0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

AWS EBSボリュームの作成とEC2インスタンスへのアタッチ方法

Posted at

AWS Elastic Block Store (EBS) は、Amazon EC2 インスタンスにアタッチ可能なブロックストレージサービスです。本記事では、未経験者向けにEBSボリュームの作成からEC2インスタンスへのアタッチ、さらにインスタンス内での設定手順までをステップバイステップで解説します。この記事を参考にしながら、実際に操作を行ってみましょう。

目次

  1. 前提条件
  2. EBSボリュームの作成
  3. ボリュームのEC2インスタンスへのアタッチ
  4. EC2インスタンスでのボリュームの設定
  5. ボリュームの使用確認
  6. まとめ

前提条件

EC2インスタンスの用意

  • 稼働中のEC2インスタンスが必要です
    • 事前にEC2インスタンスを起動しておきます。
    • インスタンスはLinuxベースのものを使用します(例:Amazon Linux 2)。

AWSマネジメントコンソールへのアクセス

  • IAMユーザーとしてAWSマネジメントコンソールにログイン
    • 適切なアクセス権限(EBSボリュームの作成・アタッチが可能)を持つIAMユーザーを使用します。

EBSボリュームの作成

EC2ダッシュボードへの移動

  1. AWSマネジメントコンソールにログインします。
  2. 上部メニューから「サービス」をクリックします。
  3. Compute(コンピューティング)」カテゴリから「EC2」を選択します。
    • または、検索バーに「EC2」と入力して選択します。

ボリュームのメニューに移動

  1. EC2ダッシュボードの左側メニューから「Elastic Block Store」セクションを見つけます。
  2. ボリューム」をクリックします。

新しいボリュームの作成

  1. ボリュームの作成」ボタンをクリックします。
  2. ボリュームの設定を行います。

ボリュームタイプ

  • 汎用SSD (gp2)」または「汎用SSD (gp3)」を選択します。
    • gp3は最新のタイプで、コスト効率と性能が向上しています。

サイズ

  • 必要なサイズを入力します(例:10 GiB)。

アベイラビリティゾーン (AZ)

  • EC2インスタンスと同じAZを選択する必要があります。
    • インスタンスが配置されているAZを確認し、それと同じものを選択します(例:us-east-1a)。

IOPSとスループット(gp3の場合)

  • 必要に応じてIOPSとスループットを設定します。
  • デフォルト設定で問題なければ、そのままにします。

暗号化

  • ボリュームの暗号化を有効化する場合はチェックを入れます。
    • デフォルトのAWS管理キー(aws/ebs)を使用できます。
  1. 設定内容を確認し、「ボリュームの作成」ボタンをクリックします。

ボリュームの確認

  • 作成したボリュームが一覧に表示されます。
    • ボリュームの状態が「使用可能(available)」であることを確認します。

ボリュームのEC2インスタンスへのアタッチ

ボリュームのアタッチ操作

  1. ボリューム一覧から、先ほど作成したボリュームを選択します。
  2. アクション」メニューをクリックし、「ボリュームのアタッチ」を選択します。

アタッチ先のインスタンスを指定

  1. インスタンス」フィールドに、アタッチ先のEC2インスタンスを選択します。
    • インスタンスIDまたは名前で検索できます。
  2. デバイス名が自動的に入力されます(例:/dev/xvdf)。
    • 注意: Linuxでは、/dev/sdf/dev/xvdfなどのデバイス名が使用されます。
  3. アタッチ」ボタンをクリックします。

アタッチの確認

  • ボリュームの状態が「使用中(in-use)」に変わります。
    • アタッチ先のインスタンスIDが表示されていることを確認します。

EC2インスタンスでのボリュームの設定

インスタンスへのSSH接続

  1. ターミナルを開き、以下のコマンドでEC2インスタンスにSSH接続します。

    ssh -i /path/to/your/key.pem ec2-user@<インスタンスのパブリックIPアドレス>
    
    • /path/to/your/key.pem:秘密鍵のパス
    • ec2-user:Amazon Linuxの場合のデフォルトユーザー名
    • <インスタンスのパブリックIPアドレス>:EC2インスタンスのパブリックIP

新しいボリュームの認識確認

  1. lsblkコマンドでブロックデバイスの一覧を表示します。

    lsblk
    
  2. 出力例:

    NAME    MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
    xvda    202:0    0  8G  0 disk
    └─xvda1 202:1    0  8G  0 part /
    xvdf    202:80   0 10G  0 disk
    
    • xvdfという新しいデバイスが追加されていることを確認します。

パーティションの作成(必要に応じて)

  1. fdiskコマンドでパーティションを作成します。

    sudo fdisk /dev/xvdf
    
  2. fdiskの操作:

    • n を入力して新しいパーティションを作成
    • パーティションタイプとサイズはデフォルトを使用(そのままEnterを押す)
    • w を入力して変更を保存して終了

    簡略化のため、このステップは省略可能

    • ボリューム全体を単一のパーティションとして使用する場合、直接ファイルシステムを作成できます。

ファイルシステムの作成

  1. mkfsコマンドでファイルシステムを作成します。

    sudo mkfs -t ext4 /dev/xvdf
    
    • /dev/xvdf:新しいボリュームのデバイス名
    • -t ext4:ext4ファイルシステムを指定

マウントポイントの作成

  1. マウント先のディレクトリを作成します。

    sudo mkdir /mnt/data
    
    • /mnt/dataは任意のマウントポイントです。

ボリュームのマウント

  1. mountコマンドでボリュームをマウントします。

    sudo mount /dev/xvdf /mnt/data
    
  2. マウントの確認:

    df -h
    
    • /mnt/dataにボリュームがマウントされていることを確認します。

マウントの永続化設定(オプション)

  1. 再起動後もマウントが維持されるように設定します。

  2. /etc/fstabファイルを編集します。

    sudo vim /etc/fstab
    
  3. 以下の行を追加します。

    /dev/xvdf   /mnt/data   ext4    defaults,nofail   0   2
    
    • nofailオプションにより、ボリュームが存在しない場合でも起動エラーを防止します。
  4. 設定を保存して終了します。

    • vimの操作:
      • iキーで編集モードに入る
      • テキストを入力
      • Escキーを押して編集モードを終了
      • :wqと入力して保存して終了

ボリュームの使用確認

ファイルの作成

  1. マウントポイントに移動します。

    cd /mnt/data
    
  2. テスト用のファイルを作成します。

    sudo touch testfile.txt
    
  3. ファイルが作成されたことを確認します。

    ls -l
    

ディスク使用状況の確認

  1. df -hコマンドでディスク使用状況を確認します。

    df -h
    
  2. 新しいボリュームが正しくマウントされていることを再確認します。


まとめ

本記事では、AWS EBSボリュームの作成からEC2インスタンスへのアタッチ、そしてインスタンス内での設定手順を詳しく解説しました。以下のポイントを押さえましょう。

  • EBSボリュームの作成とアタッチ手順を習得

    • AWSマネジメントコンソールでの操作方法を理解しました。
  • EC2インスタンスでのボリューム設定を理解

    • ファイルシステムの作成やマウント方法を学びました。
  • 次のステップ

    • スナップショットの取得やボリュームのバックアップを試してみましょう。

追加リソース

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?