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ドル円相場、具体的な金額の決定プロセスを調べてみた 素人

Last updated at Posted at 2025-03-10

はじめに

最近投資を勉強しようと思い、円相場に興味があったのでどのような原理で値動きがあるのか知りたくなりました。ただネットで調べても、需要と供給や、特定の算出式しかでてこなくてピンときませんでした。

内容

現在、1ドル150円ほどですが、151円、149円と相場がリアルタイムで変化します。
GoogleやYahooでも見ることができますが、この相場はだれが算出しているのか。

通貨取引所として、

  • EBS(Electronic Broking Services)
    EBS(電子ブローキングサービス)は、主要な銀行やマーケットメーカーが利用する最大手の為替取引プラットフォーム
  • Reuters Dealing
    ロイター(Thomson Reuters)が提供する取引プラットフォームで、銀行間での注文や取引が行われる
  • 各国の銀行間取引システム
    各国の銀行間で独自の取引ネットワークを持っており、その中でもリアルタイムでレートが提示される

レートの提示プロセス

  1. 基準レートの設定
    マーケットメーカー(銀行や機関投資家)がある程度の基準レートを提示する。これは、過去の市場データ、実需(輸出入の需要と供給)、金利差、ニュースなどに基づいて決めらる。
  2. オーダーブックの反映
     マーケットメーカーやトレーダーが提出した「買い注文」と「売り注文」がオーダーブックに記録される。これにより、現在の需給バランスに基づいた新しいレートが算出される。
  3. 取引プラットフォームでのレートの配信
    EBSやReutersなどを通じて、各金融機関や取引業者にリアルタイムでレートが配信され
  4. リテール市場への配信
    個人投資家が利用するFX業者(GMOクリック証券やDMM FXなど)が、この市場価格をもとにスプレッドを追加して顧客に提示します。例えば、銀行間市場で1ドル=110.00円~110.02円が提示されている場合、個人投資家向けには1ドル=109.98円~110.04円(さらにスプレッドが広い価格)で提示されることが一般的です。

レート変動の簡単な例

  • 例えば、東京外国為替市場で、円を売りたい人が1ドル150円で売りたいと提示する。円を買いたい人が1ドル150円で提示する。ここで取引が成立した場合、それがレートとなる。
    もし、149円で売りたい人、151円で売りたい人、152円で売りたい人がいた場合、152円で取引が成立した場合はレートが152円となる。

GoogleFinanceやYahooFinanceでは、複数の取引所のレートデータを集めて表示しているらしい。また、取引者は、東京外国為替市場や、ほかの国の為替市場など複数の取引所で同時に取引しているようだ。つまり、株の売買に近いようである。

