【Ruby】初学者向け－クラスの継承について

本記事ではクラスの継承についてまとめていきます。

目次
・クラスの継承について

クラスの継承について

クラスの継承
…既存のクラスの機能を新しいクラスに引き継ぎ、再利用や拡張を行うための仕組み。
　共通の機能を親クラス（スーパークラス）にまとめ、子クラス（サブクラス）に継承することができる。

基本のクラス継承の書き方

example_1.rb

class <親クラス名>
   # 親クラスの定義
end

class <子クラス名>　<  <親クラス名>
   # 子クラスの定義
   # 親クラスとファイルが別でもクラス継承の効果が作用する
end

---

継承の例

example_2.rb

class Cooking
   def menu
       puts "今日のご飯は#{@food}です"
   end
end

class Food < Cooking
   def initialize(food)
       @food = food
   end
end

# 子クラスであるFoodが親クラスであるCookingを継承しているため、
# 親クラスのメソッドが利用できる。
food1 = Food.new('寿司')
food1.menu
=> "今日のご飯は寿司です"

food2 = Food.new('焼肉')
food2.menu
=> "今日のご飯は焼肉です"

---

オーバーライド
…子クラス内において、親クラスのメソッドと同名のメソッドを定義すると
メソッドの上書きが行えること。

オーバーライドの例

example_2.rb

class Cooking
    def menu
        puts "今日のご飯は#{@food}です"
    end
end

class Food < Cooking
    def initialize(food)
        @food = food
    end
    # ここでオーバーライドする
    def menu
        # 親クラスのオーバーライド前のメソッドは「super」の記述で呼び出すことができる
        super
        
        # オーバーライドしたメソッド
        puts "今日の晩御飯は#{@food}です"
    end
end

# 子クラスであるFoodが親クラスであるCookingを継承しているため、
# 親クラスのメソッドが利用できる。
food1 = Food.new('寿司')
food1.menu

# 親クラスの元々のメソッドを使用して返ってきた結果
=> "今日のご飯は寿司です"

# 子クラスで、親クラスのメソッドをオーバーライドしたメソッドを使用して返ってきた結果
=> "今日の晩ご飯は寿司です"

food2 = Food.new('焼肉')
food2.menu

# 親クラスの元々のメソッドを使用して返ってきた結果
=> "今日のご飯は焼肉です"

# 子クラスで、親クラスのメソッドをオーバーライドしたメソッドを使用して返ってきた結果
=> "今日の晩ご飯は焼肉です"