Rを昔から利用していた方には、RjpWikiやR-tipsのお世話になった方も多いかと思います。残念ながらどちらも閉鎖されてしまったようです。
R-tipsを含め、現在ではたくさんの教科書が発売されており、学ぶ意思があれば誰でもRを学ぶことができます。しかし、海外にはWeb上にRの無料の入門書がたくさんあるのに、R-tipsがなくなってから、日本ではRを無料で学ぶことは比較的難しくなってしまいました。
そこで、Rにも統計にもそれほど詳しいわけではないのですが、無料で読めるRの入門書を作成してみました。
コードや画像は以下のgithubに保管しています。
作成にはQuartoを用いています。また、githubに保存している画像ファイルには画像作成に利用した.aiファイル(Illustratorのファイル)が含まれています。
章立て
章は35章からなっていて、1~14章がRの基礎的なプログラミングに関する内容、15~19章がデータの取り扱いに関する内容+α、20~23章がグラフ作成の基礎、24~30章が統計解析の基礎、31~35章がよりアドバンスドな内容(purrrやShinyなど)となっています。
経緯
元々は自分が勤めている企業内でRの教育資料が欲しいと思って作成していました。
始めはプレゼンテーションで教育資料を作っていて、その後動画にしていたのですが、プログラミングの学習をプレゼンテーションで行うのはいまいちしっくりこない(自分が教科書で学んだからかもしれません)と感じ、テキストが欲しいなと思っていました。
以前はテキストとしてR-tipsを薦めていればよかったのですが、R-tips(岐阜大の竹中先生が管理されていたのだと思います)が公開されなくなってしまったので、代替が欲しい、でも誰も作ってくれない、仕方ないから自分で作ってしまおう、という形でテキストを書き始めました。
ちょうどよいことに、Rでは教科書が簡単に書けます(Quarto)。自分の勉強も兼ねてテキストとして仕上げてみることにしました。
2023年頃から書き始めて、概ね1年半ぐらいで形になりました。そこで社内で公開してみたのですが、誰も読んでくれないし、興味も持たれない。自分のための教科書として保管することもできましたが、せっかくなので公開してみることにします。勤めている企業のロゴを入れようかとも思ったのですが、コレを書くための教科書はすべて自費で購入しているし、著作権的に面倒くさいことも多そうなのでやめました。
注意
著者はRも統計もほぼ独学で、それほど詳しくありません。特に統計は下手の横好きで、細かい部分がよくわかっていません。テキストをレビューしてくれる人もいないので、内容には間違いを含んでいますし、誤字・脱字もあります。
どうしても間違いが気になる、自分の方がより良いものを作れる、という方がいらっしゃいましたら、上記のgithubリンクからコードをダウンロードし、修正してご自分で公開してもらえると嬉しいです。
今後の追加要素
当初思っていたよりもずいぶん分量の多いテキストになってしまいました。あまり追加要素を加える元気がないのですが、例えば欠測値補完やWebスクレイピングなどについては記載していませんし、カテゴリカルデータの統計解析やコーディング規約、クラスなどについても表面をさらっただけ、というところですので、やる気と元気が出たら追加していくかもしれません。
また、文中でShinyアプリのサンプルを引用し、アプリはgithubで公開しているのですが(sb8001atというアカウント)、スマホが壊れてこのアカウントの2重承認を乗り越えられなくなり、サンプルアプリに手を入れられなくなっています。サンプルアプリを修正する場合にはリンク先が変更になる予定です。
参考文献
参考文献は最後のページに記載しています。各章に記載している内容は参考にした教科書のほんの一部ばかりです。Rの学習に興味を持たれた方は是非参考文献に記した教科書を手に取ってもらえるとうれしいです。