これは何
- デザイナーはもちろん、デザイナーと関わりの多いエンジニアや、デザインエンジニアと呼ばれるような人向けに、いくつかFormulaeを紹介した記事です
- 無料でも十分に使えるものだけを紹介しています
Formulae一覧
- FFmpeg
- ImageMagick
- Blender
- Figma
- FontBase
- ImageOptim
これらについて、筆者がよく使う用途とともに簡単に紹介します。
FFmpeg
brew install ffmpeg
以下のようなシーンで使うことが多いです。
- フォーマットの変換
- 容量を軽くするためにサイズやビットレートを変更する
- 連番で書き出した画像を繋げて動画にする
(仕組みを分かっていれば「それはそう」な話ですが)動画ファイルをPremiereやAfter Effects経由で出力すると、矩形を小さくしたにも関わらず容量が増える場合すらあり、地味に大変です。
FFmpeg経由で実行した方が色々と楽だと感じています。
参考記事:
ImageMagick
brew install imagemagick
- フォーマットの変換
- 2枚の画像の差分を出す
- gifのループ回数変更
Photoshopのバッチを作っても良いのですが、設定が意外と面倒なので、ImageMagickから実行した方が楽だと思います。
あとはgifのループ回数変更は細かい話ながらかなり重宝しています。
参考記事:
Blender
brew install --cask blender
- 立体のアタリをとるための下書き
- ちょっとしたグラフィックを作る際、画面の情報量を増やす手段
フォトリアルな3DCGを作ろうと思うと一朝一夕には扱えませんが、レイアウトを考えるとかで幾何図形だけ使って下書きをするような場面では結構有効だと思います。
(あまりそういう使い方をしている人はみませんが……)
例えば、立体的に見えるロゴを作ろうと思った際にBlenderで下書きをしてからIllustratorでの作業に移る、といったフローは実際に行ったことがあります。
また、幾何図形のみの組み合わせでも平面のパスだけで作るより表情豊かに見えます。
以前私が作ったものを載せますが、PhotoshopやIllustratorで同等の情報量を出すのは結構大変だと思います。
Figma
brew install --cask figma
- UIデザイン・プロトタイピング
- ブレインストーミング
- スライド作成
- CATAN
SketchもHomebrewからインストールできますが、基本的には有料なソフトなのでFigmaを紹介します。
一番の目的であるUIデザインやプロトタイピングはもちろん、ブレインストーミングのような用途にも使えますし、発表用スライドをFigmaだけで完結させることも可能なんですね。
また、PluginやWebhookなども魅力の1つです。
参考記事:(3つ目は自分の記事ですが……)
ちなみにCATANと書いたのはネタで、Figma上で遊べるCATANが公開されています。
FontBase
brew install --cask fontbase
- フォントのベンダーやライセンスごとにグループ分けをする
- 使わないフォントはオフにしておく
- Googleフォントをダウンロードせずに使う
最近はフリーフォントでも質の良いものが増えているので、気軽に色々なものを試せる世の中になっていると思います。
ですが、フリーの中でも商用利用の可否や、改変してロゴにして良いかどうかなど、ライセンスの違いは結構あります。
Macなら標準でもFont Bookというフォント管理アプリが入っていますが、これだけで様々な管理の仕方をするのは無理がありますよね。
というわけでフォント管理のためにソフトを入れておこう、というお話です。
ImageOptim
brew install --cask imageoptim
- 画像を圧縮する
使いどころが若干ImageMagickと被っていますが、ImageOptimはドラッグ&ドロップするだけで複数ファイルを一気に処理してくれるのと、(非可逆圧縮含めて)圧縮の度合いを選べるのでシーンに合わせて使い分けています。
ちなみにCLI版のImageOptimもあります。
自分はGUIの方が気軽に使えたのでこちらを選んでいますが、もしCLIが良い場合は以下のコマンドでインストールできます。
brew install imageoptim-cli
まとめ
主に画像や動画に関わるものを紹介しました。
Photoshopでやるまでもないなあ……みたいな場面で活躍するものが多いかと思います。