初めに
RDBは、商用のOracleやSQL Server、無料のPostgreSQLなどがありますが
いずれもサーバとクライアントのソフトが必要です。
デスクトップで簡単に利用できるものとしてMicroSoftのAccessもありますが、有償で家庭向けには含まれていません。
LiberOfficeであれば無料で利用ができ、Accessに対応するものとして「base」があります。
以外に知らない人が多いと思いますので、簡単に紹介したいと思います。
環境
Windows 11
LiberOffice 25
インストール
1.以下よりインストールファイルをダウンロードします。
https://ja.libreoffice.org/download/download/
6.Chormeなど起動している場合、以下のメッセージが出ます。OKをクリック
インストールが始まるので、終了まで待ちます
起動と新規データベースの作成
1.全てのアプリから、Libre Office Baseをクリックします
3.「いいえ、データベースを登録しません」を選択して「完了」をクリックします
基本画面
起動時の画面です
エリアは3つに分かれており
・左ペインにオブジェクトの種類があり、以下4種類
テーブル
クエリー(いわゆるビュー)、
フォーム(データの入力や参照をする専用画面を作成できる)
レポート(印刷用のレイアウト)
・右上のタスクは、選択したオブジェクトに対する操作、
・右下は選択されたオブジェクトに作成されたデータ
初期起動時は、当然何もありません。
が表示されます。
テーブルの作成
通常のRDBでは、CREAT文でテーブルを作成しますが
BASEではGUIで作成します。
今回は、テストとして3つのテーブルを作成します。
社員マスタ、資格マスタ、社員保有資格テーブルを作成します。
1.「テーブル」を選択して、「デザイン表示でテーブルを作成」をクリックします。
2.フィールド名を入力し、フィールドタイプを選択して作成します。
社員マスタとして、社員番号と社員名を入力します。
フィールドタイプは自動でテキストタイプが選択されるので、そのままとします。
3.主キーの指定
社員番号を主キーにするため
社員番号の先頭矢印で右クリックし、プライマリキーをクリックします
データ入力
データの入力も簡単です。
通常だとDML文のINSERT、UPDATE,DELETEが必要ですが
エクセルライクの操作が可能です。
そのまま、3件ほど入力してください。
4.同じように資格マスタと社員保有資格テーブルを作成、データを入力します
クエリーの作成
クエリーもGUIで作成できます。
テストとして
社員マスタ、資格マスタ、社員保有資格テーブルを結合し
社員名と社員が保有している資格名の一覧ビューを作成します。
1.クエリーを選択し、クエリーの「デザイン表示でクエリーを作成」をクリックします
2.クエリーで使用するテーブルを選択します。
テーブルを選択して追加をクリックします
3テーブルを追加します。
4.関連付け
テーブル間の結合条件を指定します
ドラッグで設定できますので
社員マスタの社員番号から社員保有資格の社員番号
社員保有資格の資格番号から資格マスタの資格番号までドラッグします
5.表示するフィールドの指定
表示したいフィールドをダブルクリックすると下部のフィールドエリアに反映されます。
社員番号、社員名、資格番号、資格名をダブルクリックします。
※フィールドエリアを直接入力も可能
並べ替えや表示順、ANDやOR条件、各種関数も指定できます。
いかがでしょうか。
サーバを使用せず、簡単にSQLの確認やデータの集計などで
自由度が広がるかと思います。
皆さんも一度利用してくださいね。
おわり