Scalrの紹介
- Scalrとは
- 複数のクラウドサービスをポータルから一元管理出来るクラウドマネジメントプラットフォームです。
- Scalrの提供形式
- SaaS型
- オンプレミス型 (エンタプライズ版)
- オンプレミス型 (オープンソース版)
- Scalrが管理できるクラウド
- パブリック: Amazon EC2, Google Compute Engine, Azureなど
- プライベート: OpenStack, VMWareなど
- Scalrのメイン機能
- マルチクラウドサービス対応
- オートスケール機能
- 課金・コスト管理
- Chef/Puppet/Ansibleとの連携
- Build-in Automation
Scalrの構築
- オープンソース版のインストール方法(All-in-One)
- VM数: One Single server
- OS: Ubuntu 14.04.x LTS
- 構築手順
- Step1: # curl -L https://packagecloud.io/install/repositories/scalr/scalr-server-oss/script.deb | sudo bash
- Step2: # sudo apt-get install -y scalr-server
- Step3: # sudo /opt/scalr-server/bin/scalr-server-wizard
- Step4: # sudo /opt/scalr-server/bin/scalr-server-ctl reconfigure
Scalrを使ってみる
- Scalrを実際触る前に、よく使われる基本機能を紹介します。
- Image:Cloud環境にあるイメージを使うために、予めImageとしてScalrに登録されることです。
- Role:イメージの指定と、その上に載せるアプリ(例えばApache)などの情報を設定出来るテンプレートです。
- Farm:いくつかのロールを組み合わせたインフラトポロジーです。実際のCloud Instanceをデプロイするものです
- クラウドの登録
- VMをDeployしてみる
- ユーザ作成
- 環境作成
- イメージ追加
- ロール追加
- ファーム追加およびデプロイー
- その他機能
- オートスケールの設定
- コストセンターの設定
- ファームデプロイのScheduling
Scalrの活用シーン
- シーン1:
- 背景:複数の仮想環境(VMware, OpenStack, AWSなど)を使っていて、それぞれにVMのDeploy/Deleteを行う必要な場合があります。
- Scalrの活用ポイント:環境ごとに対応するイメージを予めロールとして用意していて、複数のロールを一つのファームにまとめて、各環境へVMの展開を、そのファームをDeployするだけで済ませる。
- シーン2:
- 背景:Web3層システム(WEB,AP,DB)を構築するために、それぞれのサーバを構築し、一台ずつConfigをする必要があります。
- Scalrの活用ポイント:WEB,AP,DBそれぞれのロールを予め用意して、一つのファームにまとめて設定すれば、このファームをDeployするだけで、サーバの起動・構築からそれぞれのConfigまでWeb3層システムを自動的に構築できます。
最後に
いかがでしたでしょうか。Scalrを使うことで、本来手間がかかるマルチ仮想環境のDeploy&Operationが簡単に実現できます。
今後でも、Scalrの豊富な機能について、それぞれを続けて紹介していきたいと思います。