1.Java Bronzeとの出会い
ある日の事、仕事で調べないとならないことがあって、紀伊国屋書店に立ち寄った。
オライリーシリーズに、可愛いペルシャ猫のような生き物の絵が表紙になっているものが並んでいる。
chatgpt関連の読み物も多いが、プログラミング言語のコーナーは、
「javaが王者として君臨」
していることに気が付く。
資格のコーナーに行くと、そこでも javaが幅を利かせている。
関西人でもないのに、「コイツ、なんやねん!」と思いつつも1冊を手に取る。
感想は
「何かパズルみたいで面白い!!!」
面白い人がモテる、という事がわかった気がする。
javaは経験があるが、経験年数としては浅い。
「取得しても評価低いよ、意味ないよ」 と散々な言われようだが、面白そうなので気になった。
ここで、体系的に学ぶのもいいかもしれない。
とりあえず、紫本を購入してみた。
2.対象読者
意識高い系でも、俺(私)強い系でもないが、エンジニアとして生計を立てている人。
さらに、記憶力の悪さを痛感する若手ではない方。
この状況の人達の記事が少ないため書いてみた。
3.勉強時間と勉強のポイント
3-1.勉強期間
1ヶ月(内訳:土日(平均6時間)、平日:1時間45分)
仕事しながらだと、圧倒的に勉強する時間が確保できない。
1週間:紫本の説明を読んで、章末の練習問題を解く。
2週間:上記で間違った問題や、わかりにくい場所については
実際にソースを書いてみて動作を確認して処理を覚える。
+黒本で問題を解く。
3週間:白本も購入して、問題を解く&コードで動作を確かめる。
模擬問題で時間計測。
4週間: 白本、黒本、紫本の問題を解いて時間計測。
3-2.勉強のポイント
特に意識したことは、下記点だ。
「暗記に頼らない、経験一択戦法」
だ。
(1)動作を確認したいために書くソースコードは、テキスト通りには書かない
- 変数名を変える。(例 int a1 => int x1)
- メソッド名を変える(例 void func1() => void func_loto())
- クラス名を変える(例 class A => class loto)
(2)エラーが出る処理と、原因をコメントとして残す。
(3)模擬試験だけでなく、章別の問題の時間を計測する
※黒本、白本の章ごとの問題、紫本の練習問題など。
⇒時間を計測することで、問題回答の感覚をつかむ。
(4)問題文の中で、エラーが発生するコードの有無のチェックを最初に行う
⇒見つけることができれば、10秒でケリをつけて回答を出して次の問題に進めることができる。
解くべき問題に時間を割くことができる。
下記は、お勧めできない超小手先の対策になる。
(5)業務の進捗を隠蔽する(超番外編)
スケジュールに対して、進捗が上がっていない場合は隠蔽できないが、
予定進捗:50%、現時点進捗:85%などの場合
は注意が必要だ。
正直に報告すると、新たなタスクを割り当てられ、勘弁してくれ状態になる
ぎりぎり、オンスケ(上記例では50%)というのが無難だろう。
(資格が終わったら正直ベースで報告を)
改めて振り返りたい、下記の注意点
(1)ベンダー系の試験は、毎日好きな時間に受験可能
- 毎日受験可能なのは受験者ファーストではなく、変数名を変える、1行コードを変えるだけで、全く違う問題になる という事。
(2)ひっかけ問題が多数
-
比較的長めのコードの中に、コンパイルエラーが発生するコードの存在
(staticメソッドから、インスタンスメソッドの呼び出し、
コンストラクタの2重呼び出し等) -
よく見ると一度も実行されないループ文
等、まともな顔したサイコパス のように潜んでいる
4.試験当日
私は自宅近くのテストセンターで受験をした。
4-1.試験中のメモ
計算問題、継承関係などメモが必要と思われる問題がいくつかあるので特に気になるポイントだ。
テストセンター側で用意した、ペンとホワイトボード1枚が渡される。
もう1枚必要な場合は、ブザーで監視員を呼び出して、ホワイトボードを追加する。
4-2.私物の保管
着用しているマスク、メガネ以外は、ロッカーに保管する。
ロッカーのカギは試験会場の席に置く。
4-3.試験には魔物がいる。
席に座り、注意事項をクリックする。
試験スタートのボタンを押す。
その時だった。
1問目から嵐は訪れた。
比較的長めのコードが表示される。
変数名も、記憶にないほど長い文字列。
さらにクソ長いコードは、「正常系」だった。
つまり、最後まで読んで回答を出すしかない=時間がかかる
事を意味している。
この苦しい展開も、何問か続いた。
画面に表示される時間も、悪い意味オンスケ だ。
万事休すか!!?
進捗を隠蔽したせいで罰を受けているのか?
普段なら考えないことも浮かんでしまう。
エラーが出ないのは素晴らしいことだが、今じゃない!!
ずっと、正常系だったらどうしよう???
開始10分も経たずに私のHPは削られ、下記のイラストのような心境だった。
※画像は,「ペクシンスキー風の東京タワーを描いて」とgeminiにお願いしたもの。
そんな状態から、途中の問題で NGコードが目に入った時は、心の中で歓喜に沸いた。
得意な問題、NGコード系は10秒ほどで回答をして、30分ほどで全問題を回答できた。
そこから、再度全問を確認しても時間が余った。
覚悟を決めて終了ボタンを押す。
30分後に結果が出ると思っていたが、LPICと同様にすぐに画面に表示された。
バージョン:1Z0-818-JPN
正解率:93% 合格ライン:60% 結果:合格
受かってた。
素直にうれしかった。
5.最後に
黒本、白本と似た問題は出題されるけど、同じ問題は出題されない。
選択肢の番号で覚える事や、本の丸暗記では受からないかな。
この記事が誰かの参考になってくれればいいな。
◆使用した参考書
黒本:徹底攻略Java SE Bronze問題集[1Z0-818]対応
白本:オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE スピードマスター問題集(試験番号1Z0-818)
紫本:オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE(試験番号1Z0-818)