力が高い。これは業種によっては全く気にしないです。通信装置はめちゃ気にしました。
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が、内蔵SRAMはSRAMなので当然ソフトエラーには弱いです。
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そしてFlash型なので微細化がSRAM型より難しいらしく動作速度が遅い...
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マイナーであるが故、困ったときに頼れる人がいない...これは当時私も苦労しました。
##インストールファイルのダウンロード
以下のリンク先からインストールファイルをダウンロードします。
ここでの注意点としては、開発するデバイスによって対応しているVersionが異なるという事です。
リンク先に対応表がありますのでよく確認してダウンロードして下さい。
Microsemi社
##インストールの注意点
実行ファイルの指示に従いボタンをポチポチしていれば問題なくインストールできると思います。
しいていうなればこういったツールは任意のディレクトリを指定してインストールすると問題が起きる可能性があります。
特別な理由がなければデフォルトの場所にインストールしましょう。
ライセンスファイルの設定
ライセンスファイルを設定せずにLibero SoCを起動しようとすると以下のエラーがでます。
Microchip社のHPからライセンスファイルを入手&設定して下さい。私は"Silver(Free)"ライセンスを使用しています。
Microchip Libero Installation Licensing Setup User Guide
Eメールで送付される"License.dat"をMicrosemi License utilityから取り込みます。
ここでの注意点ですが、一度ライセンスファイルをインポートするとこのツール上から消せないっぽいですね。。
インポートしたと同時に環境変数へ設定されてるようで、消したければwindowsのコントロールパネルまで行ってで消さないとダメみたいです。
(お試しで適当な場所に保存した"License.dat"をインポートしたら消せなくなりました。。)
ここまで作業すると問題なくLiberoSoCを起動できるはずです。お疲れ様でした!
上手くいかない方はライセンスファイルのDisk IDを間違えていないか?
環境変数が変になっていたりしないか?確認してみて下さい。この手の問題で上手くいかない場合は真面目に調査せずにアンインストールして再チャレンジorツールのVersionを落として再チャレンジしたほうが早かったりします。
##参考
最近マクニカ様が取り扱いを開始したようです。
日本語の情報が少ない事もメジャーになれない要因の一つなので今後のマクニカ様には期待です!
マクニカ様