先日、Cursorが最新バージョン0.47にアップデートされ、多くの機能改善が行われました。私も新機能を早速試してみたところ、特に「Rules」と「MCP(Model Context Protocol)」の改良が非常に印象的でした。
なお、MCPについては近日中に別記事で詳しく解説する予定です。今回は、その中でも「Rules」に焦点を当ててご紹介します。
1. Rulesとは?
Rulesは、Cursorに搭載されているシステムプロンプトのような機能です。半年前に初めてこの機能を紹介したときから、コード作成時の細かなトラブルが大幅に軽減される効果を実感してきました。詳細は、以下のQiita記事もぜひご覧ください。
2. 新たなrulesの分類
今回のアップデートにより、Rulesは以下の4種類に分類されるようになりました。
1. Always
従来どおり、あらゆる状況で必ず適用されるルールです。
2. Auto Attached
ファイルの種類に応じて自動的に適用されるルールです。例えば、Python用やReact用など、フロントエンドとバックエンドで異なるルールを設定しておくと、各コード編集時に最適な処理が自動的に実行されます。
3. Agent Requested
ルールに記載されている内容に基づいて、LLMが必要なとき選択的に利用するルールです。たとえば、「backend」といったキーワードがあった場合のみ、このルールが発動するなど、エージェントのような動作を実現します。
4. Manual
ユーザーが「@」を使って手動で呼び出すルールです。
個人的には、「Auto Attached」が特におすすめです。現在Python用とReact用にそれぞれ2種類のルールを設定して活用しています。
3. おすすめのrules選び
Rulesに関する情報、もしくは他の人が作った良いRulesは下記サイトで紹介されています。(MCPもあります)
私自身もいくつか試してみましたが、特に下記のPython向けRulesは、FastAPIを使ったバックエンド開発において非常に効果的で、従来の記述方法と比べるとコードの品質が格段に向上するのを感じました。
今回のアップデートの詳細については⇩ドキュメントをご確認ください(例えばclaude3.7 maxのアップデートなど):