  • 取引が活発なため、常に新しい金額がトレーダー間で提示されるので、 円を売りたい人が大量にいれば、どんどん円のレートが下がっていく。

補足

  • EBS(Electronic Broking Services)とReuters Dealingは、外国為替市場における主要な取引プラットフォームの一つであり、主に銀行間での通貨取引(インターバンク市場)に使用されます。
    EBSは、1990年に設立された外国為替市場向けの電子ブローカーシステムで、銀行間市場で利用される最も重要なプラットフォームの一つです。現在はCMEグループが所有しています。
    • 主な特徴
      • 銀行間取引専用:
        EBSは、銀行同士の取引に特化しており、個人投資家や小規模な取引業者は直接アクセスできません。
      • 基準価格の提供:
        特定の通貨ペア(ドル/円、ユーロ/ドルなど)では、EBSの提示するレートが市場全体の基準となることが一般的です。
        例: ドル/円(USD/JPY)の市場価格はEBSを基準にして取引されることが多いです。
      • リアルタイム取引と透明性:
        大量のデータに基づいてリアルタイムの取引が行われ、参加者は注文状況や価格変動を透明に把握できます。
      • 主要通貨ペア:
        特にユーロ/ドル(EUR/USD)、ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)などの主要通貨ペアで広く利用されています。
      • オーダーブック機能:
        参加者は売り注文(Ask)と買い注文(Bid)を出し、両者の価格が一致すると取引が成立します。
      • 価格形成:
        EBS上で大量の取引が行われるため、この価格がほぼ市場全体の「実勢価格」となります。EBSは、銀行間市場における為替取引の基準となるプラットフォームとして非常に重要です。特に主要通貨ペアでは、このプラットフォームでの価格が世界中のFX業者や機関投資家にリアルタイムで共有されます。
  • Reuters Dealingは、ロイター通信が提供する外国為替取引プラットフォームで、EBSと並ぶ銀行間取引システムの一つです。これも銀行や大規模な金融機関が主に利用しています。
    • 主な特徴
      • 取引ツール:
        Reuters Dealingは、銀行間の外国為替取引を円滑にするための電子プラットフォームで、チャット機能を備えています。
      • 主にマイナー通貨で優位性:
        EBSが主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/ドルなど)に強いのに対し、Reuters Dealingはマイナー通貨ペア(例: 豪ドル/ドル、ニュージーランドドル/ドルなど)で広く使われる傾向があります。
      • 情報提供:
        Reuters Dealingは、為替取引だけでなく、市場参加者にリアルタイムでニュースやマーケットインフォメーションを提供します。
    • プラットフォームの機能
      • チャットベースの取引:
        参加者は取引を交渉したり、情報を確認するためにチャット機能を利用できます。
      • インターバンク市場の取引:
        マーケットメーカーや銀行が直接取引する場として機能しています。
      • 重要性
        Reuters Dealingは、特に中小規模の銀行や、地域的な通貨での取引に優位性を持っています。また、リアルタイムのニュースを通じて市場参加者が情報を把握できる点でも価値があります。
  1. EBSとReuters Dealingの関係性
    EBSとReutersは、どちらも銀行間市場における主要な基盤となるプラットフォームであり、相互に補完する役割を果たしています。
    • EBS: 主要な通貨ペア(例: ドル/円、ユーロ/ドル)で標準的な価格を提供。
    • Reuters Dealing: マイナー通貨や地域通貨での取引に強みを持つ。
      どちらのプラットフォームも、銀行間市場での取引データを提供し、その結果がFX市場全体に影響を与えます。

補足2 レート形成の仕組みについて

    1. EBSのレート形成の仕組み
      EBSは、外国為替市場での銀行間取引を支えるプラットフォームであり、参加者同士の取引注文(オーダー)に基づいて価格を形成します。この過程には以下のような要素が含まれます。
  • 1.1 買値(Bid)と売値(Ask)の提示
    マーケットメーカーや銀行などの参加者が、それぞれの判断で買値(Bid)と売値(Ask)をEBS上に提示します。

      例: 「ドル/円なら1ドル=110.00円で買う」「1ドル=110.05円で売る」といった注文。
    

この注文情報がEBSの「オーダーブック」に記録されます。

  • 1.2 成約した取引がレートを決定
    買い注文と売り注文が一致した部分(マッチした価格)で取引が成立し、その価格が現在の「実勢レート」として表示されます。

    例: 「110.00円で買いたい」という注文と「110.00円で売りたい」という注文が合致した場合、この価格で取引が成立し、レートが110.00円に更新されます。
    

成立しなかった注文はオーダーブックに残り、次の取引機会を待ちます。

  • 1.3 価格変動の要因
    成立した取引(約定)の価格が次の基準レートとなりますが、それ以外にも以下の要因でレートが変動します。

    • 大量の注文: 大規模な買い注文や売り注文が出されると、需給バランスが大きく変わり、価格が上下します。

      • 提示額の変更: 市場参加者が次々と新しい買値・売値を提示することで、基準価格が調整される。

ニュースや経済指標の発表: GDP、雇用統計、金利政策発表などにより、市場全体の心理が変化し、大量の注文がEBSに集中する。

    1. 為替レートが成立価格で決まる仕組み
    • 1.1 成立した取引が基準になる
      EBSのような電子取引プラットフォームにおいて、取引が成立(約定)すると、その成立価格が表示される「最新の実勢レート」として更新されます。

