Visual Studio Codeは予約語の補間をはじめとする様々な機能を備えた統合開発環境です。Pythonを勉強しようと思った際に、手元にあるWindowsからリモートのUbuntu24.04上のPythonコードをデバッグできたら…と思い立ち、試してみました。
参考にしたサイト
Windows上での準備
Visual Studio Codeのインストール
- Visual Studio Codeをインストールします
- Windows上のVisual Studio Codeに必要なパッケージをインストールします
- Japanese Language Pack
- Python
- Remote Development
Windows標準のSSHでUbuntuへ接続できるようにする
こちらで解説した手順を基に、Windows標準のssh機能を利用し(※Not-PuTTY)、Ubuntuへパスワード無しでログインできるようにします。今回は "Ubu24" という名前で設定を書きました。
私のWindowsのユーザー名が "ixiv2" なので C:\Users\ixiv2\.ssh\config
に以下のように記載しました。IdentityFile
にはsshの秘密鍵を指定します。公開鍵は、Ubuntu24.04の~/.ssh/authorized_keys
に追記します。これでパスワードなしで、サーバー名を指定するだけでログインできるようになっていると思います。
Host Ubu24
HostName 192.168.10.131
User shino
IdentityFile ~/.ssh/id_rsa
UbuntuにVisual Studio Codeの拡張機能をインストールする
前手順では、Windows上で動作するVisual Studio Codeに拡張機能を追加しました。リモートで開発するには、次に、ssh接続したUbuntuサーバー側にもVisual Studio Codeの拡張機能をインストールする必要があります。
Visual Studio CodeでUbuntuにリモート接続する
まず、Windows上で動作しているVisual Studio Codeを、Ubuntuへ接続します。画面左下の「><」マークをクリックすると、サーバー名のリストが出てきますので、サーバーを選択し(ここではUbu24
)、OSタイプにLinuxを選択すると、ssh接続が有効になっている新しいVisual Studio Codeのウィンドウが開きます。ターミナルがUbuntuのものになっていることを確認してください。
拡張機能をインストールする
拡張機能を開き、開発に必要なパッケージをUbuntu側にインストールします。このとき Install in Ubu24
とUbuntuのホスト名が表示されていることを確認しておきましょう。
- Japanese Language Pack
- Python
早速デバッグしてみよう!
Ubuntuのホームディレクトリ上に作業用のtestbox
という名前のフォルダを作成し、Visual Studio Codeの「フォルダーを開く」から対象のフォルダを開きます。
test.py
を作成し、Pythonコードを書きます。またターミナルで、python3 -m venv testbox
を実行し、Pythonの仮想環境を作成します。. ./testbox/bin/activate
を実行し仮想化環境に入ります。この仮想環境の中でPythonのデバッグをします。
ブレークポイントを設定し
「実行」-「デバッグの開始」を選択し、デバッガとして「Python Debugger」を選択します。
ブレークポイントで止まりましたね!
これであとはソースコードを書くだけです!