【Ruby】初学者向け－例外処理について

例外処理について

本記事では例外処理についてまとめていきます。
　※例外…プログラムの実行中に発生する異常やエラーのこと。

p

…例外オブジェクトの確認を行う

beginとrescueとensure

…beginブロック内で発生した例外をとらえ、適切に処理をするために
　rescueブロックを用いる。ensureブロック内に記載された処理は
　例外が発生してもしなくても実行される。
　beginブロックで行った処理の後処理が必要な場合に用いられる。

example_1.rb

    begin
    # 例外が発生する可能性のある処理
        result = 10 / 0 # ゼロ除算が発生してエラーになるコード
    
    # rescue単体でも使用できるが、下記のように特定のエラーが発生した場合にも使用できる
    rescue ZeroDivisionError => e
        # 例外発生時の処理
        puts "エラーが発生しました: #{e.message}" 

    # 必ず実行される処理
    ensure
        puts "処理が完了しました"
    end

retry　

…例外処理内部に入ったときに使用する。

example_2.rb

    a = 0
    
    begin
        b =  1 / a
    rescue ZeroDivisionError
        a += 1
        # もしZeroDivisionErrorが発生した場合、beginの先頭処理に戻って再び処理を行う
        
        retry
    ensure
        p b
        => 1
    end

raise

…明示的に例外を発生させたい場合に使用する。

example_3.rb

    # rails <エラー名>でも使用できるが、引数にエラーメッセージを設定することができる
    raise ArgumentError, "引数が不正です"
    => ArgumentError
    
    raise ArgumentError.new, "引数が不正です"
    => ArgumentError

バックトレースメソッド

…「p e.backtrace」をソースコード内に記述する。
　どのようにエラーが発生したかを確認できる。

example_4.rb

   begin
       1 / 0
   rescue ZeroDivisionError = > e
       p e.backtrace
   end

フルメッセージメソッド

…「p e.full_message」をソースコード内に記述する。
　エラーの発生個所とエラーの発生源を確認できる。

example_5.rb

   begin
       1 / 0
   rescue ZeroDivisionError = > e
       p e.full_message
   end

上記のメソッド等を用いて例外がシステム上で発生した際に
システムエラーが発生しないようにコードを記載することが大事です。

主な例外クラスの一覧

例外クラス名	発生する場面の例
SyntaxError	文法エラーがあった場合
SignalException	捕捉していないシグナルを受けた場合
ArgumentError	引数の数が合わない場合や、値が正しくない場合
RuntimeError	特定の例外クラスには該当しないエラーが発生した場合や、例外クラスを省略したraiseの呼び出し
NameError	未定義のローカル変数や定数を参照した場合
NoMethodError	未定義のメソッドを呼び出した場合
ZeroDivisionError	整数に対し、整数の０で除算を行った場合