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gRPC と REST の比較

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はじめに

APIは、異なるソフトウェアコンポーネント間でのデータ交換と相互作用を可能にするルールとプロトコルの集合体です。RESTとgRPCは、APIを構築するための2つの異なるアーキテクチャスタイルであり、それぞれ独自の利点と適用ケースがあります。

DALL·E 2024-01-30 16.13.10 - A visually engaging and conceptual wide image representing the comparison between REST and gRPC for a Japanese audience API blog. The image should dep.png

RESTについて

REST (Representational State Transfer):

  • URLを使ってリソース(データ)にアクセス。
  • HTTPメソッド(GET、POSTなど)を利用。
  • テキストベース(JSON、XMLなど)でデータを交換。
  • シンプルで理解しやすいが、大量のデータや高頻度の通信には不向き。

REST(Representational State Transfer)は、リソースをURIで識別し、標準的なHTTPメソッドを使用して操作を行うアーキテクチャスタイルです。JSONやXMLでデータを表現し、HTTPリクエストとレスポンスボディでデータをやり取りします。シンプルさと広範囲の互換性が特徴です。

gRPCについて

  • Protocol Buffers(バイナリフォーマット)を使ってデータを交換。
  • HTTP/2を利用し、高速な通信が可能。
  • サーバーとクライアント間の関数や手続きの呼び出しに特化。
  • 複雑なアプリケーションやマイクロサービスに適している。

gRPCは、高性能なRPC(Remote Procedure Call)フレームワークで、Protocol BuffersとHTTP/2を利用して効率的な通信を実現します。バイナリ形式のデータエンコーディングと、多様なストリーミングパターンのサポートが特徴です。

両者の類似点と相違点

gRPC-vs-REST.png
https://blog.postman.com/grpc-vs-rest/ より

類似点として、RESTとgRPCはどちらもクライアント/サーバーアーキテクチャを採用し、HTTPを基盤としています。しかし、RESTはHTTP/1.1を、gRPCはHTTP/2を使用します。

主な違いは、データフォーマット、データ検証、通信パターン、設計パターン、コード生成にあります。RESTはテキストベースのデータフォーマット(JSON、XML)を使用し、gRPCはバイナリベースのProtobufを使用します。gRPCはデータの自動検証と、多様な通信パターンをサポートしているのに対し、RESTは一方的なリクエスト/レスポンスモデルに依存します。

使用シナリオ

RESTは公開APIやドキュメントが重要な場合に適しています。一方、gRPCはマイクロサービスアーキテクチャや、低遅延と高スループットが求められるアプリケーションに適しています。特に、リアルタイムのチャットやビデオアプリケーションでは、gRPCのストリーミング機能が有利です。

結論

RESTとgRPCは、それぞれ異なるニーズと状況に応じて選択してみてください。RESTは一般的で理解しやすく、gRPCは高性能と特定の通信ニーズに焦点を当てています。適切なアーキテクチャスタイルの選択は、アプリケーションの要件と目標に依存します。

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