        例えば:
      
        買い手が「1ドル=110.00円で買いたい」と提示。
      
        売り手が「1ドル=110.00円で売ってもいい」と提示。
        
        その時点で取引が成立し、「110.00円」が実勢レートとして更新されます。
      
  • 1.2 Bid(買値)とAsk(売値)の役割
    実勢レートが成立する背景には、「買い注文(Bid)」と「売り注文(Ask)」という提示額の設定があります。

買値(Bid): 買い手が「この価格なら買いたい」と提示する価格。

売値(Ask): 売り手が「この価格なら売りたい」と提示する価格。

成立する価格は、最も高い買値(Bid)と最も低い売値(Ask)によって決まります。

    1. 取引成立がレートに与える影響
      • 2.1 価格が更新される仕組み
        取引が成立すると、その価格が市場全体で共有され、「現在のレート」として次の取引の基準になります。

         例: 最新の取引価格が1ドル=110.00円なら、その価格が新しい基準です。
        

次の取引では、この110.00円をもとに参加者が新たなBid/Askを提示します。

成立価格は市場の需給を反映しているため、短期的には需給バランスの変化(多くの参加者が買いたがっている、または売りたがっている)により、価格が上下します。

  • 2.2 頻繁な価格変動
    EBSのようなプラットフォームでは、取引が非常に頻繁に行われるため、新たな成立価格(レート)が瞬時に更新されます。

          たとえば、以下のような動きが秒単位で発生します。
          
          Aさんが「1ドル=110.00円で買いたい」
          
          Bさんが「1ドル=110.05円で売りたい」
          
          → 取引が成立し、110.05円が次のレートとして表示される。
    
  • 活発に提示されるオーダーブック
    EBS(Electronic Broking Services)などの銀行間取引プラットフォームでは、オーダーブックに参加者(銀行やマーケットメーカー)がリアルタイムで以下の情報を提示しています

  • 提示額(Bid/Ask)の一致で取引が成立
    提示された買値(Bid)と売値(Ask)が一致すると、取引が即座に成立します。

成立した価格(約定価格)が市場の実勢レートとして更新されます。

    例:
    ある時点でのオーダーブック
    
    買値(Bid):110.00円(Aさんが提示)
    
    売値(Ask):110.02円(Bさんが提示)
    
    取引成立
    
    Bさんが「110.00円で売ってもいい」と判断し、取引が成立。
    
    この瞬間、「1ドル=110.00円」が最新のレートとして更新されます。

3.1 多くの市場参加者
銀行、マーケットメーカー、ヘッジファンド、輸出入企業、個人投資家など、さまざまな参加者が世界中で同時に取引を行っています。

EBSのようなプラットフォームでは、特定の通貨ペア(ドル/円やユーロ/ドルなど)において毎秒何千もの注文が流れ込んでいます。

3.2 提示額が常に変動
参加者は、自分が有利な条件で取引を成立させるために、買値を上げたり売値を下げたりと提示額を動かします。これが新しい取引成立の機会を生み出します。

補足3 yahooファイナンスでの表示について

Yahooファイナンスアプリで表示されるUSD/JPYやその他のFXレートは、通常、データ提供元の金融機関やマーケットデータプロバイダーから取得されたものです。

  1. Yahooファイナンスのデータ提供元
    Yahooファイナンスは、グローバルな金融情報を提供するため、いくつかの主要なデータプロバイダーと提携しています。その中でも、為替レートは一般的に以下のようなプロバイダーから提供されます:

    • ICE Data Services(旧Interactive Data Corporation)
      ICE(Intercontinental Exchange)は、Yahooファイナンスの主なデータプロバイダーの一つで、株価、債券、コモディティ、そして為替市場の情報を提供しています。

    USD/JPYのような為替情報は、銀行間市場のデータやマーケットメーカーの提供する価格を集約したもの。

    • Refinitiv(旧Thomson Reuters)
      Refinitivは、金融市場データ提供の世界的なリーダーであり、Yahooファイナンスでも一部のデータが利用されている可能性があります。

