11/29(木)夕方(現地時間))にre:Invent2018で発表された新サービスの日本限定Wrap-upイベント「re:Invent2018 Japan Wrap-up Session」に参加してきましたので、その場でフォローされた内容のうち、Keynote時点ではわかりにくかったもののポイントだけ紹介いたします。
スライド資料はAWS日本法人が公開していますので、そちらを御覧ください。
また、公式サイトから発表動画も閲覧可能です。
【公式サイトURL】
https://pages.awscloud.com/reInventJapanWrapup20181129-jp.html
【資料サイトURL(SlideShare)】
https://www.slideshare.net/KamedaHarunobu/japan-wrap-up-reinvent2018
はじめに
上記見出し画像のスライドですが、re:Invent2017では40件程度だった新サービス発表が、re:Invent2018では130件くらい?だったそうです。(AWSの方も数え切れなかったそうです)
機械学習系
Amazon Personalize
Amazon.comのレコメンデーションエンジンを活用して、レコメンデーション(おすすめ)や、パーソナライゼーションが行えるようになる。
学習データはユーザがAWSへアップロードする。学習はAWS側で実施。
Amazon Forecast
Amazon.comと同じエンジンを利用して、時系列予測が行えるようになるサービス。小売業の需要予測など。
学習データはユーザがAWSへアップロードする。学習はAWS側で実施。
Amazon Comprehend Medical
自然言語処理の医療キーワード対応を強化したもの。
※Keynote対象外
Amazon Textract
文書構造も認識した上で読み取り可能なOCR++サービス。
※日本語は未対応
ML Models in AWS Marketplace
機械学習モデルのマーケットプレイス。
既存モデルの購入・販売が可能。
Amazon Sage Makere Neo
Tensorflowなど対応したフレームワークでの学習モデルをEC2インスタンスなどで高速動作するように変換する。
Amazon SageMaker RL
Amazon SageMakerの強化学習用機能拡張。
これまでニッチな領域だった強化学習を、より簡単に開始することができる。
AWS DeepRacer
強化学習のハンズオン用ラジコンカー。
あくまでハンズオン用。
DB系
Amazon Quantum Ledger Database(QLDB)
ブロックチェーンの「改善が困難」という特徴のみを追求したフルマネージドDB。(非ブロックチェーン)
台帳管理用。
Amazon Timestream
時系列データの追加に特化したデータベース。
RDBで同様のことを行う場合に比べて1/10のコストで1000倍の性能向上。(毎日数兆件のイベントが発生するような場合)
Amazon RDS on VMware
VMware上でAmazonRDSを実行可能に。
AWS上のRDSインスタンスとの連携が可能。
→マスタはVMware上で運用しておいて、災対用にAWS上にリードレプリカを構成など。
→次のようなAWS移行も可能に。
①オンプレ既存DB→RDS on VMwareへ移行
②RDS on VMwareでAWSにリードレプリカを作成
③リードレプリカをマスターに昇格させて移行終了
Amazon DynamoDB Transactions
Amazon Aurora Custom endpoints
利用用途ごとに異なるエンドポイントを作成可能に。
オンライン処理用のリードレプリカと、分析処理用のリードレプリカを分けて、分析用の重い処理がオンライン処理に悪影響を及ぼさないようにできる。
ITトランスフォーメーション系
AWS Transfer for SFTP
S3に対してSFTPでアクセス。IAMを用いてアクセス制御可能。
Amazon FSx for Windows Server
Windows対応の共有ファイルストレージ。
バックエンドはWindowsServerのため、Windowsに完全互換。
AWS Outposts
AWSインフラ環境をオンプレミスで実現可能。
※S3など、対象外となるサービスあり
その他主要サービス
Amazon EC2 C5nインスタンス
ネットワークスループット100Gbpsに対応した新しいインスタンス。
ただし、100Gbpsを出すにはチューニングが必要。
シングルストリームでは100Gbps出せないなど、注意点あり。
AWS Lambda Custom Runtimes
Lambda実行環境に自前のLinux互換ランタイムを持ち込むことで、任意の言語で開発されたプログラムをLambdaで実行可能に。
★カスタムランタイムの管理(ver-upなど)はユーザの責任となる → メンテナンスコストが上がる → サーバレスの旨味が薄れる
★AWSサポートの言語を使うことを推奨。
AWS Elemental Media Connect
複数拠点へのリアルタイムビデオ転送を安価・高信頼・セキュアに実現。
高度なエラー訂正機能により、モバイルのような低品質回線でも放送品質(4Kレベル?)が実現可能。