概要
ここでは、生成AIから提示されたリファクタリング結果とエラー対応について記載する
リファクタリングを実施し、エラーが発生した場合はその内容について生成AIに質問した
- 対応内容
テスト時エラー対応
1. テスト性の向上
1.1 単体テストの導入
- 各メソッドやコンポーネントの機能を検証するために、単体テストを追加します。Vue Test UtilsとJestを使用して、コンポーネントのテストを実施できます。
生成AIに対してテストを行うための環境設定とその方法について質問し回答を確認
・プロンプト
Vue Test UtilsとJestを使用して、コンポーネントのテストを実施したい。
\src\test配下にCalculator.spec.jsを作成した。
このファイルを利用してCalculator.vueのテストを行いたい。
・回答内容
Vue Test UtilsとJestを使用してVueコンポーネントのテストを行うのは良いアプローチです。以下に、Calculator.vue
コンポーネントのテストを実施するための基本的な手順を示します。
1. 環境設定
まず、Vue Test UtilsとJestがプロジェクトにインストールされていることを確認します。以下のコマンドでインストールできます。
npm install --save-dev @vue/test-utils jest
また、Jestの設定ファイル(jest.config.js
)や、VueとJestの統合設定が必要な場合もあります。Vue CLIで作成したプロジェクトでは、通常は既に設定が整っています。
2. Calculator.vue の作成
Calculator.vue
コンポーネントのサンプルを以下に示します。このコンポーネントは、簡単な計算機の機能を持っていると仮定します。
<template>
<div>
<input v-model="input" />
<button @click="calculate">Calculate</button>
<p>{{ result }}</p>
</div>
</template>
<script>
export default {
data() {
return {
input: '',
result: null,
};
},
methods: {
calculate() {
try {
this.result = eval(this.input); // 簡単のため、evalを使っていますが、実際のプロダクションコードでは避けるべきです
} catch (e) {
this.result = 'Error';
}
},
},
};
</script>
3. テストファイルの作成
Calculator.spec.js
という名前でテストファイルを作成し、以下の内容を追加します。
import { shallowMount } from '@vue/test-utils';
import Calculator from '@/components/Calculator.vue'; // 実際のパスに合わせてください
describe('Calculator.vue', () => {
it('renders correctly', () => {
const wrapper = shallowMount(Calculator);
expect(wrapper.exists()).toBe(true);
});
it('calculates the result correctly', async () => {
const wrapper = shallowMount(Calculator);
const input = wrapper.find('input');
await input.setValue('2+2');
const button = wrapper.find('button');
await button.trigger('click');
const result = wrapper.find('p').text();
expect(result).toBe('4');
});
it('handles invalid input gracefully', async () => {
const wrapper = shallowMount(Calculator);
const input = wrapper.find('input');
await input.setValue('invalid');
const button = wrapper.find('button');
await button.trigger('click');
const result = wrapper.find('p').text();
expect(result).toBe('Error');
});
});
4. テストの実行
テストを実行するには、以下のコマンドを使います。
npm run test:unit
このコマンドが、設定ファイルに基づいてJestを実行し、Calculator.spec.js
のテストを実行します。
5. 結果の確認
テストの実行結果を確認して、すべてのテストが成功していることを確認します。失敗したテストがあれば、その原因を調査し、修正を行います。
追加のヒント
- テストが失敗した場合、コンポーネントのコードやテストコードを見直し、エラーメッセージに基づいて修正を行ってください。
- テストのカバレッジを広げるために、異なる入力値やシナリオをテストに追加することを検討してください。
これで、Calculator.vue
コンポーネントのテストが実施できるようになります。
プロジェクト構成エラー対応
テスト時エラー対応にて 1. 環境設定 および 4. テストの実行 を実施したが
Calculator.spec.js および CalcuratorButton.spec.js のコンパイル時にエラーが発生
改めて生成AIに対してエラー内容について質問し回答を確認
内容をすべて試したが以下の回答では解決することができなかった
・プロンプト
