前提
この文章では Windows に Python の環境構築する手順を記述します。
「Pythonの学習」、「機械学習」などを簡単に始める事を主な目的にしています。
Python 環境の選定
Windows で Python の構築をする場合、主に以下の選択肢があります。
- Python2 or Python3
- Pythonを素でインストール or Anaconda or WinPython
今回は「Python 3、WinPython」を利用します。
選定理由
- Python3 を積極的に利用してください。Python2は2020年以降サポートされなくなります
- WinPython は学習初心者向けです。導入および削除が簡単です
- Anaconda は機械学習の初心者には不向きです。障害解決等が困難になりますので、初期学習では利用を避けた方が良いかと思います(教育等を行なう立場として非常にAnacondaで発生する問題が多すぎてやっかいなのが本当の所です。仕事でも機械学習だけやるわけでないので、利用を避けています)
Windows 側の準備
学習する場合、ソースコード等が散乱しないように、また、学習にプラウザを利用しますので、以下の準備を事前にしてください。
- C ドライブ直下に「study」フォルダを作成する
- Google Chrome をインストールする
以上で、準備は完了とします。
WinPythonのダウンロード
WinPython は以下からダウンロードできます。
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_winpython/releases/
公式サイトは以下です。ただ公式サイトからのダウンロードは遅いので上記サイトから取得を推奨します。
http://winpython.github.io/
https://github.com/winpython/winpython/releases
- Windows OS が 32bit なのか 64bit なのかは確認してください
- ダウンロードは準備で作成した「studyフォルダ」の中にしてください
この文章では「WinPython 3.6.3.0Qt5-64bit」を利用して以後解説します。
ダウンロードすると「 WinPython-64bit-3.6.3.0Qt5.exe 」がダウンロードされますので、ダブルクリックします。
レジストリ登録するか確認されますが、特に登録しなくても動作します。
フォルダの中は以下のようになります(ダウンロードタイミングで多少違います)
Jupyter Lab 起動
上記で「Jupyter Lab.exe」をダブルクリックして起動します。
「Notebook」の「Python3」をクリックすると「Notebook」が新規作成されます。
ライブラリバージョンの確認
機械学習では様々なライブラリを利用します。それぞれのバージョンを確認します。
WinPython に含まれるライブラリは
https://github.com/winpython/winpython/blob/master/changelogs/WinPythonQt5-64bit-3.6.3.0.md
で確認する事も可能ですが、実際に自分の環境のバージョンを確認してみます。
上記の「Jupyter」の画面に以下のコードを記述します。
import numpy as np
print(np.__version__)
import scipy as sp
print(sp.__version__)
import sklearn
print(sklearn.__version__)
import pandas as pd
print(pd.__version__)
import tensorflow as tf
print(tf.__version__)
import keras
print(keras.__version__)
記述したら、「Ctl + Enter」で実行します。バージョンを確認してください。
バージョンが正常に表示されれば成功です。
WinPythonを入れてしまえば、機械学習に必要なライブラリはすでに構築ずみなので、そのまま学習を開始する事が可能です。
書いた人に関して
Tech Fun株式会社スペシャリスト、xza です。
社内で開催した初心者向け勉強会での記事等を公開しています。