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【メモ】「R」をGUIで扱う統計ソフト「RKWard」をUbuntuで使う準備。

Last updated at Posted at 2017-05-17

RKWardについて

「RKWard」は、GUIでRを使った分析ができる統計ソフトで、SPSSのようにスプレッドシート形式のインターフェイスで直接データの入力や編集も可能です。しかも出力はHTML+SVGという優れものです(一部の環境では、画像が表示されず、保存されます)。

本体のインストール

「RKWard」は、ubuntuの標準リポジトリに登録されているので、

apt install rkward

でインストールすることができます。

プラグインのインストール

優れたソフトフェアではあるものの、現在、いくつかの分析は実装されていません。Rのスクリプト自体を走らせることもできるので、いくらでも新しい分析手法が使えるのですが、せっかくGUIで分析ができるので、同じ操作で分析できた方がいいです。
幸い、分散分析(anova)とペアワイズのt検定などが、プラグインとして公開されています。

RKWardのオフィシャルページからリンクで飛べるサードパーティー・プラグインのリストに上がっているプラグインには、debian/ubuntu用のdebファイルと、リポジトリを利用したインストール方法が掲載されています。しかし、プラグインによってリポジトリのアドレスが違うこともあります。
調べたところ、

r-other-rkward-rk.anova
r-other-rkward-rk.clusteranalysis
r-other-rkward-rk.cohenkappa
r-other-rkward-rk.factoranalysis
r-other-rkward-rk.gitinstall
r-other-rkward-rk.multidimensionalscaling
r-other-rkward-rkwarddev
r-other-rkward-ximple

に関しては、**https://distribute.kde.org/rkward/deb**が[最新のようです](https://mail.kde.org/pipermail/rkward-users/2017-March/001205.html)

これに基づいて、インストール方法を整理しておきます。

sudo echo "deb https://distribute.kde.org/rkward/deb unstable main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list
sudo echo "deb-src https://distribute.kde.org/rkward/deb unstable main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list

または、「ソフトウェアとアップデート」を起動し、「他のソフトウェア」タブで「追加」を押し、「リポジトリの完全なAPTライン」ダイアログの「APTライン」入力フィールドに、

deb https://distribute.kde.org/rkward/deb unstable main

と入力して、「ソースを追加」をクリック。もう1つの

deb-src https://distribute.kde.org/rkward/deb unstable main

も同様にして追加しておきます。

つづいて、PGPキーをインポートするためのrkward-keyringパッケージをインストールします。

sudo apt install rkward-keyring

「ソフトウェアとアップデート」を使用した場合は、追加した時点で更新が走りますが、ターミナルからコマンドラインでリポジトリを追加した場合は、

sudo apt update

で、リストを更新しておきます。

プラグインのインストールは、通常通り

sudo apt install [hogehoge]

で、[hogehoge]の部分を、上のプラグンイン名称にします。

ここで「RKWard」を起動し、「Settings」→「Congfigure RKWard」→「Plugins」→「Configure Active Plugins」をクリックします。すると、先ほどのプラグインが自動的に検出されるので、ダイアログの指示通りに登録します。

リポジトリの登録

さて、この段階でインストールされている「RKWard」は最新版でないこともあります。2017年5月16日段階では、0.6.4.1でした。しかし、この時点での最新版は、0.6.5です。

そこで、「RKWard Official Stable Releases」をリポジトリに登録し更新します。

sudo add-apt-repository ppa:rkward-devel/rkward-stable
sudo apt update

更新ファイルがあれば、通常の手続きで、

sudo apt upgrade -y

を実行します。そうすると、すべての更新がインストールされます。

最後に

リポジトリを更新してからインストールすればよさそうなものなのですが、そうした場合、「RKWard」を起動した際に、肝心のRが読み込めず、分析が行えないというエラーが発生してしまいました。
そういうわけですので、この手順がよさそうです。

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