はじめに
前連載のUnity設計入門では、MVPをはじめとするアーキテクチャの理論的なバックグラウンドについて解説しました。
しかしながら、これを実際Unityに応用するには若干のギャップが存在します。
ソフトウェア開発ではさまざまな例外的状況や回避しがたい複雑性があり、その回避方法は実践でしかわからないことが多いです。加えて、Unity特有の事情や、Unityが準備してくれているMVP開発に使える機能も多くあります。
そこで「Unity・MVP設計実践」では「Unity設計入門」の読者を対象に、Unityにおけるアーキテクチャを強く意識した開発におけるTipsを具体的なコードとともに解説していこうと思います。
対象読者
- C#・Unityである程度のゲームを作れる人
- UniRxについての基礎的な知識がある人
- C#・Unityにおける設計を学びたい人
- 「Unity設計入門」を読んだ人(必須ではないものの、理論的なベースはこちらに書いてあります)
- MVPに関して理論的な理解はあるものの、Unityへの応用方法が分からない人
対象ではない読者
- 「ぷよぷよを作ってみたい!」という人
この連載ではぷよぷよのプロジェクトをベースに解説しますが、ぷよぷよ作成が重点ではありませんので、アルゴリズムなどへの言及はありません。すでに「ぷよぷよ」が作れる人が「MVPぷよぷよ」を作れるようになるための記事です。
リポジトリ
記事で扱う内容を以下のリポジトリにまとめています。ぜひ参考にしてください。
https://github.com/wolfmagnate/PuyoPuyoMVP