はじめに
mitoco V19.1 がリリースされました。
▼リリースノート
こちらを確認すると「承認プロセス実行中の申請フォームの変更に対応」と言う機能が追加されたようです。
2.ワークフロー
2.1.承認プロセス実行中の申請フォームの変更に対応
承認プロセスの各承認ステップや最終承認、最終却下、取消時に
申請フォームが変更できるようになりました。
承認プロセス管理にて対応する申請フォーム指定することができます。
申請フォームを変更することで、申請が進んだ場合に
レイアウト上参照できる項目を追加/削除したり
項目の編集可/不可を変えたりすることができるようになります。
と、記載されています。
こちらについて、どのように使うのか、を考えてみたいと思います。
試してみよう
まず、こちらの機能はどのような機能なのでしょうか。
確認してみたいと思います。
記事を読む前に、Salesforce の機能の
- レコードタイプ
- ページレイアウト
- プロファイル、権限セット
- 項目レベルセキュリティ
並びに
- mitoco ワークフローの利用方法の基本的な利用方法
を理解している必要があります。
以下、例になります。
以下のような流れで、[STEP2]
でレコードタイプが切り替わることを確認してみましょう。
レコードタイプが切り替わることで、ページレイアウトも切り替わります。
レコードタイプ と ページレイアウト の設定
- 申請データオブジェクトには「ページレイアウト」が2つ用意(「
Data Layout
」と「PageLayout002
」の2つ)。
- ページレイアウト「
Data Layout
」の構成。以下のように項目を配置。
- ページレイアウト「
PageLayout002
」の構成。以下のように項目を配置。
ページレイアウト「Data Layout
」と「PageLayout002
」のページレイアウトの内容は全く異なっているところに注目です。
- レコードタイプには「
Default
」「RecordType001
」「RecordType002
」の3つ存在。
- 「プロファイル」と「レコードタイプ」に対する「ページレイアウト」を指定。
判りやすいように、どのプロファイルでも
レコードタイプ「RecordType001
」を選ぶとページレイアウト「DataLayout
」
レコードタイプ「RecordType002
」を選ぶとページレイアウト「PageLayout002
」
を表示するように設定。
- 承認プロセス(バージョン)を作成。名前は「
承認プロセス実行中の申請フォームの変更に対応(1)
」とします。
STEPを2つ用意し、[申請]⇒[STEP1]⇒[STEP2]⇒[承認]
と言う遷移を用意。
判りやすいように、2つのステップの承認者は「テストユーザ1
」とします。
-
[STEP2]
では 申請フォーム(レコードタイプ) [RecordType002
] に変更。
テストユーザ1 の情報 と プロファイル、権限セットの設定
- 使用しているプロファイルは「
標準ユーザ
」を使用。
- プロファイルに対するレコードタイプの権限
- プロファイル「
標準ユーザ
」で指定している「レコードタイプ
」の利用権限として「RecordType001
」のみ。
- プロファイル「
- プロファイル「
標準ユーザ
」で指定している「申請データ
」オブジェクトに対する「項目レベルセキュリティ
」の設定として「レコードタイプ
」「件名
」と最小限利用できる項目のみ。
- 別途、権限セットを用意する。(名前は「
申請データオブジェクトの項目レベルセキュリティ
」とする) - 権限セットの「
オブジェクト設定
」の「申請データ
」として
項目権限(項目レベルセキュリティ)として、利用したい項目に対して「参照アクセス権
」「編集アクセス権
」を付与。
- なお「
オブジェクト権限
」は「mitoco (Approvals) User
」で設定されているため
権限セット「申請データオブジェクトの項目レベルセキュリティ
」では付与しない。
- 「
テストユーザ1
」に対してmitocoの権限として
「mitoco(Approvals) User
」
「mitoco(Base) User
」
「mitoco(Collaboration) User
」
「申請データオブジェクトの項目レベルセキュリティ
」
を付与。
- 申請するデータ(申請データ)を用意。
この時、申請フォーム(レコードタイプ)「RecordType001
」を指定する。
- 「
RecordType001
」を指定するので、ページレイアウト「Data Layout
」で表示されている。
件名は判りやすいように「承認プロセス実行中の申請フォームの変更に対応(1)
」とします。
- 申請データができたので、承認プロセス「
承認プロセス実行中の申請フォームの変更に対応(1)
」を選んで[申請]
。[STEP1]
に遷移。
- 申請されたことで、状況が「
未申請
」となる。また「申請フォーム
」が「RecordType001
」となっているところにも注目する。
-
[STEP1]
にいる状況。さらに[承認]
を実行し、[STEP2]
に遷移。
-
[STEP2]
に遷移した結果。
「申請フォーム
」が「RecordType002
」に切り替わりました。
「テストユーザ1
」はレコードタイプ「RecordType002
」の利用権限は有していないが、表示させることができる。
結果
- 任意のステップで、任意のレコードタイプを変更することで、任意のページレイアウトを表示させることができることが判りました。
次回
この機能の注意事項を確認していきます。
mitoco について
- Salesforce 上で動作するグループウェアの「mitoco」(みとこ)に関する記事になります。
- mitoco は「株式会社テラスカイ」のサービスです。
ご了承ください
- 記事は、2023年6月時点・mitoco V19.1 の段階の内容となります。
- 内容は製品のバージョンによって仕様が変更されている場合があります。ご了承ください。