    Refinitivは銀行間市場の情報を配信しており、USD/JPYや他の主要通貨ペアの価格はこのプラットフォームでよく使用されます。

  • その他のFXレートプロバイダー
    Yahooファイナンスは、FX業者(ブローカー)が提供するデータを利用している場合もあります。この場合、銀行間市場のデータよりもFX業者が提示するリテール向けの価格(スプレッドを含む価格)が表示されることがあります。

補足4 チャットベースの取引がされていた

「チャットベースの取引」というのは、金融市場、特に外国為替市場(FX取引)において、過去に一般的だった銀行間のコミュニケーションを介して行われる取引方式のことです。具体的には、トレーダー同士が専用のチャット機能を使って価格交渉を行い、その結果取引を成立させるという方法を指します。

ここでは、チャットベースの取引の仕組みと、それが現在の電子取引プラットフォームとどう関連しているのかについて詳しく説明します。

  • チャットベースの取引の仕組み
    チャットベースの取引は、従来型の銀行間取引(インターバンク市場)の重要な手段の一つでした。現在も特定の状況では利用されることがあります。この方式の詳細は以下の通りです:

  • 取引の流れ
    トレーダー同士が接続
    銀行や金融機関のトレーダー同士が専用のチャットツール(例:Reuters DealingやBloomberg Terminalなど)で連絡を取ります。チャット機能は、プラットフォーム内で双方が認識できる形で提供されます。

  • 価格交渉

    買い手と売り手がお互いに希望する価格を提示して交渉を行います。

    例えば、A銀行のトレーダーが「ドル/円を1ドル=110円で売りたい」とチャットで提示し、B銀行のトレーダーが「110円で買う」と応答する形です。

  • 取引成立

    双方が合意すると、チャット内で「取引成立(Done)」と通知されます。

    この時点で、取引がシステム上で記録され、実行されます。

  • 利用されるツール
    以下のプラットフォームやシステムが主要なチャットベースの取引ツールとして知られています:

    • Reuters Dealing:
      ロイターが提供する銀行間取引専用のツール。チャット機能を利用して、為替、コモディティ、金利などの取引交渉を行います。

    • Bloomberg Terminal:
      Bloombergが提供する金融情報プラットフォーム。チャット機能を備えており、トレーダー同士の取引交渉を支援します。

    • その他のプラットフォーム:
      大手金融機関が提供するカスタムメイドのシステムもあります。

^

  • チャットベースの取引が利用される場面
    現代の電子取引(アルゴリズムや自動化)の普及により、チャットベースの取引は主流ではなくなりましたが、以下のような場面では今でも利用されます:

    • 複雑な注文や条件付き取引
      例えば、特定の量の通貨を、特定の期限で取引する場合など、電子取引プラットフォームでは処理しづらい条件付き取引が必要な時に使われます。

    • 薄い流動性の市場
      マイナー通貨ペアや市場が不透明な時間帯においては、銀行間でチャットを使った価格交渉が必要になることがあります。

    • 大口取引
      巨額の資金を動かす場合、価格への影響を最小限に抑えるために、トレーダー同士で丁寧な価格交渉を行うことがあります。

補足5 一つの取引者が複数の取引所を使用している?

同一の組織や人物が複数の仮想通貨取引所で取引を行うことは一般的です。以下にその背景や目的について説明します。

複数取引所を利用する理由
取引可能な銘柄の幅を広げるため
各取引所では取り扱う仮想通貨の種類が異なるため、複数の取引所を利用することで、より多くの銘柄にアクセスできます15。

裁定取引(アービトラージ)
複数の取引所間で価格差を利用して利益を得る裁定取引が可能です。例えば、ある取引所で安く購入し、別の取引所で高く売却することで利益を得ることができます45。

リスクヘッジ
ある取引所でシステム障害やトラブルが発生した場合でも、他の取引所を利用することで取引を継続できます15。

サービスの多様性
取引所によって提供されるサービス(現物取引、レバレッジ取引など)が異なるため、目的に応じて使い分けることができます5。

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