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【JavaScript】forEach, map, filter の前に、アロー関数とコールバック関数を押さえよう

Last updated at Posted at 2023-11-25

はじめに

配列のメソッドであるforEach, map, filterがよくわからない!っていう人は、もしかしたらアロー関数とコールバック関数の理解があやふやなのかもしれません(私はそうでした。。)

この記事では、まず従来の関数の書き方を復習してから、アロー関数とコールバック関数について説明します。

その後、forEach, map, filterについて説明していきます。

従来の関数の復習

まず、(アロー関数でない)従来の関数の書き方を復習しておきます。

関数宣言

関数はこのように宣言します。

function fn() {
    // 関数が呼び出された時の処理
}

関数式

数値や文字列等と同じように、関数自体も変数に代入できます
関数を変数に代入している式を関数式と言います。

const fn = function() {
    // 関数が呼び出された時の処理
}

この変数に代入された関数式は名前を持たない1ため、無名関数と呼ばれます。

アロー関数

アロー関数はES2015から導入された関数式の記述方法です。
名前の通り矢印 => を使って無名関数を定義します。

const arrowFn = () => {
    // 関数が呼び出された時の処理
}

()で引数を受け取り、{}内で処理を行います。

具体例を見ていきましょう。

const doubleFn = (num) => {
    return num * 2;
}

console.log(doubleFn(1)); // 2

引数をnumで受け取り、num * 2を実行して結果を返しています。

省略記法

アロー関数は、条件を満たせば省略して書くことができます。

条件 省略できるところ
引数が1つ ()は省略可
{}内で処理される関数式が1つ {}returnが省略可(関数式の結果が返り値になる)

上の例のアロー関数は条件を両方とも満たすので、以下のように省略して書けます。

const doubleFn = num => num * 2;

コールバック関数

コールバック関数は、引数として関数に渡される関数のことです。

コールバック関数はES2015から導入されたわけではなく、従来の関数でも使用できます。

従来の関数

function sayHello() {
  console.log("Hello");
}

function greet(callback) {
    callback(); // "Hello"
}

greet(sayHello); 

sayHello関数がコールバック関数です。greet関数の引数として渡されています。

そして、sayHello関数は、callback()として実行され、Helloが表示されてます。

無名関数

コールバック関数に名前をつけず、無名関数を引数として直接渡すこともできます。

// sayHello関数を作らない

function greet(callback) {
    callback();
}

greet(function() {
  console.log("Hello");
})

sayHello関数は作らず、直接greet関数に無名関数を渡しています。

アロー関数

そして、コールバック関数をアロー関数で書くと以下のようになります。

greet(() => {
  console.log("Hello");
})

ここまで理解できれば、forEachメソッドなども理解しやすくなると思います。

forEach

さて、いよいよ本題のforEachメソッドの説明に入りましょう。

forEachは、配列の要素1つ1つに対して、与えられたコールバック関数を実行するメソッドです。

const numbers = [1, 2, 3];
numbers.forEach((num) => {
  console.log(num); // 1 2 3
});

配列numbersの要素が順番にコールバック関数の引数numに渡され、console.log(num);が実行されます。

numbersの要素 num 実行される関数式
0番目 1 console.log(1);
1番目 2 console.log(2);
2番目 3 console.log(3);

省略記法

条件を満たしていればコールバック関数を省略して書けます。

numbers.forEach(num => console.log(num));

map

mapメソッドは、配列の要素1つ1つに対して、与えられたコールバック関数を実行し、実行結果を新しい配列として返します

const numbers = [1, 2, 3];

const newNumbers = numbers.map((num) => {
  return num * 2;
});

console.log(newNumbers); // (3) [2, 4, 6]

配列numbersの要素が順番にコールバック関数の引数numに渡され、num * 2を実行します。

forEachと異なるのは、実行結果を新しい配列として返す点です。

返ってきた配列をnewNumbersという変数に格納しています。

省略記法

条件を満たしていればコールバック関数を省略して書けます。

const newNumbers = numbers.map(num => num * 2);

filter

filterメソッドは、配列の要素1つ1つに対して、与えられたコールバック関数を実行し、条件を満たす要素だけを新しい配列として返します

const evenNumbers = numbers.filter((num) => {
  return num % 2 === 0;
});

console.log(evenNumbers); // (2) [2, 4]

配列numbersの要素が順番にコールバック関数の引数numに渡され、num % 2 === 0を実行します。

mapと異なるのは、実行結果がtrueの場合だけ新しい配列として返す点です。

返ってきた配列をevenNumbersという変数に格納しています。

省略記法

条件を満たしていればコールバック関数を省略して書けます。

const evenNumbers = numbers.filter(num => num % 2 === 0);

おまけ : reduceメソッドについて

同じく配列のメソッドであるreduceについては別途記事にまとめましたので、以下をご参照ください。

参考資料

  1. fnは変数の名前であり、代入された関数式自体には名前がついていません

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