#1.はじめに
2021年6月に行われた基本情報技術者試験(以下FE)を受験し合格したので、記事にしようと思います。
これからFEを取ろうと考えている方の参考になれば幸いです。
#2.勉強開始時(2021年5月時点)でのスペック
- 高校三年生(情報系ではないです。)
- Web系自社開発企業でインターン(3ヶ月目)
- 約半年のプログラミング経験があり簡単なUI実装、LP作成はできる。
- 学校での勉強は嫌い、しかし得意
- 二進数、CPU、OSなんじゃそりゃ
#3.勉強期間
勉強期間は1ヶ月程度で、合計勉強時間は60時間です。
#4.参考記事
- 【未経験】基本情報技術者試験に合格できる勉強法【合格体験記】 - Qiita
- [IT知識0から1ヶ月で基本情報技術者試験に合格した話 - Qiita] (https://qiita.com/yusuke_blog1026/items/d6b079fa026ce6776773)
#5.利用した書籍、webサイト
① [キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 ] (https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%82%BF%E3%83%9F%E5%BC%8F%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88IT%E5%A1%BE-%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85-%E4%BB%A4%E5%92%8C03%E5%B9%B4-%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%BF%E3%82%8A%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%98/dp/4297117819/ref=sr_1_5?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=281JPR8JGJH0M&keywords=%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%83%85%E5%A0%B1&qid=1642573782&sprefix=%E3%81%8D%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%BB%E3%81%86%2Caps%2C287&sr=8-5)
・必要不可欠(頻出)な情報に絞り、イラスト込みで理解しやすくまとめている超良書
② 基本情報技術者合格教本
・キタミ式より広い範囲でより詳しく解説されていて、キタミ式をカバーしてくれる。
③ [基本情報技術者試験ドットコム 過去問道場] (https://www.fe-siken.com/fekakomon.php)
・FEの過去問を午前試験、午後試験ともに演習することのできるサイト
#6.試験構成
引用元: [試験の形式と合格基準|基本情報技術者試験.com](https://www.fe-siken.com/fekeisiki.html)
出題形式は午前は四肢択ー、午後はN肢択一になります。
合格基準は午前試験・午後試験ともに60点以上を得点することです。
#7.学習戦略
###午前試験
午前試験に関しては、
「過去問と同じ問題が多く出題される」
ことで有名ですので、過去問演習に多く時間を割くことが1番の戦略になります。
以下過去5回のデータです。
引用元: [統計情報|基本情報技術者試験.com](https://www.fe-siken.com/fetoukei.html)
このデータを見ると 平均して80問中47問 既出の問題が出ることが確認できます。
つまり午前の配点は1問1.25点ですので
1.25 ✖️ 47 = 58.75
過去問が58.75点分出ることになります。
なので過去問演習に多く時間を割くことが1番の戦略と言えると思います。
###午後試験
出題分野
問番号 | 分野 | 必須/選択 | 配点 |
---|---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | 必須 | 20点 |
問2~5 | ソフトウェア・ハードウェアなど | 2問選択 | 各15点 |
問6 | データ構造及びアルゴリズム | 必須 | 25点 |
問7~11 | ソフトウェア開発 | 1問選択 | 25点 |
午後試験に関しては問題の分野を選択することができます。
なので比較的簡単な分野を選択しその分野に絞り学習することが合格の鍵になると考えております。
(※得意分野、学習したい分野がある場合を除く)
###戦略1. 分野別目標得点
午後試験は分野ごとに学習難易度が異なるので、分野ごとに目標点数を設けて学習することが重要になります。
僕は以下のように目標点数を設けました。
● 問1〜5 (計3問): 8割
● データ構造及びアルゴリズム: 6割
● ソフトウェア開発: ほぼ捨てる
↪︎ 基本的な文法知識が問われている問題は確実に得点する
問1~5に関しましては午後試験のなかでは比較的簡単な分野なので、ここに最も学習時間を割き8割得点することが大きな鍵になります。
(20+15+15) ✖️ 0.8 = 40
(合格点まで残り20点)
残り20点はアルゴリズム6割、ソフトウェア開発で基本的文法知識を得点することで達成できるかと思います。
(ソフトウェア開発を学習すると想像以上にできたので、僕は最終的に5割得点を目標にしました。)
