Pydioはオープンソースの比較的軽量なストレージサーバです。
似たようなツールにownCloudというものもありますが、権限設定などPydioのほうが細かくできるイメージです。マイナーなツールかもしれないですが、自分専用のオンラインストレージが構築できて面白いと思います。PHP製です。
参考
・Install Pydio7 on CentOS7
・Pydio公式
前提
yum updateなど初期設定済み
firewalld無効化
SELINUX無効化
とりあえずMariaDBでやります。
Pydioインストール
※rootでの作業とします。
必要なパッケージインストール
yum install epel-release mysql php-mysql
Pydio , MySQL RPMを取得
rpm -Uvh http://repo.mysql.com/mysql-community-release-el7-5.noarch.rpm
rpm -Uvh http://dl.ajaxplorer.info/repos/pydio-release-1-1.noarch.rpm
PydioとMariaDBをインストール
yum install mysql-server pydio
Pydio設定
インストールが完了したら、Apacheの設定をします。
cp /etc/httpd/conf.d/pydio.conf /etc/httpd/conf.d/pydio.conf.org
vi /etc/httpd/conf.d/pydio.conf
※以下記載。
Alias /pydio /usr/share/pydio
Alias /pydio_public /var/lib/pydio/public
<Directory /usr/share/pydio>
Options FollowSymlinks
AllowOverride none
Require all granted
</Directory>
Pydioで保管するファイルなどはデフォルトで、/var/lib/pydio/dataに保管されます。
これを変更したければ、/etc/pydio/bootstrap_context.phpに記載されている
以下の行を修正し、データフォルダを移動してください。
define("AJXP_DATA_PATH", "/var/lib/pydio");
設定を読みこむためサービス再起動。
systemctl restart httpd
systemctl enable httpd
次にMariaDBを構成します。
起動
systemctl start mysql
systemctl enable mysql
初期設定
mysql_secure_installation
※ルートパスワードを設定するように求められたら、y+ENTERを押します。
Pydioユーザ、データベースの作成
mysql -u root -p
mysql> create database pydio;
mysql> create user pydio@localhost identified by 'Pydioユーザのパスワード';
mysql> grant all on pydio.* to pydio@localhost;
mysql> FLUSH PRIVILEGES;
mysql> exit;
ブラウザを使用してにアクセスします。
http://サーバIP/pydio
SSL設定などしていないためWarningがでていますが、後から設定出来るため
"click here to continue to Pydio."をクリックします。
次の画面で"日本語"を選択し、"Start Wizard!"をクリックすると各種設定ができます。
"Admin access"をクリックし、管理者ユーザ名、パスワードを入力します。
"Global options"では文字コードや言語、メール設定もできます。
"Configurations storage"の"STORAGE TYPE"よりDatabaseを選択し、"USER"、"PASSWORD"には先程設定したPydioユーザのものを入力しましょう。
"Add Some Users"より管理ユーザ以外のユーザを作成できます。
そうしたら下部の"Install Pydio Now"をクリックしましょう!
.htaccessファイルの内容が表示されることがあるので、そうしたらコピーして/usr/share/pydio/.htaccessに貼り付けてから、再度ブラウザで表示させましょう。
ログイン後の画面ですが、WORKSPACEを作成し、WORKSPACEごとにユーザを追加してファイルを共有することもできれば、自分だけ閲覧可能な専用WORKSPACEを作ることもできます。
My Filesをクリックし画像をアップロードしてみましょう。
右上"新規ディレクトリ作成"で"pictures"というディレクトリを作成します。
picturesと入力。
pictuiresディレクトリが作成されました。
右上に"アップロード"というボタンもありますが、この時点でドラッグ&ドロップすれば
画像をアップロードできます。
他にも機能はありますが、そう難しくないのでDropBoxなどの感覚でいじっていけば何となくわかります。デザインもかっこいいし使いやすいです。