これは デジタルキューブ & ヘプタゴン Advent Calendar 2022 14日目の記事です。
re:Invent での怒涛のサービス発表も終わり、さまざまな気になるサービスが出てきましたね。
個人的に気になったのは、以下のトピック
Amazon EFS に新たに Elastic throughput モードが追加
NEW – Amazon EFS Elastic Throughput の発表
2022/11/27、Amazon EFS Elastic Throughput が利用可能になったことをお知らせします。これは Amazon EFS の新しいスループットモードで、アプリケーションに必要なだけのスループットを従量制料金で提供するように設計されています。この新しいスループットモードでは、プロビジョニングやキャパシティ管理を必要としない共有ファイルストレージを提供することで、AWS でのワークロードとアプリケーションの実行をさらに簡素化できます。
Amazon RDS で Blue/Green デプロイメントが可能に
新機能 – Amazon Aurora と Amazon RDS でのフルマネージド型 Blue/Green Deployments
データベースを更新する場合、ブルー/グリーンデプロイ手法の使用は、ユーザーがリスクとダウンタイムを最小限に抑えるための魅力的なオプションです。この方法でデータベースを更新するには、現在の本番環境 (ブルー環境) とステージング環境 (グリーン環境) の 2 つのデータベース環境が必要です。次に、変更を安全にテストして本番環境にアップグレードできるように、これら 2 つの環境を相互に同期させる必要があります。
Amazon Linux 2022 の公開が延期になり、Amazon Linux 2 の EOL がさらに1年伸びて 2025-06-30 に
Q. When will support for Amazon Linux 2 end?
Amazon Linux 2 end of support date (End of Life, or EOL) has been extended by two years from 2023-06-30 to 2025-06-30 to provide customers with ample time to migrate to the next version.
仕事で、EFS, RDS, Amazon Linux にお世話になってるので、この辺気になります。
特に EFS の Elastic スループットモードは良い感じにしてくれるとのことなので、早速実践投入してみました。
...ところが、翌日 AWS Cost Anomaly Detection さんから、恐ろしいメールが...
Max Daily Impact 1,526.43
! 1日で $1,500 ですと !
WordPress の Web ドキュメントルートとして使ってるのですが、どうも読み込みが多く発生してしまって、とんでもない数字になってしまったようです...
こんなん気づかずに放置してたら、致命傷になるところでした...
ちなみに Elastic スループットリクエストの料金体系は、こんな感じです。
- Elastic スループットリクエスト - 読み取り (転送 1 GB あたり) 0.03USD
- Elastic スループットリクエスト - 書き込み (転送 1 GB あたり) 0.06USD
今回ばかりは、即実践は危険だったのでした...ごめんなさい
AWS Cost Anomaly Detection
さて、今回の異常なコストアップを検知したのは、AWS Cost Anomaly Detection というサービスです。
要は、良い感じに支払額を監視しておいてくれて、いきなり跳ね上がったものを検知したら通知してくれる頼もしいやつです。
オーガニゼーションで AWS アカウントをまとめてあるのであれば、親アカウントで設定しておけば、子アカウントの請求額でも異常検出したら通知してくれるので便利です。
(まぁ、新機能に飛びつく前にまずはちゃんとコスト計算しなさいという話なのですが...)
通知先は Amazon SNS のトピックを指定できるので、メールでも Slack でもお好きなところに通知できます。
設定も AWS コンソールからぽちぽちするだけなので、とりあえず設定しておきましょー
Cost Management の 「Cost Anomaly Detection」 から設定できます。
現場からは、以上です。