なぜ計算しようと思ったか?
ちまたにあふれているフリーランス2倍稼げ説が説得力ないので、具体的に計算するハメになりました。自分が今サラリーマンで、フリーランスになる場合に何を判断の根拠にすればいいか知りたかったため。
前提
ここではフリーランスは企業に所属している業務委託の金額ではなく、その名の通りフリーランスとして契約している場合。企業に業務委託として人を出してもらうと何かあった場合のリスクヘッジ分契約金額が高くなるため。
年収対応表
サラリーマンの手取り額とフリーランスの手取り額を計算して比較することで、フリーランスの月単価とサラリーマンの年収を比較できる対応表を作りました。
一番右の1.5くらいの数値が今回の計算結果。
説明
左から説明していくと以下。
- 「単価/月」:フリーランスの契約時の単価。
- 「年売上」:単価を12か月かけたもの。
- 「11か月売り上げ」:フリーランスがずっと途切れず契約できるとは限らないので、契約が年間で平均1か月空くことを想定する
- 「11か月売り上げ(万円)」:計算用に単位変えただけ。
- 「営業支払い後」:フリーランスが直で契約していればそれが一番いいのだが、レバテックやギークスみたいな営業を通して契約している場合に10%差し引かれると想定して計算。(10%以上のところもあると思うがここでは10%で計算する)
- 「手取り」:フリーランスの場合の手取り。これは青色申告時の場合で計算。以下サイトから、「営業支払い後」の金額から各種税を払った後に残る金額。
http://jigyou-tax.hajime888.com/j07.html - 「サラリーマン年収」:サラリーマンの年収。一般的なサラリーマンが扶養家族なしの状態で(控除が無い状態)一つ左のセルの「手取り」が得られる年収を計算。これは簡単に一覧表がWEBに落ちているのでそこから計算。
- 「年売上/サラリーマン年収」:これが今回求めたかった数値。サラリーマンの年収(税払う前)の金額が、フリーランスで稼いでいる金額と比較したときに何倍になるか。おおよそ1.5倍であることがわかる。
計算結果の考察
この計算結果から1.5倍というのは大外れしていなさそうであることがわかる。
なぜこうなるのかというのを一言で言うと、企業はいろいろ社員のためにお金を払ってくれているから。
ただし、この計算結果は少しフリーランス優位になっている可能性がある。まず営業に10%以上払っている人が多いこと、401kなどの企業型確定拠出年金を企業が別で出している場合(大きな企業だと例えば月3万で年間36万が勝手に運用してもらることが多い。ここには課税はされないので、手取り額に純粋に36万足して問題ない)を考慮していないため。
まあでも営業入れずに契約を途切れないように頑張ればかなりもっと高いですね!
フリーランスになる場合の判断要素
- 現在の年収の1.5倍稼げる自信があるか?
- 35歳40歳になったときにしっかりキャリアを築けているか?
- フリーランスとサラリーマンの年収の一般的な上限ラインを考えて、どちらが上を目指せそうか?
最後のポチは、フリーランスだと120万/月くらいがなんとなく普通の上限になりそう。それ以上いくとコンサル的な要素が増えてくるイメージ。サラリーマンだと企業によるが、同等の手取りを得たいのであれば970万/年でいいのでこれは部長とかのクラスならいけそうなイメージ。出世コースにのれば1200万/年はいけそう。
とはいえ1200万/年が完全な上限になりそうなイメージはあり(それ以上はかなり運の要素が高そう)、フリーランスなら160万/月-170万/月くらいなら頑張ればいけるのではないだろうか。