⭐今回、記事を書くに至った経緯⭐
▼プロバイダ固定IP取得の難しさ
プロバイダによる固定IPサービスの価格を調べてみると意外と高価です。
私のところでは月額¥3000〜¥4000、初回手数料¥3000と聞いて、
他の手段を考えるしかない、と思いました。
(色々な人に聞くとこれでも昔より安いらしい)
▼ノード環境すべてをVPSで賄う金銭的負担
ネットワークが使用されていく過程でノードのデータ容量も軽くはなくなりつつあり、
ノード運営の採算を考えるなら、サーバのレンタル代こそが出費の大部分となります。
⭐上記2点に対して良い方法がありました⭐
▼サーバはどうするの?
・処理は自宅PCをサーバ化する
→CPUの処理速度、メモリ搭載量、SSD等のデータ保管領域等、自分の匙加減で調整可能。
→自宅PCに余裕がある人は有効活用できる!
▼固定IPはどうするの?
・格安VPSを借りてノード処理は自宅サーバ、通信の出入り口をVPSで実施。
→VPSをレンタルすると固定IPも同時に振られるのでお得。
→処理は自宅サーバで行うので月額¥349の格安サーバで対応可能です。
→ドメインを取得してノードを運用している方はVPS側のipをドメイン登録すると良いでしょう。
※格安VPS − WebARENA Indigo
https://web.arena.ne.jp/indigo/
▼どうやってVPSと自宅サーバを一体化させるの?
・WireguardというモジュールをVPS側とノード側の双方に設定し、
秘密鍵と公開鍵を使って双方を接続します。
※もなかさんの記事の参考に設定を行います。
https://qiita.com/monakaJP/items/032ccba08331b172853c
※別参考 − Wireguardとは
https://www.websiterating.com/ja/vpn/glossary/what-is-wireguard/
⭐何からやってみるか⭐
▼Ubuntuマシンを構築してノードを建ててみる
づ〜さんの以下のサイトを参考にノードを構築しました。
手作業中心ですが何が必要なのかが分かりやすいので大変おすすめです。
まずはテストネットで試しにやってみましょう。
https://qiita.com/dusanjp/items/7410700885deea0f5b0b
この際、現時点での自宅環境でどのようなIPになっているか知っておくと良いかもしれません。
https://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi
▼もなかさんの記事を参考に格安VPSを借りて自宅ノードにVPN接続する
月額¥349のVPSを借りて固定IPを取得し、自宅ノードとVPN接続します。
VPSがノード端末にとってのインターネットの出入り口となってくれます。
通信の出入りをVPSに任せてノード処理そのものは自宅のノード端末で行うイメージです。
https://qiita.com/monakaJP/items/032ccba08331b172853c
▼結果どういうところが良かったか。
冒頭で触れた固定IPを仮に無理して取得していた場合、費用面以外でも少々気になる部分があります。
それは自宅の外部IPが固定された上で外向けに公開されてしまうということです。
今回の方法では、まずVPSが接続先となるためVPNで接続している自宅にまで入ろうとすると、
VPSのセキュリティを突破せねばならず、そういった意味でもこの方法は有意義です。
▼メンテナンスの方法
TeratermやTurmux等のツールを用いて、自宅外からノードをメンテナンスする際にどうするか。
まず、VPSに対して接続、その後でsshコマンドで自宅ノードに付与したVPNipに対して接続します。
▼最後に
ノード構築に至ってはづ〜さん、今回の方法についてはもなかさん。
先人の方々の功績をたどって実現することができました。
本当にどうもありがとうございました。