PS C:\project\calculator> npm run test:unit
calculator@0.1.0 test:unit
jestFAIL src/tests/CalcuratorButton.spec.js
● Test suite failed to runCannot find module '@vue/server-renderer' from 'node_modules/@vue/test-utils/dist/vue-test-utils.cjs.js' Require stack: node_modules/@vue/test-utils/dist/vue-test-utils.cjs.js src/tests/CalcuratorButton.spec.js 1 | // CalculatorButton.spec.js > 2 | import { shallowMount } from '@vue/test-utils'; | ^ 3 | import CalculatorButton from '@/components/CalculatorButton.vue'; 4 | 5 | describe('CalculatorButton.vue', () => { at Resolver._throwModNotFoundError (node_modules/jest-resolve/build/resolver.js:427:11) at Object.<anonymous> (node_modules/@vue/test-utils/dist/vue-test-utils.cjs.js:12:22) at Object.require (src/tests/CalcuratorButton.spec.js:2:1)
・回答内容
エラーメッセージ「Cannot find module '@vue/server-renderer'」は、@vue/test-utils
が依存している @vue/server-renderer
モジュールが見つからないことを示しています。この問題は、Vueのバージョンや依存関係の不整合が原因で発生することがあります。
以下の手順でこの問題を解決できます。
1. VueとVue Test Utilsのバージョン確認
Vue 3とVue Test Utilsのバージョンが一致していることを確認してください。Vue 3を使用している場合、@vue/test-utils
のバージョンも3.xである必要があります。
1.1. package.json
の確認
package.json
でVueとVue Test Utilsのバージョンを確認します。例えば、Vue 3.x を使っている場合、以下のように記載されています。
"dependencies": {
"vue": "^3.2.0"
},
"devDependencies": {
"@vue/test-utils": "^3.0.0",
"jest": "^29.0.0",
"vue-jest": "^5.0.0"
}
1.2. バージョンの更新
もしバージョンが合っていない場合、以下のコマンドでアップデートします。以下のコマンドはVue 3.xとその関連パッケージを更新します。
npm install vue@^3.2.0 @vue/test-utils@^3.0.0 vue-jest@^5.0.0
2. @vue/server-renderer
のインストール
@vue/server-renderer
パッケージが不足している場合、手動でインストールすることもできます。
npm install @vue/server-renderer
3. Jestと関連パッケージの再インストール
パッケージが不整合を起こしている場合があります。以下の手順で再インストールを試みます。
# node_modulesとpackage-lock.jsonを削除
rm -rf node_modules package-lock.json
# パッケージの再インストール
npm install
4. Vue Test Utils の設定確認
Vue 2とVue 3では、Vue Test Utilsの設定が異なる場合があります。以下の設定が正しいことを確認してください。
Vue 3用の設定例
jest.config.js
の設定がVue 3に対応しているか確認します。
module.exports = {
moduleFileExtensions: ['js', 'vue', 'json'],
transform: {
'^.+\\.vue$': 'vue-jest',
'^.+\\.js$': 'babel-jest',
},
testMatch: ['**/src/tests/**/*.spec.js'], // テストファイルのパス
};
5. テストファイルの修正
テストファイルが正しいか再確認します。例えば、CalculatorButton.spec.js
の内容が正しく書かれているか確認します。
import { shallowMount } from '@vue/test-utils';
import CalculatorButton from '@/components/CalculatorButton.vue'; // 正しいパスに変更
describe('CalculatorButton.vue', () => {
it('renders correctly', () => {
const wrapper = shallowMount(CalculatorButton);
expect(wrapper.exists()).toBe(true);
});
// その他のテストケース
});
6. Jestのキャッシュクリア
キャッシュが問題を引き起こしている場合があります。以下のコマンドでキャッシュをクリアし、再度テストを実行します。
npx jest --clearCache
npm run test:unit
これで問題が解決し、テストが正常に実行できるようになるはずです。問題が解決しない場合は、他の依存関係や設定ファイルも確認してみてください。