ここでのUTMは、UTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)ではなく
macOS上で動くqemuベースの仮想化ソフトウェアのことを指します。
UTMはここからDL
KaliイメージはここからDL
本家から取得したインストーラを使って使って新規に作成すると起動に失敗するため、UTMギャラリーからビルド済みパッケージをダウンロードする。
後日調べてみたが、シリアルデバイスを追加してシリアルコンソール経由だと成功するらしい😱
https://zenn.dev/tomo_devl/articles/0abab48f00acd5
https://www.kali.org/docs/virtualization/install-utm-guest-vm/
qcom2の保存先
仮想ディスクのqcom2ファイルは .utmの中にある。
.utmパッケージはmacOS上「バンドル形式」として扱われていて、
下記のような階層で保存される。
起動前の初期設定
仮想マシンの編集メニュー
共有
仮想マシンにマウントする共有フォルダを指定
マウント先は /media/share になる。
ネットワーク
お好みのカードモードに設定
モード名 | 機能 | 主な用途・特徴 |
---|---|---|
共有ネットワーク | 仮想マシンがホストのネットワークを共有。 NAT越しに外部通信可能。 |
一番簡単。外部アクセスは可能だがポート開放不可 |
ブリッジ | ホストと同じLANに直接接続。 IPアドレスも別で割り当てられる。 |
他の端末からVMに直接アクセス可能(UTMでは制限あり) |
ホストのみ | ホストと仮想マシン間のみ通信可能。 外部ネット不可。 |
セキュリティ検証やローカル開発向け |
OS初期設定
locale
(1) 設定
sudo dpkg-reconfigure locales
(2) 確認
localectl status
時刻設定
(1) 設定
sudo dpkg-reconfigure tzdata
(2) 確認
date
ネットワーク設定
ip a
でeth0がUPしていることを確認。
eth0が活性されていない場合は、以下を/etc/network/interfacesに追加。
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet dhcp
パッケージ管理
APTリポジトリの公開鍵(keyring)の取得。
sudo wget https://archive.kali.org/archive-keyring.gpg -O /usr/share/keyrings/kali-archive-keyring.gpg
追加・更新は必要なパッケージのみ。
すべてupgradeしてしまうと、UTMでは動作できなくなる恐れあり。
sudo apt install --only-upgrade <package name>
ホスト↔️ゲスト間のクリップボード共有
sshでホストから操作するなら不要。
(1) 事前確認
仮想マシン編集メニューの共有で「クリップボード共有」が有効であることを確認。
ゲストOS (kali linux) 上でqemu-guest-agent
が起動していることを確認。
sudo systemctl status qemu-guest-agent
(2) 設定
kali linux上でspice-vdagentをインストール。
sudo apt install spice-vdagent
インストール後、サービスを起動。
sudo systemctl start spice-vdagent
サービス自動起動の有効化
spice-vdagent.service はinstallセクションが定義されてないsystemdユニットなのでsudo systemctl enable spice-vdagent
が使えない。
そのため、XDG Autostartに登録する。
mkdir ~/.config/autostart
vi ~/.config/autostart/spice-vdagent.desktop
spice-vdagent.desktopに以下を追加してreboot。
[Desktop Entry]
Type=Application
Exec=/usr/bin/spice-vdagent
Hidden=false
NoDisplay=false
X-GNOME-Autostart-enabled=true
Name=Spice vdagent
Comment=Enable clipboard sharing
terminalのショートカット変更
terminalの[設定]- [ショートカット]メニューでコピー・ペーストのショートカットキーをmacOSに合わせてcommand + c/command + vに変更。