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IT業界が長いけど、マネジメント経験がない場合の転職活動

Last updated at Posted at 2024-11-14

1.初めに

IT業界である程度の年数が経って転職するときに、マネジメント経験が問われるようになる。
しかしながら、マネジメント経験がない状態でも、転職する機会というか「転職せざるを得ない状況」は突然やってくるのだ。

ある程度の年齢でマネジメント経験がないけど転職したい、私と同じような人達もいるかもしれない。
そしてそんな状況でも、転職はできるという事を伝えたいと思う。
今回の転職においてキャリアの幅を広げる事を重視していたので、給料アップの対策はしていない。
転職から一年経過して、仕事も落ち着いたので振り返ってみた。

2.スペック

旧帝理系院卒。女子。
大学院では、数理科学を専攻。
1社目:IT系の超大手企業(10年以上在籍)
2社目:IT中小企業
3社目:現職

新卒時から、幹部社員に挑戦したらどうかという話が出るも、技術で勝負したかった思いが強かった。
このマネジメント経験がないことが転職に響くことも気が付かなかった。
そして転職活動時でもマネージメント経験、リーダー経験なしの状況にありました。

3.転職理由

1社目では、巨大なプロジェクトの経験や開発の経験、資格も取得と充実した日々を送っていた。
帰宅すると、日付が変わる日々もあったが、ビッグプロジェクトに関わる自分が誇りに思っていた。
(プロジェクトに抜擢された時の「先輩、かっけー!」という声も心地良かった)
ただ、大企業ゆえの転勤がネックになっていた。
あるプロジェクトから声がかかり、東京から関西への転勤の打診があったのだ。
両親の事、今後の自分のライフプランを考えるとこの生活を続けることは難しいように思えた。
仕事も好きだったが、退職をした。
退職をしてから、転勤なしの条件で転職活動をした。

2社目:転勤なしと職場が近いという理由で選んだ会社だが、人間関係が難しい、ローカルルールがある、そして商材に興味が持てなかった。
さらに、開発で利用するプログラミング言語も真新しいものがなかった。
コロナで原則テレワークになっていたが、ここで何年も勤務する姿が思い浮かばなかった。

4.転職活動で意識したこと

※これはあくまでも、個人の経験に基づくものです。
特に重要そうな項目には★を多めにつけています。

★★4-1.転職活動は在職時に行う

これは最重要項目。
退職後に転職活動をすると、選考が通らない焦りと、生活への不安から妥協して決める事になる。
気になることが面接時にあっても、焦りから内定承諾した場合、短期離職につながる可能性が高いのだ。
経済がある程度安定している状態で進めるほうが、冷静に見極めることができるので、お勧めです。

有給休暇を上手く利用しながら、転職活動をすること。
私は緊張しやすい性格のため、準備のため面接の前日と当日は必ず有給休暇を取得するようにしていた。

★★4-2.エージェント経由で申し込むときは、いつでも第一希望の企業に応募する

リクルートエージェントなどを通じての応募申込の場合では、面接の日程調整から面接対策のマニュアル提供まで、エージェントが執り行ってくれる便利さがある。
「身一つで、会場に飛び込めばいい」状況になっている。
一次面接から最終面接を経て最短で2週間で内定が出る状況(私の場合がこれだった) なので、複数の企業を比較する時間的余裕がないのだ。

企業からも何件かスカウトが届くと思うが、
自分にとって、絶対必要な条件と満たしていたら嬉しい条件(企業の安定性など)を整理して、自分の理想に近い案件を見つけること。

基本的に内定が出た会社は余程の理由がない限り承諾する流れになる

⇒「このため、内定が出たら絶対に入社したい会社を初めから応募をしておく必要があるのだ」

★4-3.転職理由でマイナスの発言はしない

断言できるが、プラスの理由で転職する人は、ほぼ居ない。
人間関係にも満足しているし、ワークライフバランスも充実している、でもぬるま湯に浸かっているのは不安 という理由はあまりない。

「ストーカーのように粘着してくる人がいて、仕事ができない」「人間関係が最悪で、村社会にいるようだ」、「マイナー言語の開発だし、このままだとキャリアが詰む。」、「長時間残業で、遊ぶ時間がない」、「給料安い」 などマイナスな理由が多くを占めると思う。
私の転職したい理由も、マイナスな理由だった。
ただ、伝える場合に、「不平不満しか言わない人のイメージを持たれるのは避けたい」 ところだ。

