昨日参加した「古賀光雄さんを囲む会」にての講演でお聴きした内容を箇条書きにまとめてみました。
古賀光雄さんを囲む会について
古賀光雄さんは、20年以上もの間、ベンチャーの育成のために尽力されており、上場、未上場を問わず、支援したベンチャー企業は数多くあります。
今回は、古賀光雄さんに酸いも甘いも噛み分けた経験談を語っていただき、その後懇親する会を開催します。
スケジュール
18:30~19:30 講演(古賀マネージメント総研㈱ 古賀光雄代表)
19:30~21:30 懇親会
略歴(古賀マネージメント総研㈱ 古賀光雄代表)
1946(昭和21)年12月1日生 福岡大学商学部卒業1984(昭和59)年に公認会計士登録後、監査法人トーマツ代表社員、トーマツ コンサルティング(株)代表取締役、トーマツ・ベンチャーサポート(株)代表取締役を経て、 2012(平成24)年2月14日 古賀マネージメント総研(株)設立 代表取締役就任
イオンの農業融資
・イオン・ヨーカ堂は販路を持っている
・製造まで行うようになった
・食材に必要な農業に融資するようになった
ヤマト運輸
販売は
「製造する」
「運送する」
「購入する」
3者で成り立っているが、日本では「運送する」ことに対する価値が認められていない。
そこでヤマト運輸はネット通販の後払いをはじめたり、宅配の際に商品を売るなど、
「自分の業種に付加価値つける」ことに取り組んでいる
金融機関、高齢者サポート
高齢者への対応世の中の必然
→団塊の世代が高齢者になったときどうするか?
認知症のお客の対応など考えざるをえない
地域ブランド戦略
・地域の差別化は話題性やブランドイメージが必要である。
・自分のところだけでやっても広がらない
・他商品と結びつけて広げる
・結びつけて関係を持つと相手を好きになる
・好きになるとアイデアが出てくる
ブランド戦略におけるデザインの重要性
・ベンチャー企業はデザインが劣っている事が多い
・デザインはブランドイメージそのものである。
・同じものを売るにしても、グッズに入れるだけで販売が伸びる、など。
(納豆除菌スプレーだけでは売れなかったものが、除菌機能があるぬいぐるみにすると売れる)
ソニーの不動産参入
・IT業界が他業界のビジネスに進出
・ソニーの不動産参加はひとつに過ぎず、新規事業を3年で10を超える数育てる
・IT業界はインターネット・携帯電話・スマホといったインフラを押させてそこから他業種に参加に来ている
(ソフトバンク:回線 グーグル:検索 MS:OSといったところ)
ホールディングカンパニー(持株会社)
・財閥の復活
・銀行は独占禁止法で異業種がもてないが、ホールディングカンパニーは銀行すら持てる
(セブン銀行・イオン銀行・ソニー銀行等)
・東証もどんどんM&Aしておりほぼ独占状態
・なぜ財閥復活か?というと海外と戦うため
・メガバンクも3行しかない。
・独占・寡占状態にしてやっと世界と戦える
・ホールディングカンパニーを企業戦略に活かす必要がある
・仲間を作る
・スピードと知恵を出し合い加速する
・情報を知恵にしてはやく動かないといけない
インターネット・スマホ
・ネットで売れないものはない
・スマホで検索にヒットしない会社は存在しない会社と同義
・HPはあっても売ろうとしていない
・動画を利用して商品・サービスへの愛情や情熱が伝わるように
・車もネットで販売されている
・ネットで数量限定で売ることで価値が下がらない→ニッチな商品が売れる
ものを売るということ
・喜ぶものをつくること
・家族や身近な人が買わないものは売れない
→マーケティングツール
ベンチャー企業の最大の課題
・No2,No3が出てきたら本物となる
・一人でやっていると会社拡大は無理
・本音・悪口が言えるのが仲間
・本音でビジネスを語り合える仲間をつくる必要がある
従業員
・お客を満足させるのは従業員
・自社の商品を惚れ込んでないと売れない
・それには教育がいる
・思い・知識・愛情を共有する教育が必要
・従業員が惚れ込んでいる商品は本気度が伝わり売れる
・自分が疑問に思っているものが売れるわけがない
働きがいのある職場とは?
・人を使うということは使われる人のことを考えること
→それを理解していないと人を評価してはいけない
・お金ではなく気配り(生活環境・家族構成・健康状態等一人ひとりを熟知する)
・叱る必要はあるが、思いをきちんと伝える
・従業員の家族のことをしっかり知らないといけない
企業成長の壁
・売上5億円は50人程度の社員数
→社員の顔が経営者がわかる範囲
・10億→30億の規模になると経営者一人では見きれない
→人の教育をしてまかせていくことが必要
・ものづくりが好きな経営者は、経営自体がめんどうになるので破綻する
・経営者は規模により機能が変わっていく
経営におけるコミュニケーションの破綻
・社長が現場にいかなくなる
→任せると現場を知らないのは大きく違う
→オーナーでないとわからない数字がある
→人に任せるところと自分でやらあければならないことがある
上司と部下のコミュニケーションについて
・上司が熱心にはなしても部下には思っているほど理解されない
・上司のコミュニケーションで必要なのは話すことではなく聴くこと
・もっとじぶんたちの話を聞いてほしいと部下は望んでいる
・上司の独演会はただのマスタベーション
・部下は最大の味方である
・仲間をつくるなら会話を育てる
・反応のいい人との出会いが大事で反応の良い人たちを周りに置く
営業活動とは
・愛情と情熱
・相手のニーズを捉えタイムリーに対応できる力が必要
・営業活動とは顧客に貢献するだけでなく、地域を活性化し、新しい産業と雇用を生み出す
・地域と共に成長したい【志・愛情・情熱】もった専門家を多くつくる
・商品動画とか言葉以外で営業できるテクニックを身につける
・営業は人と人との関係
経営
・売上高でなく経常利益率
・粗利
・月次決算をしているか
・10日以内に締めてすぐに対応しているか?
・月次決算をしていないところは予算がない
・予算がないと目標がない
・目標がないと成長ができない
→達成できなかったら業務回線
・売上高ではなく率でみる
・率がいいということは資金繰りがよくなる
・効率がいいビジネスである
・ストックビジネス