はじめに
2024年8月、Visual Studio Codeのバージョン1.93がリリースされ、開発者にとって非常に魅力的な機能と改善が多数導入されました。
1. プロファイルエディタの登場
プロファイルの切り替えや管理が1か所でできる新しいプロファイルエディタが導入されました。これにより、複数の開発環境で作業する場合に、簡単に設定を切り替えたり、他のチームメンバーと設定を共有することが可能です。この機能は特に異なるプロジェクト間で作業する開発者に便利です。
2. Djangoユニットテストのサポート
Djangoを使用するPython開発者にとっては大きな改善です。新しく追加された機能により、Test Explorerから直接Djangoのユニットテストを発見し、実行できるようになりました。テストの管理がよりシンプルかつ効率的になります。
3. vscode.devでのIntelliSense強化
vscode.dev(Web版Visual Studio Code)で、JavaScriptとTypeScriptの開発環境がさらに強化されました。特にIntelliSenseの機能が向上し、コード補完やパッケージのドキュメント表示が可能になりました。これにより、Webブラウザ上でもデスクトップ版と同様の開発体験が提供されます。
4. ノートブック差分ビューア
Jupyterノートブックなどのデータサイエンスツールを使用する際に便利な機能です。新しく追加されたノートブックの差分ビューアにより、変更されていないセルを自動的に折りたたむことができ、重要な変更箇所にのみ集中してレビューを行うことが可能です。
5. キーボードでの列サイズ変更
アクセシビリティの改善として、キーボードでテーブル列のサイズを変更する機能が追加されました。これにより、視覚的に操作する必要がなくなり、キーボードのみで効率よく列のサイズを調整できるようになりました。
6. GitHub Copilotの改善
GitHub Copilotもさらなる進化を遂げています。テスト生成機能の向上により、既存のテストファイルを検出して、そこに新しいテストを追加できるようになりました。また、Quick Chatでのコンテキスト追加やチャット履歴の改善も行われ、よりスムーズな開発支援が可能です。
7. ソースコントロールグラフの改善
ソースコントロールの履歴グラフが独立したビューに移動されました。これにより、メインのソースコントロールビューが整理され、履歴グラフを必要に応じて表示・非表示にできるようになりました。マルチレポジトリを扱う開発者には特に便利な機能です。
Visual Studio Code 1.93は、開発者の使い勝手を大幅に向上させる機能が盛りだくさんです。プロファイル管理の強化からDjangoサポートの追加、そしてGitHub Copilotの改良まで、さまざまなニーズに応える更新が行われています。これらの新機能を活用し、効率的でセキュアな開発環境をぜひ体験してみてください!