###戦略2. 分野選択
####⚫︎問2〜5
出題分野は以下の通りです。
1. ソフトウェア・ハードウェア
2. データベース
3. ネットワーク
4. ソフトウェア設計
5. プロジェクトマネジメント
6. サービスマネジメント
7. システム戦略
8. 経営戦略・企業と法務
1〜4の中から3分野
5〜8の中から1分野出題され
その中から2分野選択して解答する形になります。
ここではまず5〜8の分野を全て捨てることが重要になります。
理由としては4分野の中から1分野しか出題されないので、自分が学習した分野が出るとは限らず
仮に4分野全て学習するとしてもあまりにも効率が悪いためです。
では1〜4の分野から選択することになるのですが、
前述の通り、
4分野の中から3分野出題され2分野に回答すればいいので
3分野覚えておけば「学習してる分野が出題されなかった」なんてことにはならないわけです。
そこで僕はここからネットワーク分野を除外して3分野に絞ることにしました。
理由は、
ネットワーク分野は他の分野と比べ難易度が高いとされているからです。
- ソフトウェア・ハードウェア
- データベース
- ソフトウェア設計
なので上記に絞って学習することが問2〜5で8割得点するための最善手だと考えております。
####⚫︎ソフトウェア開発(プログラミング言語何を選ぶか)
- C言語
- Java
- Python
- アセンブラ
- 表計算
ソフトウェア開発では上記のプログラミング言語(以下言語)から1つ選択して解答する形になります。
未経験の方なら表計算を選ぶべきだと思います。
というのも表計算以外の言語は、
言語そのもののルールやメソッドを学ぶ必要がありそれが未経験からだと多くの学習時間が必要になるためです。
(個人的には英語が羅列する見た目から苦手意識が生まれてしまう可能性もあると思ってます...)
配点が25点あることも含めここで得点をとることが大きく合否に関わります。
#8.実際の学習の流れ
60時間の学習時間をどのように割り当てたかも書いていきます。例: 皿洗い(11~20) 訳: 皿洗いに9時間かけて計20時間
####①「キタミ式IT塾 基本情報技術者」を1週する(0~11)
まず[キタミ式] (https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%82%BF%E3%83%9F%E5%BC%8F%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88IT%E5%A1%BE-%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85-%E4%BB%A4%E5%92%8C03%E5%B9%B4-%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%BF%E3%82%8A%E3%82%85%E3%81%86%E3%81%98/dp/4297117819/ref=sr_1_5?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=281JPR8JGJH0M&keywords=%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%83%85%E5%A0%B1&qid=1642573782&sprefix=%E3%81%8D%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%98%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%BB%E3%81%86%2Caps%2C287&sr=8-5)を1周しました。
ページ数は700ページと多いですが、イラストが多く解説もわかりやすいので11時間で1周することができました。
各チャプターの終わりに過去問が出題されているのですが、
これは非常に難易度が高くキタミ式1周で解ける問題ではなく、過去問演習で理解すれば良いので無視でいいと思います。
「理解できてないのか...」「こんなに難易度が高いのか...」なんて考えなくて大丈夫です!
####②過去問道場で演習:午前(12~32)
[過去問道場] (https://www.fe-siken.com/fekakomon.php) とはFEの過去問を解くことのできる超有益サイトです。
基本情報技術者合格教本はFE知識についてキタミ式より広い範囲で、より詳しく解説されている本です。
なので少し難解な解説もあるかと思います。
その場合は間違えた問題の解説がキタミ式にあれば先にそちらを一読し、合格教本を読むことで理解がしやすくなるかと思います。
午前に関しての学習は以上で1600問ほど過去問を解きました。
③過去問道場で演習:午後(33~60)
午後試験はひたすら[過去問道場(午後)] (https://www.fe-siken.com/fekakomon_pm.php)で過去問演習をしただけです。
#9.結果
- 午前試験
- 午後試験結果(65点)
午前、午後ともに60点を超え、無事合格することができました。
表計算で6割取ることができ、問1~5の不振をカバーできたことが合格につながったと思います。
#10.最後に
今回僕が全くの無知から60時間でFEを取得できたのは正直運によるものが大きいと思います。
80時間あれば余裕を持って合格できたかと思うので、
この記事を参考にする方は、自分の理解の速さなどを鑑みて余裕を持って勉強し、僕みたいにギリギリではなく安全に合格できることを福岡から願っております。