Xserverにgitがインストールされているが、バージョンが古いので最新版のインストールを試みる。
$ git --version
git version 1.8.3.1 # 最新版(2.30.0)にupdateする
#前提
- XserverにSSH接続できること
- 作業ディレクトリ:$HOME/tmp (任意の場所)
- インストール先ディレクトリ:$HOME/local (任意の場所)
- https://www.gnu.org/software/gettext/ でgettextの最新版を確認(執筆当時 gettext-0.21)
- https://git-scm.com/download/linux/ でgitの最新版を確認(執筆当時 git-2.30.0)
#手順
既にインストール方法があちこちに記載されていますが、普通にgitだけインストールしようとすると「msgfmtが無い」と怒られる場合があります。
他の記事では、makeに"-i"オプションを付けてエラーを無視するように勧めいていますが、本記事ではmsgfmtのインストールも併せて実施しようと思います。
1. msgfmtインストール
$ cd tmp # 作業ディレクトリへ移動
$ wget https://ftp.gnu.org/gnu/gettext/gettext-0.21.tar.gz
$ tar zxf gettext-0.21.tar.gz
$ rm gettext-0.21.tar.gz
$ cd gettext-0.21
$ ./configure --prefix=$HOME/local
$ make
$ make install
$ ~/local/bin/msgfmt --version # msgfmt のインスト―確認(インストールしたバージョン情報が表示されればOK)
$ cd ..
$ rm -rf gettext-0.21 # 不要になったので削除
$ cd # ホームディレクトリへ戻る
ここまででgitインストールに必要となるmsgfmtのインストールが完了しました。
但し、パスを通さないと使い勝手が悪いのでその設定を行います。
2. パス設定
.bashrc に以下の行を追加する
export PATH=$HOME/local/bin:$PATH
終わったら、設定の適用と確認
$ source .bashrc
$ which msgfmt # パスを通したのでインストール先の確認
~/local/bin/msgfmt # インストール先が表示されればOK
3. gitインストール
$ cd tmp # 作業ディレクトリへ移動
$ wget https://www.kernel.org/pub/software/scm/git/git-2.30.0.tar.gz
$ tar zxf git-2.30.0.tar.gz
$ rm git-2.30.0.tar.gz
$ cd git-2.30.0
$ ./configure --prefix=$HOME/local
$ make all
$ make install
$ ~/local/bin/git --version # git のインスト―確認(インストールしたバージョン情報が表示されればOK)
$ cd ..
$ rm -rf git-2.30.0 # 不要になったので削除
$ cd # ホームディレクトリへ戻る
$ which git # 2.でパスは通してあるのでインストール先の確認
~/local/bin/git # インストール先が表示されればOK
以上でXserverに最新版のGITをインストールできました。
確認
gitバージョンを確認し、目的のバージョンをインストールできたことを確認
git --version
git version 2.30.0
#参考
以下の記事を参考にさせて頂きました。
ありがとうございます。
【msgfmtインストール】
https://noknow.info/it/os/install_gettext_from_source?lang=ja
【GITインストール】
http://itexplorer.hateblo.jp/entry/20170624-use-latest-git-on-xserver