nanoVNAとは
トラ技やRFワールドで特集されたりと特定の界隈では結構有名な安価なネットアナです。
nanoVNA-H以外にもH4だの名前は違うけど見た目が似てたりと亜種がたくさんあって把握しきれてません。
年末のAmazonのセールで目に入ったので衝動買いしました。コンデンサの反共振とか実装位置によるインピーダンスの変化がこれで見れたりできないかなと思ってます。
今回は遊ぶ前にファームウェアを最新に更新したいと思います。
事前準備
書き込みツールの入手
以下のURLからdfu-util-0.11-binaries.tar.xz(記事作成時の最新)をダウンロードして解凍します。書き込みには「dfu-utli.exe」を使います。
https://dfu-util.sourceforge.net/releases/
ドライバーの変更
以下URLの「Download」より最新のファイルを入手する。
https://zadig.akeo.ie/
nanoVNAとPCをUSBで接続しnanoVNAの電源をON
ダウンロードした「zadig-2.7.exe」を起動し[Options]→[List All Devices]にチェック
以下図を参考に設定し[Replace Driver]をクリック
補足
ドライバーの変更をしなかった場合以下のエラーが出ました。
(この手順が必要と知らず最初は失敗)
22/12/07追記:
ファームウェア更新が完了したらドライバーはデバイスマネージャーからアンインストールしてUSBケーブルを抜き差しする事
私の環境では上記手順を実施しないとPCソフト(NanoVNA Saver)が接続できませんでした。
ファームウェアの入手
以下から最新のファームウェアを入手する
https://github.com/hugen79/NanoVNA-H/releases
NanoVNA-H用のbinが2つあるけど違いがわからん
NanoVNA-H用のbinはSI、MSという2種類の名前のbinがあります。
これは搭載されているクロックジェネレータに違いがあるそうです。
昨今の半導体不足でSi5331(シリコンラボ製)が入手困難となり(謎のメーカー製)MS5351の個体もあるようです。ファイル名のSI,MSはこの識別。
裏面のラベルにMSと書いてたらMS5351品らしいです。2022年購入の私のものは以下図の通りMS5351品でした。。
ということで私は「NanoVNA-H-MS_20220831.bin」をダウンロードしました。
これを書き込みツール「dfu-utli.exe」と同じディレクトリに格納して準備完了。
書き込み手順
nanoVNAとPCをUSBケーブルで接続しnanoVNAの電源をON
コマンドプロンプトで書き込みツールのディレクトリまで移動して
cd C:\dfu-util-0.11-binaries\win64
以下のコマンドを実行
「NanoVNA-H-MS_20220831.bin」は任意のファイル名に書き換えて下さい。
dfu-util.exe -d 0483:df11 -a 0 -s 0x08000000:leave -D NanoVNA-H-MS_20220831.bin