転職をしたら、どんな仕事がしたいのか、そのために何をしているのか を伝える事を重要視していた。

★★4-4.今までの仕事から、自分の強みのエピソードを纏めておく

マネジメント経験が必須ではない案件はいくつか存在する。

ここが、リーダー経験も、マネージメント経験もない人の腕の見せ所になる所だと思う。

転職活動を始めたからと言って、人はいきなり変われない。
面接というだけで、何を話せば良いかわからない不安に襲われる小心者&口下手な人間が、
「死ぬ事意外はかすり傷」を豪語するワイルドな人格を演じる事も、経歴を作ることもできないのだ。

話を戻すとリーダーや役職でない場合には、プロジェクト内ではメンバーの一員になっているという事になる。
メンバーの一員=言われたことをこなす人だと、当然新人や若年層との差別化は図れない。

新人と違い、様々なプロジェクトを経験するので、プロジェクトを成功させるためには、不安要因を察知したり工夫をしてきたこと取り組んできたことがあるはずだ。
(リーダーではないが、後輩に技術的なアドバイスをして問題を解決した、幾つかのプログラミング言語を使って社内で使うツールを作って喜ばれたなどの経験も思い出して、職務経歴を膨らませていく。)

そして、Qiitaの記事には全く表れていないが、 技術に対しての向上心、好奇心を持っている事や柔軟さ をアピール材料にし、これらのエピソードを面接に向けて準備をしていた。
(また基本的に職務経歴書の内容は、どこを聞かれてもいいように伝える練習も併せて行っておくといいと思う。)

★★4-5.企業研究は入念に行う

マネジメント経験なし、転勤なし、自社内開発の条件にすると、出会える案件が少なくなる。
その中で、面接日程が決まり出会えた会社については企業のホームページなどを細かくチェックし、業務イメージを思い浮かべ志望動機を作り上げる。

業務内容と自分の経験を結びつける準備が必要になる。
私の場合、口下手なので、録音して話す練習などをした。
予想外の質問も出てくるかもしれないが、想定される質問の回答は用意をしていた。
志望動機から、面接官に大きく興味を持ってもらえる流れが出てくる。
「〇〇さんは、〇〇の業務には興味がないですか?」、「〇〇の仕事にも取り組んでほしいと考えているのだけれど」、「大学院で学んだ〇〇が活かせるよ」など話も広げて頂いた。
口下手な自分自身が、面接官の質問の意図が不思議と理解ができ上手く伝えることができた。
運がよく、自分自身が入社したい第一希望の会社に入社することができた。
また、給与もアップしていた。
まあ嬉しかったよね。

私の 真面目な人柄と打ち出していた強み が、採用理由だったようだ。
内定承諾後は、有給休暇を消化して前職を退職することができた。

4-6.【番外編】職務経歴用のQiitaを用意する

転職する際に、IT業界自体は長いが、未経験の要素を含んだ会社を希望することもあるだろう。
(会社では、〇〇言語での開発が長いが、あまり経験のない××言語での開発が主流の会社に転職したいなど。)

「実務では経験がないのですが、やる気はあります。大丈夫です。」という話では、何が大丈夫なのか面接官も不安になるだろう。

実務では経験が短いが、それを補うものとしてQiitaにアウトプットをしている人も多いかもしれない。
このQiitaのURLを職務経歴書に記載する場合、Qiitaはビジネス文書になりうる為、投稿する題材も選ぶ必要がある。

  • 無難で真面目な記事の投稿を心がけましょう
  • qiitaの投稿が、やりたい放題の内容になっている場合は一時的にでも、ビジネス用のアカウントを作成して投稿する事をお勧めします。(私は今投稿しているこのアカウントは、過去の投稿内容から、勿論転職先には秘密にしている。)

尖っているテーマや語り口でメガヒットを飛ばしている場合を除くかもしれないが(そういう方は、この記事は不要な才能の持ち主です)、多くの企業は 真面目で堅実 を求めているようです。

5.最後に

  • 転職せざるを得ない機会は、ある日突然やってくる
  • キラキラしたQiitaでの実績なし、マネジメント経験なしでも転職はできる
  • 少ない機会をゲットするために、強みの棚卸などを十分に行う
  • アウトプットを提出してもしなくても、スキルに繋がるような取り組みをしていると自信が持てる
  • paizaに登録をすると、興味のあるプログラミング言語の勉強をしてスキルチェックもできるのでお勧め。
    (私の場合は,PHP,Python,Rubyでトライしていた。)

転職は少なからずギャンブル要素を含みます。
充分企業を調べ抜いて、持てる力を出し切って納得のいく転職を目指しましょう。

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