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【GCP/AWS】判断軸としてのレイテンシ

Last updated at Posted at 2020-02-09

どのクラウドのサービス使用すべきか

例えば、AWS AuroraかCloud SQLをどちらを使用するべきかと考えた時に、様々な判断軸で比較をします。
料金、スケーラビリティなどそのフェーズによって様々です。
その判断軸の中で一つ出てくるのが、レイテンシです。
この場合知りたい情報は、クラウド内のサービスを使用した場合とクラウド外のサービスを使用した場合とで、どのくらいレイテンシに差が出るのかということです。
今回はこの件について調査してみました。

クラウド外のレイテンシ

下記の記事を参考にしています。
Public Cloud Inter-region Network Latency as Heat-maps

この記事では、 各クラウドのリージョン毎にラウンドトリップタイム(RTT)を算出し、どのくらいクラウド内と外とで数値が変化するかをヒートマップで出力してくれています。
RTT【 Round-Trip Time 】ラウンドトリップタイム

image.png
下記記事より引用
Public Cloud Inter-region Network Latency as Heat-maps

上記の図を見てみると、
gce-asia-northeast-1から、ec2aws-ap-northeast-1へのレイテンシは、2msになっています。
一方、gce-asia-northeast-1から、ec2aws-ap-northeast-2へのレイテンシは、32msになっており、急に数値が跳ね上がっています。

他でも同じことが言えることから、
同じクラウド内であっても、リージョンが違えば、レイテンシが増加し、
別のクラウドであっても、リージョンが同じであれば、レイテンシは増加しないことがわかります。

物理的距離

RTT is correlated to the physical distance between the communicating hosts (speed of light) and to the quality of the network

記事内でも触れられている通り、RTTは物理的距離が関係しているため、このような結果になったのではないでしょうか。

クラウド内のレイテンシ

ではクラウド内のレイテンシは実際どのくらいなのでしょうか。
そこを検証してくれているのが下記記事になっています。
AWSアカウント間AZ間レイテンシ - Qiita

EC2からRDSへのレイテンシを調べてくれていて、同じなら0.5msであることがわかります。

image.png
下記記事より引用
AWSアカウント間AZ間レイテンシ - Qiita

何に注意すべきか

上記より、現状の結論は、別クラウドに関係なく、リージョンに注意すべきです。
別クラウドであっても、リージョンを同じにすれば、レイテンシを抑えることができるとわかりました。
厳密な比較ではないですが、非常に参考になる数値だと思います。

その他参考になった記事

逆引き GKE ネットワーク編 - Qiita
Compute Engine のリージョン選択に関するおすすめの方法  |  ソリューション  |  Google Cloud

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