はじめに
数値・統計解析ソフトウェアには様々な種類がある。今回はそのソフトウェアについてまとめてみた。
目次
1.主な数値・解析ソフトウェア
2.数値解析ソフトウェアの比較表
1.主な数値・解析ソフトウェア
主な数値・解析ソフトウェアは4つある。
Maxima,R,Mathematica,MATLABである。
Maxima(数理処理システム)
読み方は「マキシマ」。フリーソフトウェアであるが非常に有能である。Gnuplotによるグラフィック出力も可能である。元々、MITでLisp言語によって開発された。現在も開発が持続されている。
R(統計解析向けのプログラミング言語と開発実行環境)
読み方は「アール」。Rは統計計算とグラフィックスのためのフリーソフトウェア環境です。Windows,MacOSなどでコンパイルおよび実行することができる。統計解析を簡易に記述することに長けた記述言語。
Mathematica(世界で最も信頼できる最新技術計算システム)
読み方は「マセマティカ」。スティーブン・ウルフラムが考案し広く使われている数式処理システム。ウルフラム・リサーチの、ウルフラムが率いる数学者とプログラマーのチームが開発し販売(有料)されている。cloud wolframを使用すると一部機能を無料で使用できる。
MATLAB(世界中の数百万人の技術者や科学者に普及した多用途数値計算言語)
読み方は「マットラブまたはマトラボ」。MATLABはエンジニアや科学者向けの最も簡単で生産性の高い計算環境である。数学、グラフィックスおよびプログラミングを使用して、ユーザーの思考および作業プロセスに合うように設計されている。
2.数値解析ソフトウェアの比較表
開発元 | 費用 | 特徴 | |
---|---|---|---|
Maxima | 多数 | 無料 | 商用数式処理システムと比べても遜色のない機能を持つソフトウェア |
R | R Foundation | 無料 | 統計学で使われることが多い |
Mathematica | ウルフラム・リサーチ | 有料 | 数値計算のみならず数式処理も行える |
MATLAB | MathWorks | 有料 | 数値線形代数への応用を念頭に開発されているが現在では様々な分野に使われている |
終わりに
私個人の意見であるが、大学の研究ではMathematicaやMATLABを使用する研究室が多いと思う。私はMathematicaを使用しているが大学ライセンスが切れた後はかなりの金額がかかるので、フリーソフトをうまく活用していきたいと思っている。
参考
・https://www.hpc.co.jp/product/software_list/statistical-and-numerical-analysis/
・https://ja.wikipedia.org/wiki/Maxima
・http://maxima.zuisei.net
・https://www.r-project.org
・https://www.weblio.jp/content/Mathematica
・https://jp.mathworks.com/products/matlab.html