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【Kotlin】日時(Date)を安全に送信する/解釈する【JavaScript】

Last updated at Posted at 2019-12-25

この記事は、Java Advent Calendar 2019 22日目の記事になりました。

Javaとか言いつつJavaScriptKotlinの話が出てきますが、分量的にはDateTime APIの話が主なので大体Javaです。

解決したい問題

以下の記事の通り、JavaScriptDate型には多くの罠があります。
日本人であれば「日時を送信したら1日巻き戻って届いた」的な状況は経験された方も多いのではないでしょうか?

そんな罠だらけのDate型を安全に送信/解釈します。

解決方法

ものすごくざっくり言うと、規格に則って文字列として送信し、規格に則って文字列から解釈すれば安全に取り扱えます。
今回は例として、ISO 8601規格に則って処理を行います。

具体的には以下を用います。

  • Date.prototype.toISOString()メソッド
  • DateTime APIZoned系クラス

補足

Date.prototype.toISOString()メソッドは大体の環境で動きますが、DateTime APIJava8以降のサポートです。

やり方

送信側

以下で生成したdateStrを送信すればOKです

日時文字列生成(js)
const date = Date.now();
// ISO 8601で、タイムゾーンがUTCの文字列
const dateStr = date.toISOString();

受信側

まずZonedDateTimeとして解釈して、そこからLocal系の内容に変換するのがオススメです。
ZonedDateTime.parseメソッドはDate.prototype.toISOString()で生成した文字列を直に解釈できます。

ZonedDateTime型として解釈(kt)
val dateStr = /* toISOString()した文字列 */
// タイムゾーン付き日時型
val zonedDateTime = ZonedDateTime.parse(dateStr)

タイムゾーンを設定する

型としてはZonedDateTimeに解釈した時点で安全に取り扱えますが、この方法では受け取った時点でのタイムゾーンがUTC扱いになるため、そこから更に何か扱う前にローカルのタイムゾーンに変換した方が良いでしょう。

タイムゾーンのセットは、ZonedDateTime::withZoneSameInstantメソッドで行えます。
このメソッドの引数はZoneId型で、ZoneId.systemDefault()を呼び出すことでシステムのタイムゾーンのZoneIdを得ることができます。

システムのタイムゾーンを指定(kt)
val original: ZonedDateTime
val zoned = original.withZoneSameInstant(ZoneId.systemDefault())

この処理を終えれば、後は自由に扱うことができます。
補足として、日時を厳密に扱いたいのであれば、JVM内では日時全てをZonedDateTimeとして扱い、ゲッター等で必要に応じて変換するというのがオススメです。

終わりに

今回は日時(Date)を安全に送信する/解釈する方法についてまとめました。
日時に限らず相対的な値は扱いがとても難しいですが、規格に則ることで安全に扱えるようになります。

この記事が相対的な値の扱いのお役に立てば幸いです。

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