4
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

GTM(GoogleTagManager)を使ってボタンクリックを計測する

Posted at

はじめに

GTM(Google Tag Manager)を使ってボタンクリック計測の検証を行う機会があったので、その手順をまとめておきたいと思います。

1. 事前準備

GA(GoogleAnalytics)とGTMのアカウントを取得しておきます。
以下の参考ページが分かりやすいです。

2. HTMLページの作成とデプロイ

ボタンを適当に配置したHTMLページを1枚用意してデプロイを行います。
今回は筆者都合で Netlify にデプロイしますが、既に利用中のサービスにデプロイしていただいてOKです。

index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <!-- 後述するコード1の埋め込み位置 -->
  <meta charset="utf-8">
  <title>ボタンクリック計測</title>
  <style type="text/css">
    a {
      display: inline-block;
      padding: 4px 8px;
      color: #fff;
      background: #999;
      border-radius: 4px;
      text-decoration: none;
    }
    div {
      margin-bottom: 1em;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <!-- 後述するコード2の埋め込み位置 -->
  <div>
    <h3>ボタンクリック計測サンプル</h3>
  </div>
  <div>
    <button type="button" data-gtm-click="ボタンA">ボタンA</button>
    <button type="button" data-gtm-click="ボタンB">ボタンB</button>
    <button type="button" data-gtm-click="ボタンC">ボタンC</button>
  </div>
  <div>
    <a href="#A" data-gtm-click="リンクA">リンクA</a>
    <a href="#B" data-gtm-click="リンクB">リンクB</a>
    <a href="#C" data-gtm-click="リンクC">リンクC</a>
  </div>
</body>
</html>

画面イメージはこんな感じです。
画面イメージ.png

2. GAの設定

GAの設定を行います。
GAにログインして、管理画面の「+アカウントを作成」ボタンをクリックします。
GA01.png

アカウント名に「任意の分かりやすい名前」を入力し、チェックボックスは全てONのままにします。
GA02.png

プロパティ名に「任意の分かりやすい名前」を入力し、タイムゾーンと通貨は「日本」を選択します。
詳細オプションを表示をクリックして、ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成をONにします。
ウェブサイトのURLは、デプロイURLを入力します。
※ちなみに、今回はユニバーサルアナリティクスの検証しか行っていませんが、Googleアナリティクス4のプロパティも作成しています。
GA03.png

ビジネスの概要は検証用なので内容で適当に選択しました。
GA04.png

日本語表示に変更して、チェックボックスをONにして「同意する」ボタンをクリックします。
GA05.png

「プロパティ」の「トラッキング情報」>「トラッキングコード」をクリックします。
GA07.png

トラッキングIDの値は後工程で使用するため控えておきます。
以上でGAの設定は終わりです。

GA08.png

3. GTMの設定

GTMの設定を行います。
GTMにログイン後に「アカウントを作成」ボタンをクリックします。

GTM01.png

アカウント名は「任意の分かりやすい名前」を入力し、国は「日本」を選択します。
コンテナ名も「任意の分かりやすい名前」を入力し(今回はデプロイURLにしました)、ターゲットプラットフォームは「ウェブ」を選択します。

GTM02.png

利用規約が表示されるので、画面下部のチェックボックスをONにして、「はい」ボタンをクリックします。

GTM03.png

タグマネージャーのコードが2つ表示されるので、index.htmlに埋め込みます。
指定された位置に埋め込んだら、忘れずに再デプロイを行います。

GTM04.png

まず最初に、「ユーザー定義変数」の設定を行います。
変数のタイプに「Googleアナリティクス設定」を選択し、トラッキングIDに「GAで発行したトラッキングID」を入力します。

GTM05_変数1.png

引き続き、「ユーザー定義変数」の設定を行います。
変数のタイプに「データレイヤーの変数」を選択し、データレイヤーの変数名に「gtm.element.dataset.gtmClick」を入力します。
データレイヤーのバージョンは「バージョン2」を選択します。

GTM05_変数2.png

次にトリガーの設定を行います。
トリガーのタイプに「クリック - すべての要素」を選択し、このトリガーの発生場所に「一部のクリック」を選択します。
条件は「Click Element, CSSセレクタに一致する, [data-gtm-click]」を入力します。

GTM06_トリガー.png

最後にタグを設定します。
タグの種類は「Googleアナリティクス:ユニバーサルアナリティクス」を選択し、トラッキングタイプに「イベント」を選択します。
カテゴリは「イベント」と入力し、アクションは「クリック」と入力します。
ラベルは前工程で作成した「ユーザー定義変数」を選択し、値はブランクとしています。
非インタラクションヒットは「偽」を選択します。
Googleアナリティクス設定は前工程で作成した「ユーザー定義変数」を選択します。
トリガーは前工程で作成した「トリガー」を選択します。

非インタラクションヒットの真・偽については、以下のサイトが分かりやすいです。
タグマネージャーでバナーやリンクのクリックを測定する方法

GTM07_タグ.png

タグの設定が終わったら「プレビュー」ボタンをクリックします。

GTM08_2.png

プレビューするには公開する必要があるとのメッセージが表示されるため、「空のバージョンを公開」をクリックする。

GTM08.png

空のバージョンの公開が終わるとプレビューができるようになるので、URLにデプロイURLを入力して、「Connect」ボタンをクリックします。

GTM09.png

ページが表示されるので適当にボタンをクリックしてみます。
※ボタンAを押してみました。

GTM12.png

「4 Click」というイベントが表示されるのでそれをクリックすると、"Tags Fired" の所に前工程で作成したタグが表示され、きちんとイベントが発火したことを確認できます。

GTM11.png

GAにログインして、「リアルタイム」>「イベント」をクリックすると、クリックイベントを計測できていることを確認できます。
イベントアクションやイベントラベルに表示される文言が、タグで指定したものになっていることも確認できます。

最後に忘れずに「公開」ボタンをクリックして、終わりとなります。

GTM10.png

ハマったところ

「データレイヤーの変数名」の設定でハマりました。

GTM05_変数2.png

今回、data-gtm-clickというdata属性値に「各ボタンを識別する文言」をセットし、GA画面でラベルとしてその文言を表示させたかったのですが、gtm.element.dataset.gtm-clickで設定したところ、文言を取得することができませんでした。

そして、色々調べていくうちにキャメルケースで設定しなければならないことが分かり、最終的に上記のようにgtmClickで解決することができました。

4
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?