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【Rails】「テーブルのカラムに定義するNot Null制約」と「モデルに定義するバリデーション(presence: true)」の挙動の違い。

Last updated at Posted at 2019-02-06

Railsの勉強をしていてハマったのでメモ。

あるテーブルのカラムについて、マイグレーションファイル自体に「null: false」を記入してNotNull制約をする場合と、モデル自体に「validates :カラム名, presence: true」としてnull不許可をする場合、挙動に違いがあります。

「どちらも値にnilが入らないんでしょ? 同じじゃん。」と思いがちですが、たとえば拒否できるデータ構造が異なっており、前者では「空文字("")」を拒否することが出来ません。

以下でその挙動について詳しくみていきます。

前者の場合(testsテーブルのtitleカラムにNotNull制約を付与)

migration.rb
class CreateTests < ActiveRecord::Migration[5.2]
  def change
    create_table :tests do |t|
      t.string :title, null: false

      t.timestamps
    end
  end
end

このマイグレーションファイルをbin/rails db:migrateしたあと、Railsコンソールにてnilを保存しようとすると、以下のように弾かれます。

irb(main):001:0> Test.new(title: nil).save
(中略)
ActiveRecord::NotNullViolation (PG::NotNullViolation: ERROR:  null value in column "title" violates not-null constraint)

これは想像通りの挙動ですね。
ただし、以下のように「空文字("")」でsaveしたとき、保存できてしまいます。

irb(main):001:0> Test.new(title: "").save
   (0.3ms)  BEGIN
  Test Create (0.6ms)  INSERT INTO "tests" ("title", "created_at", "updated_at") VALUES ($1, $2, $3) RETURNING "id" \
[["title", ""], ["created_at", "2019-02-05 10:02:31.263051"], ["updated_at", "2019-02-05 10:02:31.263051"]]
   (0.8ms)  COMMIT
=> true

NotNull制約したのに!

ここがポイントで、バリデーションでnull不許可した場合は、空文字も拒否することができます。

model.rb
class Test < ApplicationRecord
  validates :title, presence: true
end
irb(main):001:0> test = Test.new(title: "")
irb(main):002:0> test.save
   (0.2ms)  BEGIN
   (0.2ms)  ROLLBACK
=> false

これで安心ですね。
また、バリデージョンに基づいて保存に失敗した場合、このtestインスタンスにはバリデーションに基づいたエラー情報が入力されます。

irb(main):003:0> test.errors
=> #<ActiveModel::Errors:0x00007f9734965cf8 \
@base=#<Test id: nil, title: "", created_at: nil,  updated_at: nil>, \ 
@messages={:title=>["を入力してください"], @details={:title=>[{:error=>:blank}]}>

@messages変数と、@details変数に情報が入ってますね。
(rails-i18nにより日本語化済み)

これは以下のようにして配列の形で取り出したり出来ます。

irb(main):004:0> test.errors.full_messages
=> ["titleを入力してください"]

バリデーションでのエラーの方が特殊な挙動をしますが、情報を取り出せるので便利です。

まとめ

・テーブルのカラムに定義するNotNull制約はnilは拒否するが、空文字は拒否しない。
・モデルに定義するバリデージョンでのnull不許可(presence: true)は、nilも空文字も拒否する。そして、拒否したときに(saveに失敗したときに)インスタンスの@messages変数と@details変数の中に定義したバリデーションに基づいた拒否理由を返す。
・nullを許可したくない場合は、ひとまずテーブルもモデルもnull不許可にしておくのがよさそう。

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