はじめに
2022年の秋にOpenAIからGPT-3.5がリリースされ、ChatGPTのWebサイトを使ってプロンプトを打ち、テキストを生成したり、今となってはスマホアプリがリリースされていたり、画像を生成できたり、プラグインを追加し、ChatGPTで様々なことが行えることになりました。
2023年は生成AI元年と言えるべく様々なサービスが多くリリースされたので1ヶ月ごとに振り返っていきます。
1月
MicrosoftがOpenAIに100億ドル(約1兆3000億円※当時)を出資。
11月のリリースから2ヶ月でユーザ数1億人を突破したこともありMicrosoftから巨大な投資が報道されました。
2月
GoogleからBard、MicrosoftからBingボットとEdgeの新バージョンがリリースされました。
GAFAMの2社から対話形式のAIチャットボットがリリースされました。
また、GPT-4を搭載した「ChatGPT Plus」が発表され、月額20ドル(約3000円)でGPT-3.5より応答速度が速く、新機能へのアクセスが優先的になったり、いわゆる多言語対応と呼ばれる英語以外でのプロンプトからの正答率が向上しました。
3月
GitHubから「GitHub Copilot X」がリリースされました。コードの自動補完やエラー修正、最適なコードの提案などが可能となり、開発支援ツールとしての進化が期待されていました。
4月
ChatGPTのリスクについて問題になってきました。
以前から誤情報などについて問題視されてきましたが、著作権やプライバシー侵害の様々なリスクについてのニュースが増えてきました。
生成AIのリスクについて議論が深まった月だと言えます。
また、日本企業各社から国産AIの開発の報道が増えてきました。ChatGPTやBardなどに比べて日本語の学習データに強みがあるとされています。
5月
Meta社(旧Facebook)から生成AI用のチップが発表されました。Meta社は3月に生成AIのサービスを開発していくように報道されましたが、5月に独自のチップを発表しました。
深層学習モデルで推論のパフォーマンスをテストしたところ、「低い複雑度」のモデルの計算ではエヌビディアのGPUと比較して消費電力当たり約3倍の性能を発揮しましたが、
「高い複雑度」のモデルの計算では、はエヌビディア製の半分程度と低かったです。
6月
Salesforceから企業向けの信頼できる生成AIを提供する「AI Cloud」を発表しました。
AppleがAI駆動の拡張現実ヘッドセット「Vision Pro」を発表しました。これは、没入型体験を再定義することを目的としています。
7月
Microsoftから、Office365に生成AIを組み込んだCopilotの機能を月額30ドルで提供することが発表されました。
PowerPointのスライド作成などに生成AIが作成してくれるようになりました。
8月
GoogleがGoogle Workspaceに生成AIを組み込んだDuetAIを発表しました。月額30ドルです。
DuetAIを使用するとGmailからテキストを抽出し、テキストやグラフ、画像を含む資料やスライドを作成することができます。
9月
さくらインターネットが北海道の石狩市に生成AI開発のためのデータセンターを設立しました。
国産生成AIの開発がより活発になってきた印象がありました。
10月
MicrosoftやAmazonなどの企業が日本企業への生成AI導入に対する動きが出てきました。
Microsoftは約4,000万ドル(約50億円)もの支援プログラムを発表し、Amazonは600万ドル(約9億円)の支援を始めました。
11月
AWSが「re:Invent 2023」で生成AIに関する様々なサービスを発表しました。
また、OpenAIのサム・アルトマンCEOが解任された後、数日後に復帰する動きがありました。
OpenAIからChatGPTのアプリストアが発表され、現在リリース待ちです。
12月
GoogleがChatGPTへの対抗サービスとなるGeminiを発表しました。
12月も日々大きなニュースがあります。
おわりに
生成AI関連について動きが多い1年になりました。
2024年もGAFAM、NVIDIAなど各社に注目していきましょう。
カフェでの仕事でChatGPTを使うサラリーマンがいたり、セキュリティやセキュリティやセキュリティについて考えさせられる1年でした。皮肉にも。
それぞれの月日が間違っていたらご自身の頭の中で整理してください。整合性は担保していません。