ApigeeX
- ApigeeXは、Googleが提供するAPI管理プラットフォームであり、エンタープライズレベルでのAPI管理とセキュリティ機能を提供します。ApigeeXを使用すると、APIのトラフィック管理、アクセス制御、監視、分析、およびAPIのモニタリングなど、様々なAPI管理タスクを実行することができます。
ApigeeXには、API開発者向けのツール、API管理者向けのツール、およびAPIコンシューマー向けのツールが含まれています。API開発者は、ApigeeXを使用してAPIを設計、開発、デプロイし、APIのドキュメントを管理することができます。API管理者は、ApigeeXを使用してAPIトラフィックを監視し、APIのパフォーマンスを最適化し、セキュリティを確保することができます。APIコンシューマーは、ApigeeXを使用してAPIにアクセスし、APIを使用するためのクライアントアプリケーションを開発することができます。
ApigeeXは、オンプレミスでのデプロイメント、クラウドでのデプロイメント、ハイブリッドクラウドでのデプロイメントのいずれにも対応しています。また、多くのAPIをサポートしており、様々な開発言語やフレームワークに対応しています。
VPCピアリング
- VPCピアリングとは、Amazon Web Services(AWS)の仮想プライベートクラウド(VPC)間でのプライベートネットワーク接続を実現するサービスのことです。VPCピアリングにより、異なるVPCの間でトラフィックをルーティングすることができます。
VPCピアリングにより、異なるVPC間でトラフィックをルーティングすることができるため、複数のVPCを使用する場合でも、それらを1つの大きなネットワークのように扱うことができます。VPCピアリングを使用すると、異なるVPCの間でセキュリティグループを共有することもできます。
VPCピアリングは、同一リージョン内のVPC間でのみ使用できます。また、異なるAWSアカウントのVPC間でのピアリングも可能ですが、その場合は、ピアリングする両方のアカウントの所有者が同意する必要があります。
ただし、VPCピアリングを使用すると、VPC間での通信がプライベートネットワークであるため、インターネット経由のトラフィックはサポートされません。また、ピアリングするVPCのCIDRブロックが重複する場合は、ピアリングできません。さらに、VPCピアリングには一定の制限があり、ピークトラフィックやスループットなどの面で制限があるため、大規模なネットワークには適していません
Anthos Service Mesh
- Anthos Service Meshは、Google Cloudが提供する、マイクロサービスアプリケーションを構築、管理するためのプラットフォームです。このプラットフォームには、アプリケーション内のマイクロサービス間での通信を管理するためのサービスメッシュが含まれています。
Anthos Service Meshは、Istioというオープンソースのサービスメッシュをベースにしています。これにより、トラフィック管理、セキュリティ、監視、トレースなどの機能が提供され、開発者はこれらの機能を手軽に利用することができます。また、IstioはKubernetes上で動作するため、Anthos Service MeshもKubernetes上で動作することができます。
Anthos Service Meshは、Google Cloud上でアプリケーションを実行する場合に利用できますが、オンプレミスの環境でも利用することができます。また、Anthos Service Meshは、Google CloudのAnthosプラットフォームの一部であり、アプリケーションを複数の環境で実行することができるようになります。
IDM
- IDMとは、Identity and Access Managementの略で、ユーザーのアイデンティティとアクセスを管理するためのシステムのことです。IDMは、企業や組織内でのユーザーアカウントの作成、削除、管理、認証、認可などを中心に行います。
IDMにより、ユーザーのアクセス権限を適切に管理することができ、情報漏洩や不正アクセスなどのセキュリティ上のリスクを低減することができます。また、ユーザーのアイデンティティを一元的に管理することで、アカウントの重複や重複したアクセス権限などを回避することができます。
IDMは、一般的に、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)やActive Directoryなどのディレクトリサービスや、SAML(Security Assertion Markup Language)やOAuthなどの認証プロトコルを使用して実装されます。また、最近では、クラウド環境におけるIDMサービスも提供されています。
参考
マイクロサービスアプリケーション
- マイクロサービスアプリケーションは、大規模で複雑なアプリケーションを、複数の小さなサービスに分割して開発する手法です。各サービスは、独立して開発、デプロイ、スケール、保守することができます。
マイクロサービスアプリケーションでは、各サービスがAPIを介して通信することで、全体としてのアプリケーションを構成します。これにより、各サービスが独立して開発されるため、開発チームはより迅速かつ柔軟にアプリケーションを開発することができます。また、各サービスを個別にスケールすることができるため、システム全体のパフォーマンスを最適化することができます。
マイクロサービスアプリケーションの開発には、コンテナ技術やクラウドネイティブアプリケーションプラットフォームなどの新しい技術が使用されることが一般的です。また、各サービスの管理や通信のためのサービスメッシュなどのツールも活用されます。
サービスメッシュ
- サービスメッシュは、マイクロサービスアプリケーション内のサービス間通信を管理するためのプラットフォームです。サービスメッシュは、各サービスの通信を中央で制御するため、アプリケーションの信頼性やセキュリティを向上させることができます。
一般的に、サービスメッシュは、各サービス間の通信をプロキシによって中継し、トラフィックの制御、セキュリティ、監視、トレースなどの機能を提供します。これにより、各サービスが独立して開発され、デプロイされることができるため、アプリケーション全体の信頼性や可用性を向上させることができます。
代表的なサービスメッシュの実装としては、IstioやLinkerdがあります。これらのサービスメッシュは、コンテナ技術やクラウドネイティブアプリケーションプラットフォームなどの新しい技術と組み合わせて使用されることが一般的です。